30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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告げ人 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
雨が落ちたり日影がもれたり、降るとも降らぬとも定めのつかぬ、晩秋の空もようである。 | |||
後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
後立山という名は、黒部川の峡谷を隔てて立山の東に連亙している信越国境山脈中の一峰として、夙(はや)くから地誌地図等に記載され、一個の山体として取り扱われていたらしいにも拘わらず、元来が越中の称呼であって、此(この)方面からの登山は、甚しく困難でもあり且つ危険でもあるから、偶に入込む猟師などの外は登山者絶無という有様であったと想われる。 | |||
思い出す儘に | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
陸地測量部で輯製二十万分一の地図を発行するようになったのは、『陸地測量部沿革誌』に拠れば明治十七年からで、これは伊能図を基礎とし、各府県調製の地図を参酌校訂して、全国の地図を作り、一般の便に供するのが目的であったという。 | |||
木曾御岳の話 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
今日は懐古の夕だそうですから思いきり古い話をすることにしますが、私の古い山旅はただぶらぶら歩いていたのみで日記さえもつけない、ですから忘れてしまった方が多いのは残念ですが、しかし何といっても、見て面白いし、登って面白いし、読んで面白く、聞いても考えても亦(また)おもしろい山のことですから、随分古い思い出はあります。 | |||
高原 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
八ヶ岳の裾野ほど高原に富んでいる所は、火山の多い我国にも稀であろうと思う。 | |||
峠 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
峠は「たむけ」の音便であるといわれている。 | |||
登山談義 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
八月二十日於霧ヶ峰「山の会」講演大意、後補筆昔からお談義を聞かせるのは大抵老人と極っているようで「またお談義か、うんざりするな」というようなことは、日常見聞する所であります。 | |||
南北アルプス通説 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
日本アルプスの名称日本本島中部の大山脈である赤石山系、木曾山脈及び飛騨山脈は、今日普通に日本アルプスの名で呼ばれている。 | |||
初旅の大菩薩連嶺 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
大正七年の秋の末に初めて黒岳山から大菩薩峠に至る大菩薩山脈の主要部を縦走した時の山旅は、おかしい程故障が多かった。 | |||
山と村 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
アーヴィングの『スケッチブック』を初めて読んだとき、リップ・ヴァン・ウィンクルの話の冒頭に、カツキル連山が季節の移り更りや天候の変る毎に、いや実に一日の中でも刻々に不思議な色やら形やらを変えるので、遠近のおかみさん達から完全な晴雨計と見做されていたということが書いてあるのを見て、直に思い出したのは故郷の赤城山のことであった、そして外国にも同じような風習が自然と行われているのを非常に興味深く感じたのであった。 | |||
山の魅力 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
夏の登山が今日のように盛になったのは、色々の原因があるにしても、山が何かしらん人の心をしっかりと捉えずには置かない、強い魅力を持っている為である。 | |||
秘められたる挿話 | 松本泰 | 30分以内 | |
竹藪がざわざわ鳴っていた。 | |||
青空文庫の提案 | 青空文庫 | 30分以内 | |
青空文庫の提案電子出版という新しい手立てを友として、私たちは〈青空の本〉を作ろうと思います。 | |||
愛の詩集 | 北原白秋 | 30分以内 | |
室生君。 | |||
愛の詩集 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
私の友人、室生犀星の芸術とその人物に就いて、悉しく私の記録を認めるならば、ここに私は一冊の書物を編みあげねばならない。 | |||
潟に関する聯想 | 柳田国男 | 30分以内 | |
△日本海岸風景の特色は潟に集まる日本海岸では風景の特色が潟に集まつて居ります。 | |||
芸術統制是非 | 辰野隆 | 30分以内 | |
ある日のこと、某国大使館に永年勤務していたしごく実直な男が言うのに、自分も永い間、大使館に出入りする各方面の日本人に接したが、その中でも、ことに勲章を欲しがったり、欲しそうな言動をあえてするのは、いつも美術家に多く、文人に少ない。 | |||
私が張作霖を殺した | 河本大作 | 30分以内 | |
大正十五年三月、私は小倉聯隊附中佐から、黒田高級参謀の代りに関東軍に転出させられた。 | |||
刺青 | 谷崎潤一郎 | 30分以内 | |
其れはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋(きし)み合わない時分であった。 | |||
上野界隈 | 久保田万太郎 | 30分以内 | |
*上野界隈。 | |||
十年…… | 久保田万太郎 | 30分以内 | |
――まど子さん、何年になつたの、今度?……と、ぼくは、たま/\逢つたKさんの、上のはうのお嬢さんに、何んの気なしに訊いた。 | |||
酒友列伝 | 山之口貘 | 30分以内 | |
十年を一昔とみれば、昔の昔の昔から、ぼくは酒を飲んで来たわけである。 | |||
貧乏を売る | 山之口貘 | 30分以内 | |
この間のことである。 | |||
恐怖 | 谷崎潤一郎 | 30分以内 | |
私があの病気に取り憑かれたのは、何でも六月の初め、木屋町に宿泊して、毎日のように飲酒と夜更かしとを続けて居た前後であった。 | |||
死の舞踏 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
「珍らしい事があるものだネ、東京の佐良井から手紙が来たよ」「幽香子さんからですか」「イヤ、あの厭(いや)な亭主野郎からだ」「まあ」愛子は、その可愛らしい眼を一杯にあけて、非難するような、だけど、少し道化たような表情を私に見せるのでした。 | |||
アラスカの氷河 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
アラスカ氷河の特徴アラスカの氷河は、景観の美しさという点では、世界第一といわれている。 | |||
ウィネッカの秋 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
シカゴの街は、大陸の真中にあるので、寒暑の差がいちじるしい。 | |||
ウィネッカの冬 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
ウィネッカの冬は寒い。 | |||
雲石紀行 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
津和野四年ほど前津和野を訪ねたことがある。 | |||
沖縄の思い出 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
尚昌侯は私の同級生でした。 | |||
思い出す職人 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
亡き一職人のために森数樹兄と一緒であった。 | |||
樺細工の道 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
幸いにも日本の各地には、日本固有の藝能が幾多残る。 | |||
北九州の窯 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
もし日本の各地に散らばる窯を、地図に赤く印し附けたら、それは山を飾るつつじの如く日本を美しく彩るであろう。 | |||
現在の日本民窯 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
私たちはこれから九州の南端を発して北へと上り、四国を一瞥し、山陽山陰を廻り、中部の諸国を経て、北国に進み、転々と現在の民窯を訪ねようとするのである。 | |||
多々良の雑器 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
多々良(たたろう)のことを私が初めて耳にしたのは、昭和二十年頃、黒牟田の窯を訪ねた時、その村の円楽寺で一個の植木鉢を見たその時でした。 | |||
地方の民芸 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
多少の知識は整ってはいたが、実際何が出て来るかは知る由がなかった。 | |||
苗代川の黒物 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
何の因縁によるのか、ここでも上手の白物と下手の黒物とが対峙する。 | |||
日田の皿山 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
筑紫の平野を車は東にと走る。 | |||
蓑のこと | 柳宗悦 | 30分以内 | |
『和訓栞』に依れば蓑(みの)の語源は「身荷の義なるべし」とある。 | |||
野州の石屋根 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
浜田が益子にいるので、年々幾度か東京との間を往復し、栃木県には親しみが出来た。 | |||
陸中雑記 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
御明神の風俗所は陸中の国である。 | |||
符牒の語源 | 三遊亭金馬 | 30分以内 | |
何商売にも隠し言葉、隠語、俗に符牒というものがある。 | |||
記憶 | 梅崎春生 | 30分以内 | |
その夜彼はかなり酔っていた。 | |||
庭の眺め | 梅崎春生 | 30分以内 | |
庭というほどのものではない。 | |||
銀座街頭 | 三好達治 | 30分以内 | |
この三月いつぱいで東京都の露店はいよいよ姿を消すことに結着した。 | |||
万葉集の恋歌に就て | 三好達治 | 30分以内 | |
課題に従つて以下万葉集の恋歌に就て少し卑見を記してみる。 | |||
オルゴール | 三好達治 | 30分以内 | |
人形のをぢさん守屋三郎さんは、支那文学の奥野信太郎さんと漫画家の横山隆一さんとの丁度中間位の恰幅であつて、容貌はどこやらそのお二人に似てゐる。 | |||
土俵の夢 | 尾崎士郎 | 30分以内 | |
去年(昭和二十一年)の歳末、鈴木信太郎さんがひょっこりやってきて一杯飲みながら、いろいろな画を描いていってくれた。 | |||
女性史研究の立場から | 高群逸枝 | 30分以内 | |
学問の自由日本歴史の新しい検討ということがもとめられている。 | |||
犬 | 三遊亭金馬 | 30分以内 | |
犬は三日飼うと三年恩を忘れないというが、犬は好きで十二、三歳頃、本所相生町の経師屋の伯父の家に奉公している時分に、雑種の犬を一匹拾ってきて伯父に叱られたことがある。 |