後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎
木暮理太郎
『後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎』は青空文庫で公開されている木暮理太郎の短編作品。8,206文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 8,206文字 |
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書き出し書出 | 後立山という名は、黒部川の峡谷を隔てて立山の東に連亙している信越国境山脈中の一峰として、夙(はや)くから地誌地図等に記載され、一個の山体として取り扱われていたらしいにも拘わらず、元来が越中の称呼であって、此(この)方面からの登山は、甚しく困難でもあり且つ危険でもあるから、偶に入込む猟師などの外は登山者絶無という有様であったと想われる。 |
初出 | 「山岳」1917(大正6)年9月 |
底本 | 山の憶い出 下 |
表記 | 新字新仮名 |
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