鳳来寺紀行
若山牧水
『鳳来寺紀行』は青空文庫で公開されている若山牧水の短編作品。10,158文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 10,158文字 |
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書き出し書出 | 沼津から富士の五湖を※つて富士川を渡り身延に登り、その奧の院七面山から山づたひに駿河路に越え、梅ヶ島といふ人の知らない山奧の温泉に浸つて見るも面白からうし、其處から再び東海道線に出て鷲津驛から濱名湖を横ぎり、名のみは久しく聞いてゐる奧山半僧坊に詣で、地圖で見れば其處より四五里の距離に在るらしい三河新城町に※つて其處の實家に病臥してゐるK――君を見舞ひ、なほ其處から遠くない鳳來山に登り、山中に在るといふ古寺に泊めて貰つて古來その山の評判になつて居る佛法僧鳥を聽いて來よう、イヤ、佛法僧に限ら... |
初出 | |
底本 | 若山牧水全集 第八巻 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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