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大阪まで

泉鏡花

『大阪まで』は青空文庫で公開されている泉鏡花の短編作品。5,710文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
5,710文字
人気
837PV
書出

一  これは喜多八の旅の覺書である――  今年三月の半ばより、東京市中穩かならず、天然痘流行につき、其方此方から注意をされて、身體髮膚これを父母にうけたり敢て損ひ毀らざるを、と其の父母は扨て在さねども、……生命は惜しし、痘痕は恐し、臆病未練の孝行息子。

初出「新小説 第二十三年第十号」春陽堂、1918(大正7)年10月1日
底本鏡花全集 巻二十七
表記
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