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10分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1,851-1,900件 / 全2,294件
作品名著者読了時間人気
晩春日記牧野信一
10分以内
(四月――日)また、眼を醒すと夕方だ。
断想的に牧野信一
10分以内
葛西善蔵氏の――。
捜語牧野信一
10分以内
あの人の酒に敵ふ者に私は出遇つたことがありませんでした、遂に!ある時私が、電報で応援を求とめられて駆けつけて見ると、あの人は二人の荒武者に詰め寄られて、或る手ごわい談判に攻められてゐる最中でした。
娘とドリアン牧野信一
10分以内
すゝきの穂が白んで、山道で行きちがふ子供達から青い蜜柑の香気がかがれる。
朝居の話牧野信一
10分以内
去年の十二月のはぢめ頃だつた。
途上日記牧野信一
10分以内
上都合に出て来ると都合の空気を腹一杯に満喫したいのが念願である。
初夏通信牧野信一
10分以内
(封書――。
読書と生活牧野信一
10分以内
驢馬旅行友達のAが私の部屋に現はれて云つた。
附「歌へる日まで」牧野信一
10分以内
R村々長殿御手紙拝見いたしました。
舞踏学校見物牧野信一
10分以内
とても蒸暑い日でした。
彼に就いての挿話牧野信一
10分以内
井伏鱒二の作と人。
真夏の夜の夢牧野信一
10分以内
上私は「喜劇考」と題して喜劇の発生に関する物語を、宇宙万物の流転の涯しもない煙りが人々の胸に炎えて怖ろしく佗しい道をたどつて行く原始人の底知れぬ落莫感に起因したといふ話を聞いて、自分達の住んだ村の風景を描写することで叙述したことがあるが、喜劇も悲劇も発生の混沌時代にあつては、断じて笑ひとか涙とかで分類出来ぬ――単に人間の、壮麗な宇宙と卑小な生命に戦く恐怖と憧憬の歌に源くのみであつた。
満里子のこと牧野信一
10分以内
苗字は省きますが満里子君は私の少数の女友達のうちで、数年以来変らぬ親愛と信頼とを惜みなく持ち続けてゐる可憐で快活な人です。
文学とは何ぞや牧野信一
10分以内
上その科目は、何であつたか今私は忘却してしまつたが、その科目の受持教授は、数年前に物故された片上伸先生であつた。
ひとりごと牧野信一
10分以内
(十月十六日)*きのふ、おとゝひ、さきおとゝひ――と、あゝ、何といふ浅ましさであらう、嫌はれ、軽蔑され、憎がられて、ウマクもない酒をのんでの気違騒ぎ、あゝ、もう厭だ、断然、酒は御免だ。
嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら牧野信一
10分以内
日記といふものを、逆に時日を遡つて誌さうとしたら、映画のヒルムを逆に回転するやうな混乱に陥るだらうか――今朝、こんなことを考へながら、墓地に隣る生垣の傍らで書きかけの原稿を焼いてゐた。
「三田文学」と巌谷夫人牧野信一
10分以内
これに出てゐる「十二時」といふ小説は、姉のだよと十郎が僕の机の上にあつた「三田文学」を指さしたので、僕はおどろいてそれをとりあげ、早速その場でその小説を読みはぢめたときのことを僕は今でもはつきりと思ひ出せるのだ。
魚籃坂にて牧野信一
10分以内
魚籃坂に住んで二度目の夏を迎へるわけだが、割合にこのあたりは住み心地が佳いのだらうか、何時何処に移つても直ぐその翌日あたりから、さてこの次は何処に住まうかといふやうなことを考へはじめるのが癖なのに、そしてひとりでそつと上眼をつかひながら、放浪といふ言葉などを想ひ描いて切なく寂し気な夢を追ふのが癖なのに、珍らしくもあまり引越しのことなどは考へずに――また夏となつた。
水車小屋の日誌牧野信一
10分以内
今度東京へ戻つてからの住むべき部屋を頼む意味の手紙を八代龍太に書くつもりで、炉端で鉛筆を削つた。
「尾花」を読みて牧野信一
10分以内
途中で考へるから、ともかく銀座の方へ向つて走つて呉れたまへ――僕は、いつにもそんなことはないのだが、たつたひとりで寂しさうに外へ出ると、車に乗つて、そんな風に呟いた。
サフランの花牧野信一
10分以内
これは私の父親(二十五才)の日記である。
交遊記牧野信一
10分以内
そのころも手帳に日記をつけてゐた。
好日の記牧野信一
10分以内
わたしは昨今横須賀に住んでゐるので、映画などを見たいときは湘南電車で、横浜へ出かけるのであつた。
痩身記牧野信一
10分以内
この間うち、東京へ行つてゐた時、不図途上で、坪田譲治氏に出遇つた。
浅原六郎抄牧野信一
10分以内
先日銀座で保高さんに遇ひ、文芸首都に何か書くようにと命ぜられた折、わたしは浅原六朗を――と応へた。
緑の軍港牧野信一
10分以内
いつの間にかわたしの部屋の壁には、いろいろな軍艦の写真が額になつて、あちこちに並び、本棚の上には「比叡」と「那智」の模型が飾られ、水雷型の筆立には巡洋艦「鈴谷」進水式紀念の軍艦旗とZ旗があつた。
気狂ひ師匠牧野信一
10分以内
わたしのうちには頭のやまひの血統があるといふことだが、なるほど云はれて見るとわたしの知る限りでも、父親の弟を知つてゐる。
ランプの明滅牧野信一
10分以内
試験の前夜だつた。
鞭撻牧野信一
10分以内
私は台所の隅へ駈けこむと、ながしもとで飯の仕度を手伝つてゐる母の袂にとり縋つて――仙二郎と一処に行くのは嫌だ、と云つた。
事実と感想小川未明
10分以内
田園の破産学生の時分、暑中休暇に田舎へ帰って、百姓に接したときは、全くそこに都会から独立した生活があったように感じられたものです。
秘魯国に漂著せる日本人南方熊楠
10分以内
英譯 Ratzel,‘The History of Mankind,’ 1896 vol. ※, p. 164. に東西兩半球間過去の交通を論じ、「日本と支那より西北亞米利加に漂著せる人あり。
失うた帳面を記憶力で書き復した人南方熊楠
10分以内
五年九号四二頁に宮本君が書いた、周防大島願行寺にむかし住んだ、非常に強記な僧の話は、和漢諸方に古来類話が多い。
遊動円木葛西善蔵
10分以内
私は奈良にT新夫婦を訪ねて、一週間ほど彼らと遊び暮した。
松の操美人の生埋宇田川文海
10分以内
居士は東京に生れ東京に長ちたる者なり。
撮影所殺人事件酒井嘉七
10分以内
aあなたは、勿論、エキストラって御存じでしょう。
ゆめの話室生犀星
10分以内
むかし加賀百万石の城下に、長町という武士町がありました。
貸間を探がしたとき小川未明
10分以内
春の長閑な日で、垣根の内には梅が咲いていた。
抜髪小川未明
10分以内
ブリキ屋根の上に、糠(ぬか)のような雨が降っている。
森の妖姫小川未明
10分以内
何の時代からであるか、信濃の国の或る山中に、一つの湖水がある。
天狗室生犀星
10分以内
城下の町なみは、古い樹木に囲まれていたため、よく、小間使いや女中、火の見仲間などが、夕方近い、うす暗がりのなかで、膝がしらを斬られた。
生ける銃架槙村浩
10分以内
高粱[#「高粱」は底本では「高梁」]の畠(はたけ)を分けて銃架の影はけふも続いて行く銃架よ、お前はおれの心臓に異様な戦慄を与へる――血のやうな夕日を浴びてお前が黙々と進むときお前の影は人間の形を失ひ、お前の姿[#ルビの「すがれ」はママ]は背嚢に隠れお前は思想を持たぬたゞ一箇の生ける銃架だきのふもけふもおれは進んで行く銃架を見た列の先頭に立つ日章旗、揚々として肥馬に跨(またが)る将軍たち、色蒼ざめ[#「色蒼ざめ」はママ]疲れ果てた兵士の群―おゝ...
出征槙村浩
10分以内
今宵電車は進行を止め、バスは傾いたまゝ動かうともせぬ沿道の両側は雪崩れうつ群衆、提灯と小旗は濤のように蜒り歓呼の声が怒濤のように跳ね返るなかをおれたちは次々にアーチを潜り、舗道を踏んでいま駅前の広場に急ぐおゝ、不思議ではないかかくも万歳の声がおれたちを包みおれたちの旅がかくも民衆の怒雷の歓呼に送られるとは!春の街は人いきれにむれ返り銃を持つ手に熱気さへ伝はる火の海のやうな市街を見詰めながら、おれはふと思...
雪の十勝中谷宇吉郎
10分以内
初めは慰み半分に手をつけて見た雪の研究も、段々と深入りして、算えて見ればもう十勝岳へは五回も出かけて行ったことになる。
テレビの科学番組中谷宇吉郎
10分以内
コクのない内容NHKの教育テレビで、毎日曜日の午後、「日曜大学」というシリイズものを、一時間番組として、放送している。
サラダの謎中谷宇吉郎
10分以内
私はごく普通のフランス風のサラダが好きである。
流言蜚語中谷宇吉郎
10分以内
八月二十四日の真夜中、当分杜絶になるという最後の連絡船に乗って本州へ渡った。
雪を作る話中谷宇吉郎
10分以内
これは本当に天然に見られるあの美麗繊細極まる雪の結晶を実験室の中で人工で作る話である。
アラスカの氷河中谷宇吉郎
10分以内
アラスカ氷河の特徴アラスカの氷河は、景観の美しさという点では、世界第一といわれている。
日本媼斎藤茂吉
10分以内
媼(おうな)の名は、Marie(マリー) Hillenbrand(ヒルレンブラント) といふ。
名園の落水室生犀星
10分以内
曇つた十月の或る日。
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