30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
露宿 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
二日の眞夜中――せめて、たゞ夜の明くるばかりをと、一時千秋の思で待つ――三日の午前三時、半ばならんとする時であつた。 | |||
雨ふり | 泉鏡花 | 30分以内 | |
一瀬を低い瀧(たき)に颯(さつ)と碎(くだ)いて、爽かに落ちて流るゝ、桂川の溪流を、石疊で堰(せ)いた水の上を堰(せき)の其(そ)の半ばまで、足駄穿で渡つて出て、貸浴衣の尻からげ。 | |||
飯坂ゆき | 泉鏡花 | 30分以内 | |
旅は此(これ)だから可い――陽氣も好と、私は熟として立つて視て居た。 | |||
大阪まで | 泉鏡花 | 30分以内 | |
これは喜多八の旅の覺書である――今年三月の半ばより、東京市中穩(おだや)かならず、天然痘流行につき、其方此方から注意をされて、身體髮膚これを父母にうけたり敢て損ひ毀らざるを、と其(そ)の父母は扨(さ)て在さねども、……生命は惜しし、痘痕は恐し、臆病未練の孝行息子。 | |||
教育家の教育 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
今日は教育家の大会を御催しなされたに付きまして御招待に預り出席致しましたが、私は普通いわゆる教育家という方々の仲間入を致しましたのが昨年の暮でありまして、まだ十分に教育家たるの資格も具えておらずまたその心得も持ちませぬので、諸君の前に立って教育に関する意見を述べる期節にはまだ至りませぬ。 | |||
自由の真髄 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
内部の矩と外部の矩論語にある「己の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず」の一句こそ実に自由の定義を能く述べて尽したものであると前号に説明し、然らば矩とは何なるかと反問し、これには大略内部と外部との二つに分つことが出来ようと述べた。 | |||
ソクラテス | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
ソクラテスに依りて懐疑を解く私は十五、六歳の学生時代から、世の中のことに就て思い悩んでいた。 | |||
真珠抄 | 北原白秋 | 30分以内 | |
[#ページの左右中央]印度更紗の言葉心ゆくまでわれはわが思ふほどのことをしつくさむ。 | |||
疑ひの教育 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
我国維新以後の教育の進歩は実に目覚ましいもので、其中でも初等教育は他の程度の教育に比して、遙に優つて居るとは教育雑誌上で度々承り及ぶ所であるが、之は誠に悦ばしい次第である。 | |||
回顧と展望 | 高木貞治 | 30分以内 | |
回顧は老人の追想談になるのが普通で,それは通例不確かなものであることが世間の定評であるようであります.それは当然不確かになるべきものだと考えられます.遭遇というか閲歴というか,つまり現在の事だって本当には分らない.それは当然主観的である.しかも過去は一たび去って永久に消滅してしまう.そうしてそれを回想する主観そのものも年とともに易って行くのであるから,まあ大して当てになるものではない.これは一般にそうだろうが,今私の場合は確かにそうなのだから,むしろ始めから,自己中心に,主観的に,過去を... | |||
不苦心談 | 森鴎外 | 30分以内 | |
ファウストを訳した時の苦心を話すことを、東亜之光の編者に勧められた。 | |||
訳本ファウストについて | 森鴎外 | 30分以内 | |
私が訳したファウストについては、私はあの訳本をして自ら語らしめる積でいる。 | |||
一人舞台 | アウグスト・ストリンドベリ | 30分以内 | |
人物甲、夫ある女優。 | |||
女の決闘 | ヘルベルト・オイレンベルク | 30分以内 | |
古来例のない、非常な、この出来事には、左の通りの短い行掛りがある。 | |||
鴉 | ウィルヘルム・シュミットボン | 30分以内 | |
ライン河から岸へ打ち上げられた材木がある。 | |||
罪人 | ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ | 30分以内 | |
ずっと早く、まだ外が薄明るくもならないうちに、内じゅうが起きて明りを附けた。 | |||
白 | ライネル・マリア・リルケ | 30分以内 | |
保険会社の役人テオドル・フィンクは汽車でウィインからリヴィエラへ立った。 | |||
金山揷話 | 大鹿卓 | 30分以内 | |
稚内ゆきの急行列車が倶知安をすぎ、やがて山地へかかって速力がにぶると、急に雪が降りだした。 | |||
愛は、力は土より | 中沢臨川 | 30分以内 | |
M市の一隅にある城山の小高い丘を今私は下りて来た。 | |||
初代谷風梶之助 | 三木貞一 | 30分以内 | |
前に谷風なく後に谷風なしと称さるゝ仙台の産、谷風梶之助は、蓋し江戸勧進角力あつてより、昭和の今日に至るまで、力士中の第一人者として、何人も否定する者なき名力士である。 | |||
まあまあ居士の弁 | 浅沼稲次郎 | 30分以内 | |
早稲田の森の青春早稲田に入ったのは、大正六年で学校騒動で永井柳太郎、大山郁夫氏等が教授をやめられた年の九月であるが、早稲田を志望したのは早稲田は大隈重信侯が、時の官僚の軍閥に反抗して学問の独立、研究の自由を目標として創立した自由の学園であるという所に青年的魅惑を感じて憧れて入学したのである。 | |||
両座の「山門」評 | 三木竹二 | 30分以内 | |
都座(明治二十九年二月)一番目「楼門五三桐」は五幕に分る。 | |||
長江游記 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
前置きこれは三年前支那に遊び、長江を溯(さかのぼ)った時の紀行である。 | |||
北京日記抄 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
雍和宮今日も亦(また)中野江漢君につれられ、午頃より雍和宮一見に出かける。 | |||
初めて西田幾多郎の名を聞いたころ | 和辻哲郎 | 30分以内 | |
わたくしが初めて西田幾多郎という名を聞いたのは、明治四十二年の九月ごろのことであった。 | |||
酔狂録 | 吉井勇 | 30分以内 | |
またしても恋物語である。 | |||
青春回顧 | 吉井勇 | 30分以内 | |
銀座裏日吉町の民友社の傍、日勝亭と云ふ撞球屋の隣りにカフエ・プランタンが出来たのは、たしか明治四十三四年頃のことだつたと思ふが、その時分この銀座界隈には、まだカフエと云ふものが一軒もなく、それらしいものとしては、台湾喫茶店とパウリスタとがあるだけだつた。 | |||
夜の赤坂 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
東京の夜の有様を話して呉れとの諸君のお望、可しい、話しましよう、然し僕は重に赤坂区に住んで居たから、赤坂区だけの、実地に見た処を話すことに致します。 | |||
虎 | 久米正雄 | 30分以内 | |
新派俳優の深井八輔(すけ)は、例もの通り、正午近くになつて眼を覚した。 | |||
嫁入り支度 | アントン・チェーホフ | 30分以内 | |
わたしは生涯に、たくさんの家を見てきた。 | |||
荷風翁の発句 | 伊庭心猿 | 30分以内 | |
遠みちも夜寒になりぬ川向う「川向う」は隅田川東岸である。 | |||
小波瀾 | アントン・チェーホフ | 30分以内 | |
ニコライ・イーリイッチ・ベリヤーエフというのはペテルブルグの家作持ちで、競馬気違いで、そして栄養のいいてらてらした顔の、年の頃三十二ぐらいの若紳士であった。 | |||
富籤 | アントン・チェーホフ | 30分以内 | |
イワン・ドミートリッチは中流階級の人間で、家族と一緒に年に千二百ルーブルの収入で暮らして、自分の運命に大いに満足を感じている男であった。 | |||
大利根の大物釣 | 石井研堂 | 30分以内 | |
数日前、船頭の許に、船を用意せしめおきしが、恰も天気好かりければ、大生担、餌入れ岡持など提げ、日暮里停車場より出て立つ。 | |||
実物と模型 | 相馬御風 | 30分以内 | |
人間の手を直に型にとつた石膏で造り上げたものを見た。 | |||
手紙 | 坂本竜馬 | 30分以内 | |
此手紙もし親類之方などに御為レ見被レ成候ハヾ必ず/\誰れかに御書取らセ被レ成候て御見セ。 | |||
ひとつの道 | 草野天平 | 30分以内 | |
自自分は自分の道を一歩一歩行つたつもりでありましたしかし或る時は立ち止り或る時は振り返つて逆に二三歩あるいて仕舞つたことがあります二つのうち一つを断ち切つて喋らずに進むことの出来なかつた者でありますしかしこれで精一杯でもありました赦してもらひたく思ひますが、誰に向つて言ふのか結局自分自身そして為すことに言ふより仕方ありません[#改ページ]岡の上で悪魔悪魔とののしる声が表にするレオナルドダヴイン... | |||
古事記 | 武田祐吉 | 30分以内 | |
古事記は、上中下の三卷から成る。 | |||
追放されて | アントン・チェーホフ | 30分以内 | |
『先生』と綽名のついた老人のセミョーンと、誰も名を知らない若い韃靼(ダッタン)人が、川岸の焚火の傍に坐っていた。 | |||
近頃感じたこと | 小川未明 | 30分以内 | |
今年の夏になってからのことでした。 | |||
日本民芸館について | 柳宗悦 | 30分以内 | |
私はよくこういうことを想像します。 | |||
美の国と民芸 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
ちょうど科学者が少しでもこの世を真理に近づけたいと仕事に勤むように、私は生きている間に少しでもこの世を美しくしてゆきたいと念じている者です。 | |||
民芸の性質 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
吾々は皆個人主義時代に生れた子供達です。 | |||
桔梗の別れ | 岸田国士 | 30分以内 | |
ある高原の避暑地。 | |||
是名優哉(一幕) | 岸田国士 | 30分以内 | |
[#ページの左右中央]男甲に扮する俳優女乙に扮する女優舞台は神戸のあるホテルの休憩室[#改ページ]男と女とが茶卓を挟んで向ひ合つてゐる。 | |||
昨今横浜異聞(一幕) | 岸田国士 | 30分以内 | |
[#ページの左右中央]人物田代三夫同ぬい子劉鯤瑩芳[#改ページ]舞台は、横浜郊外にある田代三夫の家の応接間。 | |||
頼母しき求縁(一幕) | 岸田国士 | 30分以内 | |
[#ページの左右中央]人物十倉奥造五十娘汲子二十二和久井幕太郎二十八従兄亜介三十平木曾根四十[#改ページ]ある結婚媒介所の見合室――二階。 | |||
軍艦金剛航海記 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
暑いフロックを夏の背廣に着換へて外の連中と一しよに上甲板へ出てゐると、年の若い機關少尉が三人やつて來て、いろんな話をしてくれた。 | |||
国訳史記列伝 | 司馬遷 | 30分以内 | |
箭内亙による譯夫れ(二)學(がく)は載籍極めて博けれども、猶ほ信を六※(りくげい)に考ふ。 | |||
イーリアス | 土井晩翠 | 30分以内 | |
梗概「イーリアス」とは「イーリオン(トロイエー即ちトロイア)の詩」といふ意味である。 |