30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
誠心院の一夜 | 今井邦子 | 30分以内 | |
赤染衞門は先程から不思議なものを見た、と云ふ氣がしてならなかつた。 | |||
或夜 | 永井荷風 | 30分以内 | |
季子は省線市川驛の待合所に入つて腰掛に腰をかけた。 | |||
羊羹 | 永井荷風 | 30分以内 | |
新太郎はもみぢといふ銀座裏の小料理屋に雇はれて料理方の見習をしてゐる中、徴兵にとられ二年たつて歸つて來た。 | |||
胡瓜の種 | 鈴木三重吉 | 30分以内 | |
小さいときから自分を育てゝ來たお千は、下女と祖母とを伴れて、車に乘つて一足先に移つて出た。 | |||
金魚 | 鈴木三重吉 | 30分以内 | |
町に金魚を賣る五月の、かうした青い長雨の頃になると、しみ/″\おふさのことが思ひ出される。 | |||
針の木のいけにえ | 石川欣一 | 30分以内 | |
松本から信濃鉄道に乗って北へ向かうこと一時間六分、西に鹿島槍の連峰、東には東山の山々を持つ大町は安曇高原の中心として昔から静かに、ちんまりと栄えて来た町である。 | |||
真の愛国心 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
国を偉大にする一の方法長く外国におり、しかも日本人と交わること少く、かえって日々多数の国の人々と交わっていると、各国の国民性をいくらか窺(うかが)うことが出来るように思う。 | |||
平民道 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
渡米船上の感激先達中本誌の余白を借りてデモクラシーに関して一言するところがあった。 | |||
西田先生のことども | 三木清 | 30分以内 | |
大正六年四月、西田幾多郎博士は、東京に来られて、哲学会の公開講演会で『種々の世界』という題で、話をされた。 | |||
友人一家の死 | 松崎天民 | 30分以内 | |
○K君――――。 | |||
小学教育の事 | 福沢諭吉 | 30分以内 | |
小学教育の事教育とは人を教え育つるという義にして、人の子は、生れながら物事を知る者に非ず。 | |||
深川の唄 | 永井荷風 | 30分以内 | |
四谷見付から築地両国行の電車に乗った。 | |||
媒介者 | 徳田秋声 | 30分以内 | |
青山夫人と自分と出來て了つた翌朝のこと二人の仲を取り持つた指井から電話が掛つてた。 | |||
反古 | 小山内薫 | 30分以内 | |
これは私が十七の時の話です。 | |||
葵原夫人の鯛釣 | 佐藤垢石 | 30分以内 | |
葵原夫人は、素晴らしい意気込みである。 | |||
河鱸遡上一考 | 佐藤垢石 | 30分以内 | |
鱸(すずき)は八十八夜過ぎると、河に向うそうである。 | |||
鯨を釣る | 佐藤垢石 | 30分以内 | |
僕は、大概の大物釣には経験を持っている。 | |||
弟子自慢 | 佐藤垢石 | 30分以内 | |
私に、どこかうまい釣場へ連れて行ってくれと申し込んでくる人があると、私はその人を自分の弟子の数のうちへ勘定する。 | |||
越年 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
年末のボーナスを受取って加奈江が社から帰ろうとしたときであった。 | |||
快走 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
中の間で道子は弟の準二の正月着物を縫い終って、今度は兄の陸郎の分を縫いかけていた。 | |||
勝ずば | 岡本かの子 | 30分以内 | |
夜明けであった。 | |||
狐 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
非有想非無想処――大智度論時は寛保二年頃。 | |||
とと屋禅譚 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
明治も改元して左程しばらく経たぬ頃、魚河岸に白魚と鮎(あゆ)を専門に商う小笹屋という店があった。 | |||
扉の彼方へ | 岡本かの子 | 30分以内 | |
結婚式の夜、茶の間で良人は私が堅くなってやっと焙(い)れてあげた番茶をおいしそうに一口飲んでから、茶碗を膝に置いて云いました。 | |||
窓 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
女は、窓に向いて立っていた。 | |||
呼ばれし乙女 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
師の家を出てから、弟子の慶四郎は伊豆箱根あたりを彷徨(うろつ)いているという噂(うわさ)であった。 | |||
娘 | 岡本かの子 | 30分以内 | |
パンを焼く匂いで室子は眼が醒めた。 | |||
ニイチエ雑観 | 生田長江 | 30分以内 | |
たとへ大多数の通俗社会主義的民主々義的批評家等や、彼等の無反省な白人的優越感と近代的先入見とから遠くかけ離れてゐないアナトール・フランス、バアナアド・シヨオ程度の著作家等が、私達のこの日本に関してどんな事を言ひ来たつてゐたにもせよ、今尚言ひ続けてゐるにもせよ尚且つ厳密に天才者と言はるべき程の天才者等は、全く何等の除外例もなく、悉く皆、内面的な意味での貴族主義者であり、従つてさうした意味での貴族主義精神の「本場」である日本に対して日本的な一切の物に対して、限りなく深い憧憬と愛着とを持つてゐた。 | |||
「にんじん」とルナアルについて | 岸田国士 | 30分以内 | |
ジュウル・ルナアル(Jules Renard 1864―1910)の作品のうちで最もひろく読まれ、世人に親しまれているのは、この「にんじん」である。 | |||
孔子と管仲 | 狩野直喜 | 30分以内 | |
儒家の政治に關する理想は、君主其仁義の徳を修め、推して之を四海に擴むるにある。 | |||
奇病患者 | 葛西善蔵 | 30分以内 | |
薪の紅く燃えてゐる大きな爐の主座に胡坐を掻いて、彼は手酌でちび/\盃を甞めてゐた。 | |||
人格の養成 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
久振で東京へ帰ッて参りまして、安心して休むつもりであッたところが、突然お呼出しになりまして、定めし何にか御馳走でもあるじゃろうと思ッて来たところが、二階の階段で演説をという命令である。 | |||
国際聯盟とは如何なものか | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
国際聯盟とその加盟国国際聯盟というものに就ては分ったようで分らぬものが多い。 | |||
教門論疑問 | 柏原孝章 | 30分以内 | |
○教門論疑問第余このごろ西先生の教門論を読に、その文真切、その義奥妙、反復数回発明するところ少々ならず。 | |||
東西相触れて | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
あるいは東、あるいは西といえば如何にも両者の間に懸隔あるように聞ゆる。 | |||
イエスキリストの友誼 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
私はちと所要あって田舎の方へ参っていたが今日この席に立て標題のようなお話しをするようにとのこと、この日に限って御無沙汰するのも何だか気持がわるいし、またこの日を撰(えらん)で友を避けるというのも四十八ヶ年以来の習慣方度に背く。 | |||
デモクラシーの要素 | 新渡戸稲造 | 30分以内 | |
片言ながらも外国に後れなかった思想明治の初年頃には随分思いきった政治論も社会改良論も行われた。 | |||
コロポックル説の誤謬を論ず(下) | 河野常吉 | 30分以内 | |
四三派のアイヌ皆石器土器を使用せり北千島アイヌは、其祖先が石器土器を使用せりと語るのみならず、玻璃瓶の破片を以て、石器を製造せんとせし事實も發見せられて、其年代も略ほ推察し得べきを以て、其石器土器の使用に關しては、何人も疑を容れずと雖も、樺太アイヌ、本島アイヌに就ては、議論紛々また決着する所を見ず、然れども是れ亦解決し得べきものなり。 | |||
コロポックル説の誤謬を論ず(上) | 河野常吉 | 30分以内 | |
アイヌに三派あり本邦人類學上の一大疑問たるコロポックルは、アイヌの口碑に出でたるものなるか、アイヌには蝦夷本島アイヌ、樺太アイヌ、北千島アイヌの三派ありて、此三派はコロポックルに就き語る所一樣ならざるのみならず、其他種々の點に於て本題に少なからざる關係あるを以て、先づ此三派に就きて略述するの必要あり。 | |||
さいかち淵 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
八月十三日さいかち淵(ぶち)なら、ほんとうにおもしろい。 | |||
十六夜 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
きのふは仲秋十五夜で、無事平安な例年にもめづらしい、一天澄渡つた明月であつた。 | |||
一席話 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
上總國上野郡に田地二十石ばかりを耕す、源五右衞と云(い)ふ百姓の次男で、小助と云(い)ふのがあつた。 | |||
唐模様 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
麗姫惟(おも)ふに、描ける美人は、活ける醜女よりも可也(なり)。 | |||
廓そだち | 泉鏡花 | 30分以内 | |
古くから、人も知つた有名な引手茶屋。 | |||
人参 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
京師の張廣號は、人參の大問屋で、聞えた老鋪。 | |||
春着 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
あら玉の春着きつれて醉(ゑ)ひつれて少年行と前がきがあつたと思ふ……こゝに拜借をしたのは、紅葉先生の俳句である。 | |||
番茶話 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
蛙(かへる)小石川傳通院には、(鳴かぬ蛙(かへる))の傳説がある。 | |||
火の用心の事 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
紅葉先生在世のころ、名古屋に金色夜叉夫人といふ、若い奇麗な夫人があつた。 | |||
深川浅景 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
雨霽の梅雨空、曇つてはゐるが大分蒸し暑い。 | |||
婦人十一題 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
一月うまし、かるた會(くわい)に急ぐ若き胸は、駒下駄も撒水に辷(すべ)る。 |