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樹木とその葉13 釣

若山牧水

『樹木とその葉』は青空文庫で公開されている若山牧水の短編作品。595文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
595文字
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書出

ソレ、君と通つて 此處なら屹度釣れると云つた あの淀み 富士からと天城からとの 二つの川の出合つた 大きな淀みに たうとう出かけて行つて釣つて見ました かなり重い錘でしたが 沈むのによほどかゝる 四尋からの深さがありました とろりとした水面に すれ/\に釣竿が影を落す それだけで私の心は大滿足でした 山の根はいゝが 惜しいことに 釣つてゐる上に道がある なるたけ身體を 小松の蔭にかくしてゐるのだが

初出
底本若山牧水全集 第七卷
表記
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