樹木とその葉10 冷たさよわが身を包め
若山牧水
『樹木とその葉』は青空文庫で公開されている若山牧水の短編作品。283文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 283文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 冷たさよわが身をつゝめわが書齋の窓より見ゆる遠き岡、岡のうへの木立一帶に黝(くろ)み靜もり岡を掩ひ木立を照しわが窓さきにそゝぐ夏の日の光に冷たさあれわが凭る椅子腕を投げし卓子脚重くとどける疊部屋をこめて動かぬ空氣すべてみな氷のごとくなれわがまなこ冷かに澄みあるとなきおもひを湛へ勞れはてしこゝろは森の奧に古びたる池の如くにあれあゝねが... |
初出 | |
底本 | 若山牧水全集 第七卷 |
表記 | 旧字旧仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。