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樹木とその葉01 序文に代へてうたへる歌十首

若山牧水

『樹木とその葉』は青空文庫で公開されている若山牧水の短編作品。334文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
334文字
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書出

著者書くとなく書きてたまりし文章を一册にする時し到りぬおほくこれたのまれて書きし文章にほのかに己が心動きをる眞心のこもらぬにあらず金に代ふる見えぬにあらずわが文章に幼く且つ拙しとおもふわが文を讀み選みつつ捨てられぬかも自がこころ寂び古びなばこのごときをさなき文はまた書かざらむ書きながら肱(ひぢ)をちぢめしわがすがたわが文章になしといはなくにちひさきは小さきままに伸びて張れる木の葉のすがたわが文にあれよおのづから湧き出づる水...

初出
底本若山牧水全集 第七卷
表記
旧字旧仮名
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