30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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教育と迷信 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
教育の目的教育学の書物には教育の目的について、種々高尚なことが書いてあるようであるが、実際においては教育の目的は列国競争場裡に立って、立派に独立して行けるだけの資格を備えた次代の国民を養成するにあることはたしかである。 | |||
誤解せられたる生物学 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
科学の中には教育のない人々からつねに誤解せられているものが少なくない。 | |||
人道の正体 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
世の中には便宜上つねに用いる語で、しかも便宜上、その意味を判然と定めずにおく語がいくらもある。 | |||
生物学的の見方 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
すべて物は見方によって種々異なって見えるもので、同一の物でも見方を変えると、全く別物かと思われるほどに違って見えることもある。 | |||
生物学より見たる教育 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
教育の書物を開いて見ると「教育トハ一定ノ目的ト方法トヲ具ヘテ教育者ガ被教育者ニ加フル所ノ働作ナリ」などとむずかしい定義を下して、これは人類のみに限るものであると書いてあるが、教育学者の言うところの教育はあるいは人類に限られてあるか知らぬが、教え育てるということは動物界において決して珍しいことではない。 | |||
戦争と平和 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
日露戦争の始まって以来、どの雑誌もほとんど戦争の話で持切りのありさまで、あるいは海戦陸戦の実況を報じ、あるいは戦時における人民の心得を論じていたが、これは時節柄もっともな次第であった。 | |||
動物界における善と悪 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
善とは何か、悪とは何か、善はなにゆえになすべきか、悪はなにゆえになすべからざるか等の問題は、すでに二千何百年も前のギリシア時代から今日にいたるまで、大勢の人々の論じたところであるが、昔の賢人の説いたところも、今の学者の論ずるところも、みな万物の霊たる人間についてのことばかりで、他の動物一般に関したことはほとんど皆無のようであるから、この点について日ごろ心に浮かんだことを試みに短くここに述べてみよう。 | |||
脳髄の進化 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
人間の身体の内にある種々の器官は、いずれを取ってもその進化の経路を調べて見て、おもしろくないものはないが、その中でも特に脳髄は物を考える道具であるゆえ、それが今日のありさままでに発達しきたった由来を研究することは、学問を修める人等にとってはきわめて興味もあり、かつ有益なことであろう。 | |||
民族の発展と理科 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
わが国は今より十数年前に一度支那と戦うて勝ち、また数年前には世界の強国なるロシアと戦うてこれに勝ち、その結果として国の位置が非常に進んで、一等国と称せられるにいたった、これは大いに喜ぶべきことである。 | |||
理想的団体生活 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
われわれのつねに見慣れている陸上の動物は、犬でも猫でも、鳥でも、雀でもみな一匹ずつ相離れて、おのおの独立の生活をしているゆえ、動物とさえいえば、すべて単独の生活をなすものであるごとき感じが起こるが、広く動物界を調べて見ると、多数相集まって団体を造って生活している種類も決して少なくはない。 | |||
正岡子規君 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
子規画「左千夫像」(明治33年頃)吾が正岡先生は、俳壇の偉人であって、そしてまた歌壇の偉人である。 | |||
ダゴン | ハワード・フィリップス・ラヴクラフト | 30分以内 | |
かなりのストレスを感じながら、これを書いている。 | |||
旅行に就いて | 長塚節 | 30分以内 | |
余は旅行が好きである、年々一度は長途の旅行をしなければ氣が濟まぬやうになつた。 | |||
寒月の「首縊りの力学」その他 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
『猫』の寒月のモデルとして一般に信ぜられていた寺田寅彦先生が、昨年の暮押し迫って亡くなられた。 | |||
球皮事件 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
この話は寺田先生が航空船の爆発の原因を調査された時の研究室の内部の話である。 | |||
「光線の圧力」の話 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
前に寒月君の「首縊りの力学」の話をした時、小宮さんから野々宮さんの「光線の圧力」についても何かそのような話があったら書くようにと勧められたことがあった。 | |||
御殿の生活 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
御殿というのは、私の田舎に近い城下町の昔からの殿様の御殿のことである。 | |||
霜柱と白粉の話 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
寺田寅彦先生門下の中に、M君という私の友人がある。 | |||
続先生を囲る話 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
○Rationalist の論先生は書かれるものには、「とも考えられる」とか、「かも知れない」というような表現を始終用いておられるが、話をされる時には、特に少数の集りの場合には少し熱がはいってくると、随分はっきりと物をいわれたものであった。 | |||
寅彦夏話 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
海坊主と人魂寅彦先生が亡くなられてから二度目の夏を迎えるが、自分は夏になると妙にしみじみと先生の亡くなられたことを感ずる。 | |||
文化史上の寺田寅彦先生 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
現代のわが国のもった最も綜合的な文化の恩人たる故寺田寅彦先生の全貌を語ることは、今日の日本のもつ教養の最高峰を語ることであって、単に物理学の部門での先生の一門下生たる自分などのなし得るところではないかも知れないが、何人がその任に当っても恐らく非常に困難なことであろう。 | |||
雪の話 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
この頃新聞を見ていて気の付いたことは、スキーと雪の記事がこの数年来急に増してきたことである。 | |||
家庭小言 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
近頃は、家庭問題と云うことが、至る所に盛んなようだ。 | |||
閑山 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
昔、越後之国魚沼の僻地に、閑山寺の六袋和尚といって近隣に徳望高い老僧があった。 | |||
禅僧 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
雪国の山奥の寒村に若い禅僧が住んでいた。 | |||
怪力 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
孰(いづ)れが前に出来たか、穿鑿(せんさく)に及ばぬが、怪力の盲人の物語りが二ツある。 | |||
銀鼎 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
汽車は寂しかつた。 | |||
乱歩分析 | 大下宇陀児 | 30分以内 | |
畏友江戸川乱歩は、還暦のお祝いをしてもらうことを、たいそう喜び楽しんで待っている。 | |||
踊る一寸法師 | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
「オイ、緑さん、何をぼんやりしてるんだな。 | |||
火星の運河 | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
又あすこへ来たなという、寒い様な魅力が私を戦かせた。 | |||
五階の窓 | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
「社長、又脅迫状です」ドアが開いて、庶務の北川が入って来た。 | |||
毒草 | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
よく晴れた秋の一日であった。 | |||
木馬は廻る | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
「ここはお国を何百里、離れて遠き満洲の……」ガラガラ、ゴットン、ガラガラ、ゴットン、廻転木馬は廻(まわ)るのだ。 | |||
モノグラム | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
私が、私の勤めていたある工場の老守衛(といっても、まだ五十歳には間のある男なのですが、何となく老人みたいな感じがするのです)栗原さんと心安くなって間もなく、恐らくこれは栗原さんの取って置きの話の種で、彼は誰にでも、そうした打開け話をしても差支のない間柄になると、待兼ねた様に、それを持出すのでありましょうが、私もある晩のこと、守衛室のストーブを囲んで、その栗原さんの妙な経験談を聞かされたのです。 | |||
殺人迷路 | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
インパーフェクト・クライム「で犯行の手掛は?被害者の身許が分らないとすると、せめて、犯人の手口を示す、一寸した証拠でも残ってはいなかったかしら」正岡警部が鎌倉署長の顔色を読むようにして尋ねた。 | |||
火縄銃 | 江戸川乱歩 | 30分以内 | |
或年の冬休み、私は友人の林一郎から一通の招待状を受け取った。 | |||
夕靄の中 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
彼は立停って、跼(かが)み、草履の緒のぐあいを直す恰好で、すばやくそっちへ眼をはしらせた。 | |||
日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
はたはたと舞いよって来たちいさな蛾(が)が、しばらく燭台のまわりで飛び迷っていたと思うと、眼にみえぬ手ではたかれでもしたようにふいと硯海に湛えた墨の上へおち、白い粉をちらしながらむざんにくるくると身もだえをした。 | |||
日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
「そういう高価なものは困りますよ、そちらの鮒(ふな)を貰っておきましょう」書庫へ本を取りにいった戻りにふとそういう妻の声をきいて、太宰は廊下の端にたちどまった。 | |||
日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
「どうかしたのか、顔色がすこしわるいように思うが」直輝の気づかわしげなまなざしに加代はそっと頬をおさえながら微笑した。 | |||
日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
「いやそうではない」新沼靱負はしずかに首を振った、「……おかやに過失があったとか、役に立たぬなどというわけでは決してない、事情さえ許せばいて貰いたいのだ。 | |||
日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
「ちょうど豆腐をかためるようにです」良人の声でそう云うのが聞えた。 | |||
日本婦道記 | 山本周五郎 | 30分以内 | |
北向きの小窓のしたに机をすえて「松の花」という稿本に朱を入れていた佐野藤右衛門は、つかれをおぼえたとみえてふと朱筆をおき、めがねをはずして、両方の指でしずかに眼をさすりながら、庭のほうを見やった。 | |||
怪奇小説の執筆についての覚書 | ハワード・フィリップス・ラヴクラフト | 30分以内 | |
私が小説を執筆するのは、目に入った種々のもの(風景や建築や雰囲気など)、観念、出来事、そして美術や文学の中で出会ったイメージから生まれた驚異や美や冒険への期待についての、曖昧で捕らえ所のない断片的な印象を、一層明確に詳細にかつ安定した形で目に見えるようにして、自分自身を満足させるためです。 | |||
『雪華図説』の研究 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
緒言我が国が世界における文明国の中で有数の雪国であることは周知の事柄である。 | |||
『雪華図説』の研究後日譚 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
前掲の『雪華図説』の研究というのは、ほんの思いつきのようなつもりで『画説』に書いたのであるが、脇本楽之軒氏が大変興味をもたれて、この後日譚を書く材料を集めるのに色々世話をして下さった。 | |||
兎の耳 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
兎の耳はだてについているものじゃないという話をこの頃聞いて大変面白かった。 | |||
英国の物理学界と物理学者 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
英国の物理学は、少くも過去半世紀の発展について見ると、剣橋のキャベンディシュ研究所から生れたものといえよう。 | |||
温泉1 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
私は温泉が非常に好きである。 | |||
米粒の中の仏様 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
ミミーはまだ生れて二月にしかならぬ仔猫であるが、ペルシャ猫の血が混っているということで、ふさふさとした毛並みの綺麗な猫である。 |