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若山牧水の全作品

青空文庫で公開されている若山牧水の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-50件 / 全65件
作品名著者読了時間人気
秋草と虫の音若山牧水
10分以内
秋草の花のうち、最も早く咲くは何であらう。
渓をおもふ若山牧水
10分以内
疲れはてしこころのそこに時ありてさやかにうかぶ渓のおもかげいづくとはさやかにわかねわがこころさびしきときし渓川の見ゆ独りゐてみまほしきものは山かげの巌が根ゆける細渓の水巌が根につくばひをりて聴かまほしおのづからなるその渓の音二三年前の、矢張り夏の真中であつたかとおもふ。
なまけ者と雨若山牧水
10分以内
降るか照るか、私は曇日を最も嫌ふ。
家のめぐり若山牧水
10分以内
先づ野蒜を取つてたべた。
酒と歌若山牧水
5分以内
今まで自分のして來たことで多少とも眼だつものは矢張り歌を作つて來た事だけの樣である。
金比羅参り若山牧水
30分以内
金比羅參り若山牧水少年世界愛讀者諸君。
藤の花若山牧水
5分以内
藤の花若山牧水私は五六歳のころから齒を病んだ。
花二三若山牧水
5分以内
花二三若山牧水梅のかをりを言ふ人が多いが、私は寧ろ沈丁花(ぢんちやうげ)を擧げる。
たべものの木若山牧水
30分以内
たべものの木若山牧水私は寢上戸(ねじやうご)とかいふ方で、酒に醉ふと直ぐ眠つてしまふ。
鴉と正覚坊若山牧水
30分以内
正覺坊いつもより少し時間は遲かつたが、晩酌前の散歩をして來ようと庭つゞきの濱の松原へ出かけて行つた。
庭さきの森の春若山牧水
10分以内
庭さきの森の春若山牧水濱へ出る漁師たちの徑に沿うたわたしの庭の垣根は、もと此處が桃畑であつた當時に用ゐられてゐた儘(まま)のを使つてゐる。
鳳来寺紀行若山牧水
30分以内
沼津から富士の五湖を※つて富士川を渡り身延に登り、その奧の院七面山から山づたひに駿河路に越え、梅ヶ島といふ人の知らない山奧の温泉に浸つて見るも面白からうし、其處から再び東海道線に出て鷲津驛から濱名湖を横ぎり、名のみは久しく聞いてゐる奧山半僧坊に詣で、地圖で見れば其處より四五里の距離に在るらしい三河新城町に※つて其處の實家に病臥してゐるK――君を見舞ひ、なほ其處から遠くない鳳來山に登り、山中に在るといふ古寺に泊めて貰つて古來その山の評判になつて居る佛法僧鳥を聽いて來よう、イヤ、佛法僧に限ら...
湯槽の朝若山牧水
5分以内
湯槽の朝若山牧水三月廿八日、午前五時ころ、伊豆湯ケ島温泉湯本館の湯槽(ゆぶね)にわたしはひとりして浸つてゐた。
鮎釣に過した夏休み若山牧水
10分以内
鮎釣に過した夏休み若山牧水わたしは、日向(ひうが)うまれである。
梅雨紀行若山牧水
30分以内
發動機船は棧橋を離れやうとし、若い船員は纜(ともづな)を解いてゐた。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
それほどにうまきかとひとの問ひたらば何と答へむこの酒の味眞實、菓子好の人が菓子を、渇いた人が水を、口にした時ほどのうまさをば酒は持つてゐないかも知れない。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
私は草鞋を愛する、あの、枯れた藁(わら)で、柔かにまた巧みに、作られた草鞋を。
樹木とその葉若山牧水
60分以内
その伊豫の今治から尾の道がよひの小さな汽船に乘つて、一時間ほども來たかとおもふ頃、船は岩城島といふ小さな島に寄つた。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
夏と旅とがよく結び付けられて稱(とな)へらるゝ樣になつたが、私は夏の旅は嫌ひである。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
わが家の、北に面した庭に、南天、柘榴(ざくろ)、檜葉、松、楓(かへで)の木が小さな木立をなしてゐる。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
今月號の或雜誌に佛法僧鳥のことが書いてあつた。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
きさらぎは梅咲くころは年ごとにわれのこころのさびしかる月梅の花が白くつめたく一輪二輪と枯れた樣な枝のさきに見えそむる。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
旅と云つても、ほんの一夜泊の話なのですが――。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
或る日の午前十一時頃、書き惱んでゐる急ぎの原稿とその催促の電報と小さな時計とを机の上に並べながら、私は甚だ重苦しい心持になつてゐた。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
武藏から上野へかけて平原を横切つて汽車が碓氷にかゝらうとする、その左手の車窓に沿うて仰がるゝ妙義山の大岩壁は確かに信越線中での一異景である。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
くもり日は頭重かるわが癖のけふも出で來て歩む松原三月××日千本松原を詠んだなかの一首に斯んな歌があつたが、けふもまたその頭の重い曇り日であつた。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
一週間か十日ほどの豫定で出かけた旅行から丁度十七日目に歸つて來た。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
日向の山奧から出て來て先づ私の下宿したのは麹町の三番町であつた。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
駿河灣一帶の風光といふとどうしても富士山がその焦點になる。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
私は宗教といふものを持たない。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
貧しとし時にはなげく時としてその貧しさを忘れてもをるゆく水のとまらぬこころ持つといへどをりをり濁る貧しさゆゑに小生の貧困時代は首尾を持つてゐない。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
いちはやく秋風の音をやどすぞと長き葉めでて蜀黍(もろこし)は植う私は蜀黍の葉が好きである。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
生の歡びを感ずる時は、つまり自己を感ずる時だとおもふ。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
光を含んだ綿雲が、軒端に見える空いつぱいに輝いて、庭木といふ庭木は葉先ひとつ動かさず、それぞれに雲の光を宿して濡れた樣に靜まつてゐる。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
この沼津に移つて來て、いつの間にか足掛五年の月日がたつてゐる。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
駿河なる沼津より見れば富士が嶺の前に垣なせる愛鷹の山東海道線御殿場驛から五六里に亙る裾野を走り下つて三島驛に出る。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
○乾きたる落葉のなかに栗の實を濕りたる朽葉がしたに橡(とち)の實をとりどりに拾ふともなく拾ひもちて今日の山路を越えて來ぬ長かりしけふの山路樂しかりしけふの山路殘りたる紅葉は照りて餌に餓うる鷹もぞ啼きし上野の草津の湯より澤渡の湯に越ゆる路名も寂し暮坂峠○朝ごとにつまみとりていただきつひとつづつ食ふく...
樹木とその葉若山牧水
5分以内
冷たさよわが身をつゝめわが書齋の窓より見ゆる遠き岡、岡のうへの木立一帶に黝(くろ)み靜もり岡を掩ひ木立を照しわが窓さきにそゝぐ夏の日の光に冷たさあれわが凭る椅子腕を投げし卓子脚重くとどける疊部屋をこめて動かぬ空氣すべてみな氷のごとくなれわがまなこ冷かに澄みあるとなきおもひを湛へ勞れはてしこゝろは森の奧に古びたる池の如くにあれあゝねが...
樹木とその葉若山牧水
5分以内
底深い群青色の、表ほのかに燻(いぶ)りて弓形に張り渡したる眞晝の空、其處には力の滿ち極まつた靜寂の光輝があり、悲哀がある。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
ソレ、君と通つて此處なら屹度釣れると云つたあの淀み富士からと天城からとの二つの川の出合つた大きな淀みにたうとう出かけて行つて釣つて見ましたかなり重い錘でしたが沈むのによほどかゝる四尋からの深さがありましたとろりとした水面にすれ/\に釣竿が影を落すそれだけで私の心は大滿足でした山の根はいゝが惜しいことに釣つてゐる上に道があるなるたけ身體を小松の蔭にかくしてゐ...
樹木とその葉若山牧水
5分以内
噴火口のあとともいふべき、山のいただきの、さまで大きからぬ湖。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
私は日向國耳川(川口は神武天皇御東征の砌(みぎり)其處から初めて船を出されたといふ美々津港になつてゐます)の上流にあたる長細い峽谷の村に生れました。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
東京にてM――兄。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
昨年の八月いつぱいを伊豆西海岸、古宇といふ小さな漁村で過しました。
樹木とその葉若山牧水
60分以内
伊豆半島西海岸、古宇村、宿屋大谷屋の二階のことである。
樹木とその葉若山牧水
10分以内
信州白骨温泉は乘鞍嶽北側の中腹、海拔五千尺ほどの處に在る。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
私はよく山歩きをする。
樹木とその葉若山牧水
30分以内
その酒の話。
樹木とその葉若山牧水
5分以内
著者書くとなく書きてたまりし文章を一册にする時し到りぬおほくこれたのまれて書きし文章にほのかに己が心動きをる眞心のこもらぬにあらず金に代ふる見えぬにあらずわが文章に幼く且つ拙しとおもふわが文を讀み選みつつ捨てられぬかも自がこころ寂び古びなばこのごときをさなき文はまた書かざらむ書きながら肱(ひぢ)をちぢめしわがすがたわが文章になしといはなくにちひさきは小さきままに伸びて張れる木の葉のすがたわが文にあれよおのづから湧き出づる水...
樹木とその葉若山牧水
5分以内
大正十年の春から同十三年の秋までに書いた隨筆を輯めてこの一册を編んだ。
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