5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 何故わたしたちに話してくださらなかったのです | 中野鈴子 | 5分以内 | |
あなたは療養所の松林の中で あなたはあなたの命を断ち切ってしまわれた あなた自らの手で わたしたちとかたく結ばれていたその二つの手で あなたは古い闘争の経歴を持ち 福井の党の土台石を作った 党活動はあなたを あなたの妻 二人の子供を苦しい生活に追い込んだ あなたはひるまなかった あなたはついに病いにたおれた あなたを病床におくらねばならなかったわたしたち わたしたちはあなたの病床をのり越えて起ち | |||
| 母 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
わたしは子供のとき大変な甘えん坊で そしてあまやかされて育っていた あそびから帰るとすぐ母を呼び母をさがした 母はわたしをはなれて出かけることはできなかった 泣いて叫んでじたばたしたから けれどもスッカリ変わってしまった わたしは母を呼ばなかった 母には何もなかった あふれて流れる泪を拭いてくれる手も 伸びつつ円くなってゆく体の 体のなかのやわらかな芽生えも母には何も見えなかった ただ娘の年齢 | |||
| 十和田湖の裸像に与ふ | 高村光太郎 | 5分以内 | |
銅とスズとの合金が立つてゐる。 | |||
| 春爛漫として | 中野鈴子 | 5分以内 | |
樹々花つけ 陽炎燃え 地上に満つ たのしき命 命あふれ 咲きさかる 天地のうたげ 君は往く 君は発つ 一つの命 千百の 君が青春 この春爛漫として 君が幸 かなしみ 才能 力 美しさ ながき はるかなる それら一切のもの いまここに投げ打たんとして | |||
| 人が人に | 中野鈴子 | 5分以内 | |
人が人に砂をかけるから 心が心に砂をかけるから 砂をかける人 かけられる人 かけられたからかけ返す かけ返すからまたもどって来る | |||
| 人々は持つだろう | 中野鈴子 | 5分以内 | |
人々は持つだろう あたたかい夕餉を持つだろう 静かな憩いを持つだろう 共感にほほ笑み 善意なるものに満ちていよう 無限なるものに包まれ 美しい手紙を秘めていよう すべてやさしくつよかろう 彼等の敷き布は白かろう 夜は深く ねむりはあまくまるかろう | |||
| 祭り日 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
秋の風 野面を渡る さく さく 腕も軽し 早稲を刈る この祭り日に たわわに実るありがたさ 早出供米 他村に魁け お国につくす稲を刈る この祭り日に 息子らは遠き戦野に 村に居残る吾等 田畑引き受け 休みなし この祭り日に | |||
| 闇と光と | 中野鈴子 | 5分以内 | |
時間は流れていたのだ 囚われたまま 盲目となったままに 恐ろしい事実の成立 その日々 よみがえった自覚 日にさらされ 心を閉じ 身をさいなむ このように 絶対な 過失 捺印 日にいく度 生きがたい闇の淵に立つ しかもなお 胸に抱く 一つのかがり火 ひろがり照る 時代の暗雲に堪え 辛苦と犠牲を越えて 高く広く 新しき世界 新しき建設 困難とはげましと遠い長い里程 小さい大きいたくさんの仕事 仕事 | |||
| 夜 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
足を伸ばす 体の横に手を垂れて 目を閉じる ねむろうとして自分の呼吸を聞いている かならず闇がおそいかかる夜というもの 夜 夜はかならずきて わたしはかならずねむったにちがいなかった 夜が来ればねむったであろう そして夜 ねむれぬままにも ねむったであろう 五十年の美しい昼と夜 一個の生きとし生きる者として 春の花 冬の雪にも お前はいたのか お前はいたのか お前は赤ん坊でもあったのか あ | |||
| 別れ | 中野鈴子 | 5分以内 | |
広い堂楼の境内 焚火が燃え 村じゅうの人々が集まっている 「しっかり頼むぞの……」 「非常時じゃでのう……」 男衆等みな声を上げてはげます 一人の入営兵士をまん中に 酒徳利をかたむけ 祝いの 別れの 冷酒 女、子供、 かたまってふるえつつ 聯隊には十日ほどいて 直ぐ満洲行きやそな…… 女房等の目は泪にしばたたき 老婆は鼻をすすり上げる 村の停車場 十数本の入営旗 高くはためく 発車の汽笛 萬 | |||
| 「鷹」 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
石川淳さんのように正しく古典を解するとともに正しく近代に身を置く人は稀にしかない。 | |||
| 真説 石川五右衛門『後編』に期待す | 坂口安吾 | 5分以内 | |
檀君が五右衛門を書くために、はじめて大阪へたつという晩、私たちは銀座で酔っ払った。 | |||
| 誠実な実験者・マ元帥 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
敗戦国の手足を苛酷にもぎとれば再び戦争へ駆りたてる条件をつくるようなものである。 | |||
| 茶の間はガラあき | 坂口安吾 | 5分以内 | |
第三次世界戦争があるか、ないか。 | |||
| 日本の盲点 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
枕もとに子供用の本をあつめてヒルネの前後によむ。 | |||
| 被告席の感情 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
私はチャタレイ裁判ではじめて法廷というものを見た。 | |||
| 私は地下へもぐらない | 坂口安吾 | 5分以内 | |
十一月二十日の本欄に私が地下へもぐったなどと小原特審局の怪情報が現れたが、だいたい地下へもぐるというのはシサイあるサムライのやることだ。 | |||
| スタンダアルの文体 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
私はスタンダアルが好きであるが、特に私に興味のあるのは、彼の文体の方である。 | |||
| 「精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察」自序 | 呉秀三 | 5分以内 | |
精神病者ハ自カラ知ラズ自カラ救フ能ハザル疾患ニ罹リ、其境遇ニ於テ最愍ムベキモノタルノ一方ニ於テ、社會ノ秩序ヲ危クシ公衆ノ安寧ヲ破ラントスル危險ナル證状ヲ呈スルモノナレバ、一面之ヲ救濟シ一面之ヲ保護スルハ、吾人ノ責任ニシテ又吾人ノ義務ナリ。 | |||
| 七里ヶ浜の哀歌 | 三角錫子 | 5分以内 | |
一 真白き富士の根 緑の江の島 仰ぎ見るも 今は涙 帰らぬ十二の 雄々しきみたまに 捧げまつる 胸と心 二 ボートは沈みぬ 千尋の海原 風も浪も 小さき腕に 力もつきはて 呼ぶ名は父母 恨は深し 七里が浜辺 三 み雪は咽びぬ 風さえ騒ぎて 月も星も 影をひそめ みたまよ何処に 迷いておわすか 帰れ早く 母の胸に 四 みそらにかがやく 朝日のみ光り 暗に | |||
| おもちゃの蝙蝠 | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
あるところに一匹のコーモリがいた。 | |||
| 厄払い | 徳田秋声 | 5分以内 | |
正兵衛といえるはこの村にて豪家の一人に数えらるる程の農民なるが、今しも三陸海嘯の義捐金を集めんとて村役場の助役は来りつつ、刀豆を植えたる畑の中に正兵衛を見つけて立ちながら話す。 | |||
| 蠣フライ | 菊池寛 | 5分以内 | |
汽車が、国府津を出た頃、健作は食堂へは入つて行つた。 | |||
| わがままな子ども | ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム | 5分以内 | |
むかし昔、あるところにわがままな子どもがあって、おかあさんのしておくれとおっしゃることを、なんにもしませんでした。 | |||
| おいしいおかゆ | ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム | 5分以内 | |
むかし昔、あるところにびんぼうな信心ぶかい少女がありました。 | |||
| 「楽天地」南米 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
この頃日本では、南米熱が大分流行していて、一部には、南米というと、何か樂天地のように、ぼんやり考えている人もあるらしい。 | |||
| 「百日物語」あとがき | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
この『百日物語』は、昨年の七月から九月にかけて、『西日本新聞』に連載したものである。 | |||
| 『北越雪譜』の科学 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
『北越雪譜』は、越後鹽澤の人、鈴木牧之翁が雪に埋れて暮した自分の周圍の生活について、折にふれて書きためた文章を、晩年において纒めたものである。 | |||
| 『ファンタジア』 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
今、日本に來ている『ファンタジア』は、半ばシネマスコープ的に改變してあるが、本質的には、十數年前にディズニィが作った、初めの『ファンタジア』と、同じものである。 | |||
| アラスカの氷河 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
アラスカというと、日本では非常に寒いところと、一般には思われている。 | |||
| 或る一世の話 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
アメリカでは社會保障制度が、なかなか巧く行っている。 | |||
| 稲の二毛作 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
大阪からの飛行機は、室戸岬の上を通って、高知まで、一時間十分で飛ぶ。 | |||
| 浮輪 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
シカゴはミシガン湖に面しているので、夏になると、ビーチは湖水浴の連中で、たいへんな賑わいである。 | |||
| 英国の特攻隊 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
米國の有名な科學記者ローレンスの『ゼロの曉』は、たいへん興味の深い本である。 | |||
| 炎暑 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
今年は世界的に非常に暑い年らしい。 | |||
| 恐るべき親権 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
昨年歸國する時に、上の娘二人を、大學の寄宿舍に入れて來た。 | |||
| 尾長鶏 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
今度の土佐滯在中、今一つの收穫は、尾長鷄を見たことである。 | |||
| 歌舞伎舞踊 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
吾妻徳穗さんの歌舞伎舞踊(カブキダンス)が、先年アメリカへ來た時は、まず大成功といっていい成績であった。 | |||
| 変ったホテル | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
ボストンは米國の東海岸、大西洋に面した街である。 | |||
| 警察を凹ませた話 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
明治の日本の小咄に、こんなのがある。 | |||
| 原子力の切手 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
この頃アメリカでは、原子力平和利用の切手を賣っている。 | |||
| 幻灯係 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
日本のある大學の若い教授P君が、アメリカの某所へ、研究員として暫く來ていた。 | |||
| 氷は金属である | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
氷は、小さい結晶が、勝手な向きをとって集まった塊であるといったが、金屬がまたそういうものなのである。 | |||
| 小切手 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
かねというと、何だか資本主義の道具の一つのように響く。 | |||
| 最後の独裁者 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
アルゼンチンのペロンが遂に失脚した。 | |||
| 社交税 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
シカゴの街は、ミシガン湖に沿って、南北にずっとのびている。 | |||
| 自動車を止めるボタン | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
アメリカでは自動車の交通規則がやかましく、赤ランプの突破など、ひどい罰金である。 | |||
| 生活の組織 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
敗戰後の混亂時代に、生活の組織というものについて考えさせられたことがある。 | |||
| 続生活の組織 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
二世の日本人で、シカゴ大學を出て、今インランド・スチール會社につとめている男がいる。 | |||
| 颱風の予報 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
この半月くらいの間に、二十二號颱風から始まって、二十五號まで、四つもの颱風が續けざまにやって來た。 | |||