30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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料理一夕話 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
料理の話?君、料理の話をしたってムダだよ。 | |||
三の酉 | 久保田万太郎 | 30分以内 | |
――おい、この間、三の酉(とり)へ行ったろう?……ズケリといって、ぼくは、おさわの顔をみたのである。 | |||
芸術的な書と非芸術的な書 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
いかなる書を芸術といい、いかなる書を非芸術というか。 | |||
書道と茶道 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
今日は茶の方の話を少し申し上げたいと思うのですが……、なぜ茶の話を申しますかといえば、それはいうまでもなく茶人の書がうまいからだということに帰するのであります。 | |||
よい書とうまい書 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
古来世間でいう「うまい書」というものには、例えば夏の夕、裸であぐらをかいて、夕顔棚の下で涼しい顔をしているようなのがある。 | |||
能書を語る | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
今日は「料理と陶器」の話を致すということでありましたが、そういうことになりますと、ここに三百点ぐらいの陶器を並べなければなりません。 | |||
墨蹟より見たる明治大正の文士 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
銀座松屋に十月中、明治大正の文士の墨蹟及び遺品の展観が催された。 | |||
魅力と親しみと美に優れた良寛の書 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
良寛様のようなずばぬけた書を、我々如きが濫りに批評するなどは、僭越に過ぎるかも知れぬが、常々良寛様に親しみと尊敬とを持っている一人として、感ずるところを、一応述べさせて貰うことにする。 | |||
陶器鑑賞について | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
大正八、九年ごろという古い話になりますが、こういう話がありました。 | |||
陶芸家を志す者のために | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
私に陶器に関する講演をせよとのご依頼を受けましたが、何をどう申し上げてよいか困っております。 | |||
非名誉教授の弁 | 和辻哲郎 | 30分以内 | |
わたくしは東京大学の名誉教授ではない。 | |||
紅梅の客 | 吉川英治 | 30分以内 | |
ひとくちに紅くさえあれば紅梅といっているが、あの紅さもいろいろである。 | |||
「明の古染付」観 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
染付は今から五百年ばかり前の支那明代に完成したものである。 | |||
愛陶語録 | 北大路魯山人 | 30分以内 | |
作陶への情熱なにしろ根がずぶの素人の陶作家、固より何の教養もあろうはずもなく、はじめは随分気のひけたものである。 | |||
茸をたずねる | 飯田蛇笏 | 30分以内 | |
秋が来る。 | |||
お小姓児太郎 | 室生犀星 | 30分以内 | |
髪結弥吉は、朝のうちのお呼びで、明るい下り屋敷の詰所で、稚児小姓児太郎の朝髪のみだれを撫(な)でつけていた。 | |||
母と子 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
封筒の中には長いお札が疊み込まれてあつた。 | |||
仮面 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
五月も末になつてゐるのに、火鉢の欲しいほどの時候外れの寒さで、雨さへ終日降りつゞいた。 | |||
孫だち | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
大至急話したいことがあるから、都合のつき次第早く來て下さいといふ母方の祖母さんの手紙を見ると、お梅はどんな大事件かと、夕餐の仕度を下女に任せて、大急ぎで俥(くるま)に乘つて、牛込から芝の西久保まで驅け付けた。 | |||
避病院 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
町村の自治制が敷かれてから間もないころであつた。 | |||
墓場 | 西尾正 | 30分以内 | |
終戦後の今日、思い出されるのは、わが友アレックス・ペンダア君のことである。 | |||
奇怪な客 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
こんな珍しい話がありますよ。 | |||
詩とはなにか | 山之口貘 | 30分以内 | |
詩を書き出してから、すでに四十年に近いのであるが、さてしかし、詩とはなにかと来られると四十年の年月もぐらつくみたいで先ず、当惑をもって答えるしかないのである。 | |||
野宿 | 山之口貘 | 30分以内 | |
あとになって、きいたことなのであるが、ずっと前にそこに住んでいたうちの娘さんが、毒をのんで便所のなかで死んでいたという噂のある家なのである。 | |||
私の青年時代 | 山之口貘 | 30分以内 | |
人間は、生れてしばらくの間を赤ん坊と言われ、そのうちに幼年、少年、青年、壮年、老年という順を経て、墓場に永住することになるわけである。 | |||
ダルマ船日記 | 山之口貘 | 30分以内 | |
×月×日金眼を覚ましてみると、側に寝ていた筈の六さんの姿は見えなかった。 | |||
昔の西片町の人 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
「日本の文壇は今全く不良少年の手に落ちました。 | |||
水不足 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
この土地には水が缺乏してゐる。 | |||
新婚旅行 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
新婚旅行例年の如く、晩秋のこの頃は、黄ろい葉や紅い葉で色取られて、箱根の山は美しい。 | |||
川端茅舎句集 | 川端茅舎 | 30分以内 | |
茅舎句集が出るといふ話をきいた時分に、私は非常に嬉しく思つた。 | |||
不器男句集 | 芝不器男 | 30分以内 | |
芝不器男君は、俳壇に流星のごとく現はれて流星のごとくに去つた、若き熱情の作家である。 | |||
天の狼 | 富沢赤黄男 | 30分以内 | |
天の狼虎爛々と虎の眼に降る落葉冬日呆虎陽炎の虎となる凝然と豹の眼に枯れし蔓日に憤怒る黒豹くろき爪を研ぎ馬馳ける冬まんだらの雲の影寒雷や一匹の魚天を搏ちからたちの冬天蒼く亀裂せり縞枯葦の月の罅けゆく影ばかり海昏るる黄金の魚を雲にのせ草原のたてがみいろの昏れにけり火口湖は日のぽつねんとみづすまし海峡を越えんと紅きものうごくひた/\と肺より蒼き蝶の翅... | |||
今日 | 西東三鬼 | 30分以内 | |
昭和二十三年一二〇句陳氏来て家去れといふクリスマスクリスマス馬小屋ありて馬が住むクリスマス藷一片を夜食とす除夜眠れぬ仏人の猫露人の犬猫が鶏殺すを除夜の月照らす蝋涙の冷えゆく除夜の闇に寝る切らざりし二十の爪と除夜眠る朝の琴唄路に鼠が破裂してうづたかき馬糞湯気立つ朝の力寒の夕焼雄鶏雌の上に乗る老婆来て赤子を覗く寒の暮木枯の真下に赤子眼を見張る百舌鳥に顔切られて今日が始まるか誰も... | |||
普羅句集 | 前田普羅 | 30分以内 | |
説明するまでもなく、此の句集を繙かれる時、一句一句に就て私の生活が見出される事であらう。 | |||
幼少の思ひ出 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
今から二十年あまりも前の事である。 | |||
押入れ随筆 | 吉川英治 | 30分以内 | |
持ちもの嫌いひとにはバカげていても、自分にはゆるせない潔癖がたれにもある。 | |||
親鸞の水脈 | 吉川英治 | 30分以内 | |
本誌(大法輪)の二十五年に因んで、僕の二十五歳頃を語れと仰っしゃるんですか。 | |||
人馬のにひ妻 | ロード・ダンセイニ | 30分以内 | |
彼の二百五十歳の朝、人馬シエッペラアクは人馬の族の宝物の在る黄金の櫃に行って、その櫃に納められた護身符を取り出した。 | |||
再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて | 戸坂潤 | 30分以内 | |
『東洋学芸雑誌』一月号で発表した私の文章、「科学の歴史的社会的制約」に対して岡邦雄氏は、本誌二月号に於て至極公明な態度を以て、批判を下した。 | |||
学生の技能と勤労大衆 | 戸坂潤 | 30分以内 | |
最近私は学生や青年の問題について、書くことを注文されたり意見を徴されたりすることが非常に多い。 | |||
日本の頭脳調べ | 戸坂潤 | 30分以内 | |
文化勲章受領者の九氏については、誰と云って文句のつくべき人はないだろう。 | |||
友情に関係あるエッセイ | 戸坂潤 | 30分以内 | |
二年間あまり、世間から隔離されている間に、世間は全く変って了った。 | |||
啓蒙の現代的意味と役割とについて | 戸坂潤 | 30分以内 | |
現代の日本に於ては教育家というものは数え切れない程存在している。 | |||
日本文化の特殊性 | 戸坂潤 | 30分以内 | |
文化の混乱や思想の混乱が日本で叫ばれ始めたのは、しばらく前からである。 | |||
獄中通信 | 戸坂潤 | 30分以内 | |
戸坂嵐子殿(十九年十二月十二日朝)八日に手紙六通(老人3嵐子2イク子1)入手、進学の件など明らかとなり安心。 | |||
〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記) | 戸坂潤 | 30分以内 | |
(付記)本篇は唯物論研究会の中心人物たる戸坂潤が書いて東京地方裁判所検事局に提出したものである。 | |||
フアイヤ・ガン | 徳田秋声 | 30分以内 | |
何某署の幾つかの刑事部屋では、その時殆んど総ての刑事たちが、みんな善良さうな顔をそろへてゐた。 | |||
余震の一夜 | 徳田秋声 | 30分以内 | |
或夜中に私は寝所について、いくらか眠つたと思ふ頃に、又人騒がせな余震があつたとみえて、家中騒ぎだした。 | |||
籠の小鳥 | 徳田秋声 | 30分以内 | |
羊三は山を見るのが目的で、その山全体を預かつてゐる兄の淳二と一緒にこゝへ来たのだつたけれど、毎日の日課があつたり何かして、つひ鼻の先きの山の蔭から濛々と立昇つてゐる煙を日毎に見てゐながら、つい其の傍まで行つて見るのが臆劫であつた。 | |||
坂道 | 新美南吉 | 30分以内 | |
東京のさる專門學校の生徒である草野金太郎は、春休みで故郷の町に歸(き)省してゐたが、春休みも終つたので、あと二時間もするとまた一人で東京にたつのである。 |