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大阪まで

泉鏡花

『大阪まで』は青空文庫で公開されている泉鏡花の短編作品。7,051文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
7,051文字
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書出

これは喜多八の旅の覺書である――今年三月の半ばより、東京市中穩(おだや)かならず、天然痘流行につき、其方此方から注意をされて、身體髮膚これを父母にうけたり敢て損ひ毀らざるを、と其(そ)の父母は扨(さ)て在さねども、……生命は惜しし、痘痕は恐し、臆病未練の孝行息子。

初出「新小説 第二十三年第十号」春陽堂、1918(大正7)年10月1日
底本鏡花全集 巻二十七
表記
旧字旧仮名
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