樹木とその葉10 冷たさよわが身を包め
若山牧水
『樹木とその葉』は青空文庫で公開されている若山牧水の短編作品。212文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 212文字 |
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| 書き出し書出 | 冷たさよ わが身をつゝめ わが書齋の窓より見ゆる 遠き岡、岡のうへの木立 一帶に黝み靜もり 岡を掩ひ木立を照し わが窓さきにそゝぐ 夏の日の光に冷たさあれ わが凭る椅子 腕を投げし卓子 脚重くとどける疊 部屋をこめて動かぬ空氣 すべてみな氷のごとくなれ わがまなこ冷かに澄み あるとなきおもひを湛へ 勞れはてしこゝろは 森の奧に 古びたる池の如くにあれ あゝねがふ わが日の安らかさ わが日の |
| 初出 | |
| 底本 | 若山牧水全集 第七卷 |
| 表記 |
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