樹木とその葉13 釣
若山牧水
『樹木とその葉』は青空文庫で公開されている若山牧水の短編作品。766文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 766文字 |
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書き出し書出 | ソレ、君と通つて此處なら屹度釣れると云つたあの淀み富士からと天城からとの二つの川の出合つた大きな淀みにたうとう出かけて行つて釣つて見ましたかなり重い錘でしたが沈むのによほどかゝる四尋からの深さがありましたとろりとした水面にすれ/\に釣竿が影を落すそれだけで私の心は大滿足でした山の根はいゝが惜しいことに釣つてゐる上に道があるなるたけ身體を小松の蔭にかくしてゐ... |
初出 | |
底本 | 若山牧水全集 第七卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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