30分以内で読める徳田秋声の短編作品
青空文庫で公開されている徳田秋声の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1–32件 / 全32件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 文字数 | 人気 | 書き出し |
|---|---|---|---|---|---|
| 倒れた花瓶 | 徳田秋声 | 30分以内 | 7,049 | ステーシヨン前の旅館から、新聞社の人達によつて案内されて来たその宿は、氷川の趣味性から言つて、ちよつと気持の好いものであつた。 | |
ステーシヨン前の旅館から、新聞社の人達によつて案内されて来たその宿は、氷川の趣味性から言つて、ちよつと気持の好いものであつた。 | |||||
| 復讐 | 徳田秋声 | 30分以内 | 7,730 | たえ子はその晩も女中のお春と二人きりの淋しい食卓に向つて、腹立しさと侮辱と悲哀とに充された弱い心を強ひて平気らしく装ひながら箸を執つてゐたが、続いて来る苛々しい長い一夜を考へると、堪えられない苦痛を感じた。 | |
たえ子はその晩も女中のお春と二人きりの淋しい食卓に向つて、腹立しさと侮辱と悲哀とに充された弱い心を強ひて平気らしく装ひながら箸を執つてゐたが、続いて来る苛々しい長い一夜を考へると、堪えられない苦痛を感じた。 | |||||
| 微笑の渦 | 徳田秋声 | 30分以内 | 6,852 | (一) K氏を介しての、R大使館からの招待日だつたので、その日彼は袴などつけて、時刻がまだ早かつたところから、I子の下宿へ寄つて一と話してから出かけた。 | |
(一) K氏を介しての、R大使館からの招待日だつたので、その日彼は袴などつけて、時刻がまだ早かつたところから、I子の下宿へ寄つて一と話してから出かけた。 | |||||
| 水ぎわの家 | 徳田秋声 | 30分以内 | 6,093 | その時彼はちようど二人の女と差向ひにすわつてゐた。 | |
その時彼はちようど二人の女と差向ひにすわつてゐた。 | |||||
| 亡鏡花君を語る | 徳田秋声 | 30分以内 | 4,009 | 明治二十四、五年頃ではなかつたかと思ふが、私が桐生悠々君と共に上京して、紅葉山人の横寺町の家を訪れた時には、鏡花君は既に其の二畳の玄関にゐた。 | |
明治二十四、五年頃ではなかつたかと思ふが、私が桐生悠々君と共に上京して、紅葉山人の横寺町の家を訪れた時には、鏡花君は既に其の二畳の玄関にゐた。 | |||||
| 余震の一夜 | 徳田秋声 | 30分以内 | 9,037 | 或夜中に私は寝所について、いくらか眠つたと思ふ頃に、又人騒がせな余震があつたとみえて、家中騒ぎだした。 | |
或夜中に私は寝所について、いくらか眠つたと思ふ頃に、又人騒がせな余震があつたとみえて、家中騒ぎだした。 | |||||
| 籠の小鳥 | 徳田秋声 | 30分以内 | 9,456 | 一 羊三は山を見るのが目的で、その山全体を預かつてゐる兄の淳二と一緒にこゝへ来たのだつたけれど、毎日の日課があつたり何かして、つひ鼻の先きの山の蔭から濛々と立昇つてゐる煙を日毎に見てゐながら、つい其の傍まで行つて見るのが臆劫であつた。 | |
一 羊三は山を見るのが目的で、その山全体を預かつてゐる兄の淳二と一緒にこゝへ来たのだつたけれど、毎日の日課があつたり何かして、つひ鼻の先きの山の蔭から濛々と立昇つてゐる煙を日毎に見てゐながら、つい其の傍まで行つて見るのが臆劫であつた。 | |||||
| 老苦 | 徳田秋声 | 30分以内 | 6,772 | 「ではお父さんは三ちやんと一緒に寝台自動車に乗つて行つて下さい。僕は電車で行きますから。」 「あら、さう。」 「病院までは僕も一緒に乗つて行きますから。」 「よし/\。」 「T老院長は患者に愛著をもつてゐます。どうしても癒さうとしてゐます。あの海岸の療養所にこの夏一杯もゐたら、づつと快くなるでせう。費用もかけさせないやうにと、心配してくれてゐるんです。あゝ云ふ患者が、一家のうちに一人出ると、中産階 | |
「ではお父さんは三ちやんと一緒に寝台自動車に乗つて行つて下さい。僕は電車で行きますから。」 「あら、さう。」 「病院までは僕も一緒に乗つて行きますから。」 「よし/\。」 「T老院長は患者に愛著をもつてゐます。どうしても癒さうとしてゐます。あの海岸の療養所にこの夏一杯もゐたら、づつと快くなるでせう。費用もかけさせないやうにと、心配してくれてゐるんです。あゝ云ふ患者が、一家のうちに一人出ると、中産階 | |||||
| 歯痛 | 徳田秋声 | 30分以内 | 10,175 | M―市を通つてA―温泉へ着いたのは、もう夜であつた。 | |
M―市を通つてA―温泉へ着いたのは、もう夜であつた。 | |||||
| 女流作家 | 徳田秋声 | 30分以内 | 7,150 | 昨夜[#「昨夜」は底本では「咋夜」]同伴が二人できて、栄子は或る日本ものゝ映画の試写を見に行きに、小森をも誘つた。 | |
昨夜[#「昨夜」は底本では「咋夜」]同伴が二人できて、栄子は或る日本ものゝ映画の試写を見に行きに、小森をも誘つた。 | |||||
| 彼女の周囲 | 徳田秋声 | 30分以内 | 5,216 | 彼女の姉だといふ人が、或る日突然竹村を訪ねて来た。 | |
彼女の姉だといふ人が、或る日突然竹村を訪ねて来た。 | |||||
| 蒼白い月 | 徳田秋声 | 30分以内 | 9,571 | ある晩私は桂三郎といっしょに、その海岸の山の手の方を少し散歩してみた。 | |
ある晩私は桂三郎といっしょに、その海岸の山の手の方を少し散歩してみた。 | |||||
| 二人の病人 | 徳田秋声 | 30分以内 | 4,860 | 昨夜も散歩の帰りに、好子は子供のことで少しばかり融に訴へるところがあつた。 | |
昨夜も散歩の帰りに、好子は子供のことで少しばかり融に訴へるところがあつた。 | |||||
| 青い風 | 徳田秋声 | 30分以内 | 8,789 | 古くから馴染のあるこの海岸へ、彼は十年振りで来て見た。 | |
古くから馴染のあるこの海岸へ、彼は十年振りで来て見た。 | |||||
| 草いきれ | 徳田秋声 | 30分以内 | 8,743 | 漁船などを※つて、××会の同志の若い人達六七人と、若鮎の取れる××川に遊んでの帰り、郊外にあるI―子の家へ三四の人を誘つて行つた頃には、鮎猟の真中に一時しよぼ/\と雨をふらしてゐた陰鬱な梅雨空にもいくらか雲の絶え間が出来て、爽かな星の影さへ覗いてゐた。 | |
漁船などを※つて、××会の同志の若い人達六七人と、若鮎の取れる××川に遊んでの帰り、郊外にあるI―子の家へ三四の人を誘つて行つた頃には、鮎猟の真中に一時しよぼ/\と雨をふらしてゐた陰鬱な梅雨空にもいくらか雲の絶え間が出来て、爽かな星の影さへ覗いてゐた。 | |||||
| 背負揚 | 徳田秋声 | 30分以内 | 4,946 | 鐘の音さへ霞むと云ふ、四月初旬の或長閑な日であつた。 | |
鐘の音さへ霞むと云ふ、四月初旬の或長閑な日であつた。 | |||||
| 閾 | 徳田秋声 | 30分以内 | 6,481 | その日も土井は町へ牡蠣雑炊を食べに行つた。 | |
その日も土井は町へ牡蠣雑炊を食べに行つた。 | |||||
| 芭蕉と歯朶 | 徳田秋声 | 30分以内 | 8,833 | 深い雑木林のなかに建てられたバンガロー風の其の別荘へ著いたのは午後の何時頃であつたらうか。 | |
深い雑木林のなかに建てられたバンガロー風の其の別荘へ著いたのは午後の何時頃であつたらうか。 | |||||
| 浪の音 | 徳田秋声 | 30分以内 | 5,983 | 一 新庄はホテルの日本室の寝床のうへでふと目をさました。 | |
一 新庄はホテルの日本室の寝床のうへでふと目をさました。 | |||||
| 質物 | 徳田秋声 | 30分以内 | 7,700 | 或る日捨三は或るところから届いた原稿料を懐ろにして、栄子の宿を訪問した。 | |
或る日捨三は或るところから届いた原稿料を懐ろにして、栄子の宿を訪問した。 | |||||
| フアイヤ・ガン | 徳田秋声 | 30分以内 | 8,546 | 何某署の幾つかの刑事部屋では、その時殆んど総ての刑事たちが、みんな善良さうな顔をそろへてゐた。 | |
何某署の幾つかの刑事部屋では、その時殆んど総ての刑事たちが、みんな善良さうな顔をそろへてゐた。 | |||||
| 二つの失敗 | 徳田秋声 | 30分以内 | 7,466 | 空の青々と晴れた、或る水曜日、青木は山の手の支那料理採蘭亭で、或るダンサアと昼飯を食べる約束があつたので、時刻を計つてタキシイで出かけた。 | |
空の青々と晴れた、或る水曜日、青木は山の手の支那料理採蘭亭で、或るダンサアと昼飯を食べる約束があつたので、時刻を計つてタキシイで出かけた。 | |||||
| 折鞄 | 徳田秋声 | 30分以内 | 11,193 | 融は何時からかポオトフオリオを一つ欲しいと思つてゐた。 | |
融は何時からかポオトフオリオを一つ欲しいと思つてゐた。 | |||||
| 彷徨へる | 徳田秋声 | 30分以内 | 9,635 | 芸術論や人生論をやる場合にも劣らぬ否寧ろそれよりも※かに主観的に情熱の高まつて来るのは、彼が先輩G――の愛人I子の噂をする時の態度であつたが、その晩彼は彼自身の恋愛的事件について、仄かな暗示をG――に与へたのであつた。 | |
芸術論や人生論をやる場合にも劣らぬ否寧ろそれよりも※かに主観的に情熱の高まつて来るのは、彼が先輩G――の愛人I子の噂をする時の態度であつたが、その晩彼は彼自身の恋愛的事件について、仄かな暗示をG――に与へたのであつた。 | |||||
| 絶望 | 徳田秋声 | 30分以内 | 4,384 | 『オイ/\何處へ行くんだよ。 | |
『オイ/\何處へ行くんだよ。 | |||||
| 躯 | 徳田秋声 | 30分以内 | 6,930 | 四五日前に、善く人にじゃれつく可愛い犬ころを一匹くれて行った田町の吉兵衛と云う爺さんが、今夜もその犬の懐き具合を見に来たらしい。 | |
四五日前に、善く人にじゃれつく可愛い犬ころを一匹くれて行った田町の吉兵衛と云う爺さんが、今夜もその犬の懐き具合を見に来たらしい。 | |||||
| 或売笑婦の話 | 徳田秋声 | 30分以内 | 10,786 | この話を残して行つた男は、今どこにゐるか行方もしれない。 | |
この話を残して行つた男は、今どこにゐるか行方もしれない。 | |||||
| 花が咲く | 徳田秋声 | 30分以内 | 6,190 | 磯村は朝おきると、荒れた庭をぶら/\歩いて、すぐ机の前へ来て坐つた。 | |
磯村は朝おきると、荒れた庭をぶら/\歩いて、すぐ机の前へ来て坐つた。 | |||||
| 風呂桶 | 徳田秋声 | 30分以内 | 4,340 | 津島はこの頃何を見ても、長くもない自分の生命を測る尺度のやうな気がしてならないのであつた。 | |
津島はこの頃何を見ても、長くもない自分の生命を測る尺度のやうな気がしてならないのであつた。 | |||||
| 町の踊り場 | 徳田秋声 | 30分以内 | 9,075 | 夏のことなので、何か涼しい着物を用意すればよかつたのだが、私は紋附が嫌ひなので、葬礼などには大抵洋服で出かけることにしてゐた。 | |
夏のことなので、何か涼しい着物を用意すればよかつたのだが、私は紋附が嫌ひなので、葬礼などには大抵洋服で出かけることにしてゐた。 | |||||
| 佗しい放浪の旅 | 徳田秋声 | 30分以内 | 4,892 | 別府も私の行つた時分は、創始時代とでもいふのであつたらう。 | |
別府も私の行つた時分は、創始時代とでもいふのであつたらう。 | |||||
| 媒介者 | 徳田秋声 | 30分以内 | 7,793 | 青山夫人と自分と出來て了つた翌朝のこと二人の仲を取り持つた指井から電話が掛つてた。 | |
青山夫人と自分と出來て了つた翌朝のこと二人の仲を取り持つた指井から電話が掛つてた。 | |||||
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