5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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足袋 | 島崎藤村 | 5分以内 | |
「比佐さんも好いけれど、アスが太過ぎる……」仙台名影町の吉田屋という旅人宿兼下宿の奥二階で、そこからある学校へ通っている年の若い教師の客をつかまえて、頬辺の紅い宿の娘がそんなことを言って笑った。 | |||
博士問題の成行 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
二月二十一日に学位を辞退してから、二カ月近くの今日に至るまで、当局者と余とは何らの交渉もなく打過ぎた。 | |||
月蝕 | 夢野久作 | 5分以内 | |
★鋼のように澄みわたる大空のまん中で月がすすり泣いている。 | |||
微笑 | 夢野久作 | 5分以内 | |
それは可愛らしい、お河童さんの人形であった。 | |||
文明国には必ず智識ある高等遊民あり | 内田魯庵 | 5分以内 | |
遊民は如何なる国、何れの時代にもある。 | |||
文芸の主義 | 森鴎外 | 5分以内 | |
芸術に主義というものは本来ないと思う。 | |||
夏の月 | 川端茅舎 | 5分以内 | |
水天宮様の真上の方に月があつて、甘酒屋から蛎浜橋までゆく横丁の片側を照らしてゐた。 | |||
書斎と星 | 北原白秋 | 5分以内 | |
『東京にはお星さんがないよ。 | |||
青磁のモンタージュ | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
「黒色のほがらかさ」ともいうものの象徴が黒楽の陶器だとすると、「緑色の憂愁」のシンボルはさしむき青磁であろう。 | |||
映画「マルガ」に現われた動物の闘争 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
映画「マルガ」の中でいちばんおもしろいと思ったのは猛獣大蛇などの闘争の場面である。 | |||
踊る線条 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
フィッシンガー作「踊る線条」と題するよほど変わった映画の試写をするからぜひ見に来ないかとI氏から勧められるままに多少の好奇心に促されて見に行った。 | |||
失楽 | 与謝野寛 | 5分以内 | |
わが上に一切の事物を示す「失楽」よ、過ぎゆく日の最後なる今日の「失楽」よ、わが身の上の「失楽」よ、我は汝(なんぢ)に叫ぶ、「全く空し」と。 | |||
梅原良三郎氏のモンマルトルの画室 | 与謝野寛 | 5分以内 | |
僕は僕の下宿の路次の僕の薄暗い穴から出た。 | |||
“MONICO” | 与謝野寛 | 5分以内 | |
MONICO(モニコ) ! MONICO ! TR※S(トレ) JOLIIE(ジヨオリイ) !今夜もモニコで飲み明そ。 | |||
純情小曲集 | 萩原恭次郎 | 5分以内 | |
萩原朔太郎!少年時からの懷かしさで、今では兄のやうに思へる。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
私は宗教といふものを持たない。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
いちはやく秋風の音をやどすぞと長き葉めでて蜀黍(もろこし)は植う私は蜀黍の葉が好きである。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
生の歡びを感ずる時は、つまり自己を感ずる時だとおもふ。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
光を含んだ綿雲が、軒端に見える空いつぱいに輝いて、庭木といふ庭木は葉先ひとつ動かさず、それぞれに雲の光を宿して濡れた樣に靜まつてゐる。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
○乾きたる落葉のなかに栗の實を濕りたる朽葉がしたに橡(とち)の實をとりどりに拾ふともなく拾ひもちて今日の山路を越えて來ぬ長かりしけふの山路樂しかりしけふの山路殘りたる紅葉は照りて餌に餓うる鷹もぞ啼きし上野の草津の湯より澤渡の湯に越ゆる路名も寂し暮坂峠○朝ごとにつまみとりていただきつひとつづつ食ふく... | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
冷たさよわが身をつゝめわが書齋の窓より見ゆる遠き岡、岡のうへの木立一帶に黝(くろ)み靜もり岡を掩ひ木立を照しわが窓さきにそゝぐ夏の日の光に冷たさあれわが凭る椅子腕を投げし卓子脚重くとどける疊部屋をこめて動かぬ空氣すべてみな氷のごとくなれわがまなこ冷かに澄みあるとなきおもひを湛へ勞れはてしこゝろは森の奧に古びたる池の如くにあれあゝねが... | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
底深い群青色の、表ほのかに燻(いぶ)りて弓形に張り渡したる眞晝の空、其處には力の滿ち極まつた靜寂の光輝があり、悲哀がある。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
ソレ、君と通つて此處なら屹度釣れると云つたあの淀み富士からと天城からとの二つの川の出合つた大きな淀みにたうとう出かけて行つて釣つて見ましたかなり重い錘でしたが沈むのによほどかゝる四尋からの深さがありましたとろりとした水面にすれ/\に釣竿が影を落すそれだけで私の心は大滿足でした山の根はいゝが惜しいことに釣つてゐる上に道があるなるたけ身體を小松の蔭にかくしてゐ... | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
噴火口のあとともいふべき、山のいただきの、さまで大きからぬ湖。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
私は日向國耳川(川口は神武天皇御東征の砌(みぎり)其處から初めて船を出されたといふ美々津港になつてゐます)の上流にあたる長細い峽谷の村に生れました。 | |||
ロシアの旅より | 宮本百合子 | 5分以内 | |
九月十四日の夜モスク※ァを立ち今日(十六日)はヴォルガ河を下って居ります。 | |||
ソヴェト・ロシアの現状勢と芸術 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
現代のソヴェト・ロシア一般の社会現象及び芸術について話す場合、当然現在第三年目に入ったソヴェト生産拡張五ヵ年計画を根柢に於て見なければならない。 | |||
岡本一平著並画『探訪画趣』序 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
私は朝日新聞に出るあなたの描いた漫画に多大な興味を有っている一人であります。 | |||
長塚節氏の小説「土」 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
一方に斯(こ)んな考えがあった。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
著者書くとなく書きてたまりし文章を一册にする時し到りぬおほくこれたのまれて書きし文章にほのかに己が心動きをる眞心のこもらぬにあらず金に代ふる見えぬにあらずわが文章に幼く且つ拙しとおもふわが文を讀み選みつつ捨てられぬかも自がこころ寂び古びなばこのごときをさなき文はまた書かざらむ書きながら肱(ひぢ)をちぢめしわがすがたわが文章になしといはなくにちひさきは小さきままに伸びて張れる木の葉のすがたわが文にあれよおのづから湧き出づる水... | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
大正十年の春から同十三年の秋までに書いた隨筆を輯めてこの一册を編んだ。 | |||
争われない事実 | 小林多喜二 | 5分以内 | |
誰よりも一番親孝行で、一番おとなしくて、何時でも学校のよく出来た健吉がこの世の中で一番恐ろしいことをやったという――だが、どうしても母親には納得がいかなかった。 | |||
疵 | 小林多喜二 | 5分以内 | |
「モップル」(赤色救援会)が、「班」組織によって、地域別に工場の中に直接に根を下し、大衆的基礎の上にその拡大強化をはかっている。 | |||
級長の願い | 小林多喜二 | 5分以内 | |
先生。 | |||
とも喰い | 本庄陸男 | 5分以内 | |
雪まびれになった阿母は、精根枯らした顔で帰って来た。 | |||
前夜 | 本庄陸男 | 5分以内 | |
音のしないように板戸を開けた、親爺は煙管を横ぐわえにしてじろっと此方を見た。 | |||
組合旗を折る | 永崎貢 | 5分以内 | |
職場の汚れた窓硝子越しに、その時、作業中の従業員達は見たのだ。 | |||
チチハルまで | 黒島伝治 | 5分以内 | |
十一月に入ると、北満は、大地が凍結を始める。 | |||
名勝地帯 | 黒島伝治 | 5分以内 | |
そこは、南に富士山を背負い、北に湖水をひかえた名勝地帯だった。 | |||
なぜソヴェト同盟に失業がないか? | 宮本百合子 | 5分以内 | |
革命の当時から、ソヴェト同盟について悪い逆宣伝ばっかり企らんでいたブルジョア帝国主義者どもも、今では一つの、驚くべき事実を認めないわけにはいかなくなって来た。 | |||
ソヴェト同盟の芝居・キネマ・ラジオ | 宮本百合子 | 5分以内 | |
ソヴェト同盟では革命から今日まで社会主義建設には婦人労働者は男子労働者と同じ様に、職場で活動して来た。 | |||
モスクワの姿 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
モスクワに着いてやっと十日めだ。 | |||
ソヴェト同盟の音楽サークルの話 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
この頃、日本でもあっちこっちで文化サークルや音楽サークルが出来てプロレタリヤ文化の高まりがわかり、実に愉快です。 | |||
『文芸評論』出版について | 宮本百合子 | 5分以内 | |
ここに集められている宮本顕治の諸評論は、凡そ一九二九年頃から一九三二年三月頃まで、略三年間に書かれたものである。 | |||
長篇作家としてのマクシム・ゴーリキイ | 宮本百合子 | 5分以内 | |
作品をよんだ上での感想として、ゴーリキイが中篇小説において長篇小説よりすぐれた技術、味いを示し得ていることを感じるのは恐らくすべての読者の感想ではないでしょうか。 | |||
鼓舞さるべき仕事 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
「小説の書けぬ小説家」の後に、「汽車の罐焚き」を読むことが出来たのは、一つの心持よいことである。 | |||
不必要な誠実論 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
『文芸春秋』四月号にのった文芸時評に対するあなたの御感想を拝見しました。 | |||
数言の補足 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
八月七日の本紙に、伊藤整氏が同氏の作「幽鬼の町」に就て書いた私の月評に反駁した文章を発表された。 | |||
「土」と当時の写実文学 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
ありふれた従来の日本文学史をみると、明治三十年代に写生文学というものをはじめて提唱した文学者として正岡子規、高浜虚子や『ホトトギス』派のことは出て来るが、長塚節のことはとりたてて触れられていない。 | |||
はるかな道 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
今わたしの机の上に二冊の本が置かれている。 |
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