60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 怪獣 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 「やあ、あなたも……。」と、藤木博士。 | |||
| くろん坊 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 このごろ未刊随筆百種のうちの「享和雑記」を読むと、濃州徳山くろん坊の事という一項がある。 | |||
| 鼠 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 大田蜀山人の「壬戌紀行」に木曾街道の奈良井の宿のありさまを叙して「奈良井の駅舎を見わたせば梅、桜、彼岸ざくら、李の花、枝をまじえて、春のなかばの心地せらる。駅亭に小道具をひさぐもの多し。膳、椀、弁当箱、杯、曲物など皆この辺の細工なり。駅舎もまた賑えり。」云々とある。 | |||
| 鷲 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 今もむかしも川崎の大師は二十一日が縁日で、殊に正五九の三月は参詣人が多い。 | |||
| 山越しの弥陀 | 折口信夫 | 60分以内 | |
極樂の東門に 向ふ難波の西の海 入り日の影も 舞ふとかや 渡來文化が、渡來當時の姿をさながら持ち傳へてゐると思はれながら、いつか内容は、我が國生得のものと入りかはつてゐる。 | |||
| 有喜世新聞の話 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 S君は語る。 | |||
| 恨みの蠑螺 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 文政四年の四月は相州江の島弁財天の開帳で、島は勿論、藤沢から片瀬にかよう路々もおびただしい繁昌を見せていた。 | |||
| 蜘蛛の夢 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 S未亡人は語る。 | |||
| 慈悲心鳥 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 人びとの話が代るがわるにここまで進んで来た時に、玄関の書生が「速達でございます。」といってかさ高の郵便を青蛙堂主人のところへ持って来た。 | |||
| 廿九日の牡丹餅 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 六月末の新聞にこんな記事が発見された。 | |||
| 馬妖記 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 M君は語る。 | |||
| 能面の秘密 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
オツネはメクラのアンマだ。 | |||
| 霓博士の廃頽 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
1 星のキラキラとした夜更けのことで、大通りの睡り耽つたプラタナの陰には最早すつかり濡れてしまつた街燈が、硝子の箱にタラタラと綺麗な滴を流してゐたが、――シルクハットを阿弥陀に被り僕の腕に縋り乍らフラフラと千鳥足で泳いでゐた霓博士は、突然物凄い顔をして僕を邪慳に突き飛ばした。 | |||
| 蝉 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
凡そ世に同じ人間は有り得ないゆえ、平凡な人間でもその種差に観点を置いて眺める時は、往々、自分は異常な人格を具へた麒麟児であると思ひ込んだりするものである。 | |||
| 麓 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
1 「ごらんなさい。あの男ですよ」 村役場の楼上で老村長と対談中の鮫島校長は早口に叫んで荒涼とした高原を指さした。 | |||
| 蒼茫夢 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
一 冬の明方のことだつた。 | |||
| 波子 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
一 「死花」といふ言葉がある。 | |||
| 古都 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
一 京都に住もうと思つたのは、京都といふ町に特に意味があるためではなかつた。 | |||
| 孤独閑談 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
食堂の二階には僕の外にノンビリさんと称ばれる失業中の洋服職人が泊つてをり、心臓と脚気が悪くて年中額に脂汗を浮かべ、下宿料の催促を受けて「自殺したうなつた」かう呟きながら階段を降りたり上つたりしてゐたが、食堂の娘の家出に就て、女学校の四年生に弁当の配達をさせるのがいけないのだ、と非常にアッサリ断定した。 | |||
| 湖水と彼等 | 豊島与志雄 | 60分以内 | |
もう長い間の旅である――と、またもふと彼女は思う、四十年の過去をふり返って見ると茫として眼がかすむ。 | |||
| 一世お鯉 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
一 「そりゃお妾のすることじゃないや、みんな本妻のすることだ。姉さんのしたことは本妻のすることなのだ」 六代目菊五郎のその銹た声が室の外まで聞える。 | |||
| 遠藤(岩野)清子 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
一 それは、華やかな日がさして、瞞されたような暖かい日だった。 | |||
| 芳川鎌子 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
一 大正六年三月九日朝の都下の新聞紙は筆を揃えて、芳川鎌子事件と呼ばれたことの真相を、いち早く報道し、精細をきわめた記事が各新聞の社会面を埋めつくした。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
馬の尻尾 「はて、いい天気だの」 紙魚くいだらけの古帳面を、部屋いっぱいにとりちらしたなかで、乾割れた、蠅のくそだらけの床柱に凭れ、ふところから手の先だけを出し、馬鹿長い顎の先をつまみながら、のんびりと空を見あげている。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
左きき 「こりゃ、ご書見のところを……」 「ふむ」 書見台から顔をあげると、蒼みわたった、鬢の毛のうすい、鋭い顔をゆっくりとそちらへ向け、 「おお、千太か。……そんなところで及び腰をしていねえで、こっちへ入って坐れ」 「お邪魔では……」 「なアに、暇ッつぶしの青表紙、どうせ、身につくはずがない。……ちょうど、相手ほしやのところだった」 「じゃア、ごめんこうむって……」 羽織の裾をはね、でっぷ | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
新酒 「……先生、お茶が入りました」 「う、う、う」 「だいぶと、おひまのようですね。……鞴祭の蜜柑がございます、ひとつ召しあがれ」 「かたじけない。……季節はずれに、ひどくポカつくんで、うっとりしていた」 大きなあくびをひとつすると、盆のほうへ手をのばして蜜柑をとりあげる。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
賜氷の節 「これ、押すな、押すな。……押すな、と申すに」 「どうか、お氷を……」 「あなただけが貰いたいのじゃない、みな、こうして待っている」 「……ほんの、ひとかけでも……」 「いま、順にくださる、お待ちなさい……」 「じつは……」 「おい、お武家さん、おれたちは、こうして炎天に照らされながら二刻も前から待っているんです。……つい、いま来て、先にせしめようというなあ、すこしばかり虫がいいでしょ | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
二の字の傷 恒例の鶴御成は、いよいよ明日にせまったので、月番、北町奉行永井播磨守が、城内西の溜で南町奉行池田甲斐守と道中警備の打ちあわせをしているところへ、 「阿部さまが、至急のお召し」 と、お茶坊主が迎えに来た。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
客の名札 勝色定紋つきの羽二重の小袖に、茶棒縞の仙台平の袴を折目高につけ、金無垢の縁頭に秋草を毛彫りした見事な脇差を手挾んでいる。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
神隠し もう子刻に近い。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
初鰹 「船でい」 「おお、船だ船だ」 「鰹をやれ、鰹をやれ」 「運のいい畜生だ」 「おうい、和次郎ぬし、船だぞい、おも舵だ」 文久二年四月十七日、伊豆国賀茂郡松崎村の鰹船が焼津の沖で初鰹を釣り、船梁もたわむほどになって相模灘を突っ走る。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
夕立の客 「……向島は夕立の名所だというが、こりゃア、悪いときに降りだした」 「佐原屋は、さぞ難儀していることだろう。……長崎屋さん、ときに、いま何字でございますね」 「はい、ちょうど七字と十ミニュート……」 「ああ、そうですか。……六字に神田を出たとして、駕籠ならば小泉町、猪牙ならば厩橋あたり。……ずぶ濡れになって、さぞ、弱っているだろう」 「……佐原屋のことだから、如才なく船宿へでも駈けこん | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
恍けた手紙 「……手紙のおもむき、いかにも承知。……申し越されたように、この手紙の余白に、その旨を書きつけておいたから、これを御主人に差しあげてくれ」 「それで、御口上は?」 若いくせに、いやに皺の多い古生姜のようなひねこびた顔で、少々ウンテレガンらしく、口をあけてポカンと顎十郎の顔を見あげながら、返事を待っている。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
あぶれ駕籠 「やけに吹きっつぁらしますね」 「うるるる、これはたまらん。睾丸が凍えるわ」 師走からこのかた湿りがなく、春とはほんの名ばかり、筑波から来る名代の空ッ風が、夕方になると艮へまわり、梢おろしに枯葉を巻き土煙をあげ、斬りつけるようにビュウと吹き通る。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
角地争い 六月十五日の四ツ半(夜の十一時)ごろ、浅草柳橋二丁目の京屋吉兵衛の家から火が出、京屋を全焼して六ツ(十二時)過ぎにようやくおさまった。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
二十六夜待 七月二十六日は二十六夜待で、芝高輪、品川、築地の海手、深川洲崎、湯島天神の境内などにはほとんど江戸じゅうの老若が日暮まえから押しだして月の出を待つ。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
花婿 二十四日の亀戸天神様のお祭の夜からふりだした雨が、三十一日になっても降りやまない。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
お姫様 「なんだ、なんだ、てめえら。……客か、物貰いか、無銭飲か。ただしは、景気をつけに来たのか。店構えがあまり豪勢なんで、びっくりしたような面をしていやがる。……やいやい、入るなら入れ、そんなところに突っ立ってると風通しが悪いや」 繩暖簾をくぐったところをズブ六になった中間体が無暗にポンポンいうのを、亭主がおさえておいて、取ってつけたような揉手。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
はやり物 谷中、藪下の菊人形。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
朝風呂 阿古十郎ことアコ長。 | |||
| 犂氏の友情 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 山川石亭先生が、蒼い顔をして入って来た。 | |||
| 春鳥集 | 蒲原有明 | 60分以内 | |
櫻をばなど寢處にはせぬぞ、 花にねぬ春の鳥の心よ。 | |||
| 日記 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
〔大正三年予定行事〕 一月、「蘆笛」、「千世子」完成 〔一月行事予記〕 「蘆笛」、「千世子」完成 To a sky-Lark 訳、 「猟人日記」、「希臘神話」熟読 「錦木」 一月一日(木曜)晴 寒 〔摘要〕四方拝出席 四方拝出席、午後例の如し。 | |||
| 日記 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一月一日 木 夜、一時間。 | |||
| 世界に於ける印度 | 松本文三郎 | 60分以内 | |
昨日は印度人の行に就てお話し致しましたが、印度人は苦行を以て宗教上大切な勤と看做したのであります、後世では他の宗教に於ても是を尚ぶに至りましたが、印度が一番古い、而して他の宗教に於ける苦行の事は皆印度が元になつて傳はつて來たものと考へられる、印度に於ては昨日もお話し致しました通り如何なる宗派のものと雖も皆苦行をやる、中には隨分非常な方法を以て苦行をなすのであります、何故に苦行を以て宗教上の大切なこ | |||
| 神経 | 織田作之助 | 60分以内 | |
一 今年の正月、私は一歩も外へ出なかった。 | |||
| 花の話 | 折口信夫 | 60分以内 | |
一 茲には主として、神事に使はれた花の事を概括して、話して見たいと思ふ。 | |||
| 組踊り以前 | 折口信夫 | 60分以内 | |
一 親友としての感情が、どうかすれば、先輩といふ敬意を凌ぎがちになつてゐる程睦しい、私の友伊波さんの「組み踊り」の研究に、口状役を勤めろ、勤めようと約束してから、やがて、足かけ三年になる。 | |||
| 美の日本的源泉 | 高村光太郎 | 60分以内 | |
民族の持つ美の源泉は実に深く、遠い。 | |||
| 歌の円寂する時 | 折口信夫 | 60分以内 | |
われさへや 竟に来ざらむ。 | |||