モノグラム
江戸川乱歩
『モノグラム』は青空文庫で公開されている江戸川乱歩の短編作品。11,735文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 11,735文字 |
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書き出し書出 | 私が、私の勤めていたある工場の老守衛(といっても、まだ五十歳には間のある男なのですが、何となく老人みたいな感じがするのです)栗原さんと心安くなって間もなく、恐らくこれは栗原さんの取って置きの話の種で、彼は誰にでも、そうした打開け話をしても差支のない間柄になると、待兼ねた様に、それを持出すのでありましょうが、私もある晩のこと、守衛室のストーブを囲んで、その栗原さんの妙な経験談を聞かされたのです。 |
初出 | 「新小説」春陽堂、1926(大正15)年6月 |
底本 | 江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣 |
表記 | 新字新仮名 |
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