動物界における善と悪
丘浅次郎
『動物界における善と悪』は青空文庫で公開されている丘浅次郎の短編作品。6,887文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 6,887文字 |
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書き出し書出 | 善とは何か、悪とは何か、善はなにゆえになすべきか、悪はなにゆえになすべからざるか等の問題は、すでに二千何百年も前のギリシア時代から今日にいたるまで、大勢の人々の論じたところであるが、昔の賢人の説いたところも、今の学者の論ずるところも、みな万物の霊たる人間についてのことばかりで、他の動物一般に関したことはほとんど皆無のようであるから、この点について日ごろ心に浮かんだことを試みに短くここに述べてみよう。 |
初出 | 「教育学術界」1902(明治35)年12月 |
底本 | 進化と人生(上) |
表記 | 新字新仮名 |
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