5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
301-350件 / 全4,139件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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最後の丘 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
なつかしい丘の上、棕呂の若葉のそよぎに、小鳥の唄。 | |||
山想う心 | 松濤明 | 5分以内 | |
星の鈍くまたたく夜、麦田の上を身を切るような風が渡る。 | |||
まよわし | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
わが思ふ女ありやなしや。 | |||
新らしき悲しみにうつる時 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
うら若かき日の悲しきあこかれ――草葉の息吹きかへす甘き馨り、艶はしき花の笑ひもながめて過ぎぬ。 | |||
つかれ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
淋しき夜の音づれ、つかれし眼にうつりわなゝき震ふ心は、たゆむ隙なく、あるかなきかの影にも似たれ。 | |||
おびえ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
咲きし華はしぼみて、わが世は暗がりわたり。 | |||
あやしき楽の音 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
かつて、きゝし折りなき楽の音!今宵、心にしのび入る。 | |||
あやどり | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
静けき海のかなた、日影しのびいる、森の奥に、彩鳥の声すと、きゝぬ。 | |||
燃えよ心 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
君にささぐる心のきほひ、火と燃え肉は爛れおちぬ。 | |||
暮れ方の窓 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
常に夢見る女のすがた!夕暮れ方、しめやかな窓にしのんで来る。 | |||
かの日 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
あまき歓楽の日は、束の間に決別をつげ……物のかたち、淋しき色に濡れて、墓場の景色をくりひろげぬ。 | |||
秋 なげかひ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
せちになげける秋の木立に、青める月の、病めるいぶき。 | |||
夢 | 森鴎外 | 5分以内 | |
カントが発狂の階梯だと恐れた夢を自身に検究する事に再び着目したるは、新約克のジユリウス、ネルソン Julius Nelson です、既に記録した夢の数は四千あつて、短いのは一語で写され、長いのには百語を費す、ネルソンは夢を区別して晩夢、夜夢、朝夢の三としたり、晩夢は疲労の日に継ぐもので、大抵日業の継続から悲壮的の結末を示し――昼間氷※の戯をなし夕にもこれを夢み遂に僵る――醒める時には筋肉の劇動をし又は叫喚す、夜夢は日間神経の刺衝興奮に継ぐ――火災の後に烟火の昇るを、点竄をなす後に難符号の... | |||
挿絵と闘った話 | 夢野久作 | 5分以内 | |
「犬神博士」は私が何等の自信もないままに、突然福日社から頼まれたものです。 | |||
私の好きな読みもの | 夢野久作 | 5分以内 | |
こんな事を書くと文学青年じみるが、事実文学青年の古手に相違ないのだから仕方がない。 | |||
探偵小説漫想 | 夢野久作 | 5分以内 | |
何か書かなければならない。 | |||
汚ない家 | 横光利一 | 5分以内 | |
地震以後家に困つた。 | |||
詩集『花電車』序 | 横光利一 | 5分以内 | |
今まで、私は詩集を読んでゐて、涙が流れたといふことはない。 | |||
黙示のページ | 横光利一 | 5分以内 | |
終始末期を連続しつつ、愚な時計の振り子の如く反動するものは文化である。 | |||
夢の影響 | 与謝野晶子 | 5分以内 | |
小野小町に夢の歌の多いのを見て、小町は特に夢を愛したのだと云ふ説があります。 | |||
夢 | 吉江喬松 | 5分以内 | |
不圖昔の夢が胸に浮んで來た。 | |||
酒と歌 | 若山牧水 | 5分以内 | |
今まで自分のして來たことで多少とも眼だつものは矢張り歌を作つて來た事だけの樣である。 | |||
藤の花 | 若山牧水 | 5分以内 | |
藤の花若山牧水私は五六歳のころから齒を病んだ。 | |||
花二三 | 若山牧水 | 5分以内 | |
花二三若山牧水梅のかをりを言ふ人が多いが、私は寧ろ沈丁花(ぢんちやうげ)を擧げる。 | |||
湯槽の朝 | 若山牧水 | 5分以内 | |
湯槽の朝若山牧水三月廿八日、午前五時ころ、伊豆湯ケ島温泉湯本館の湯槽(ゆぶね)にわたしはひとりして浸つてゐた。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
それほどにうまきかとひとの問ひたらば何と答へむこの酒の味眞實、菓子好の人が菓子を、渇いた人が水を、口にした時ほどのうまさをば酒は持つてゐないかも知れない。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
わが家の、北に面した庭に、南天、柘榴(ざくろ)、檜葉、松、楓(かへで)の木が小さな木立をなしてゐる。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
きさらぎは梅咲くころは年ごとにわれのこころのさびしかる月梅の花が白くつめたく一輪二輪と枯れた樣な枝のさきに見えそむる。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 5分以内 | |
旅と云つても、ほんの一夜泊の話なのですが――。 | |||
郷愁 | 佐左木俊郎 | 5分以内 | |
私はよく、ホームシックに襲われる少年であった。 | |||
簡略自伝 | 佐左木俊郎 | 5分以内 | |
明治三十三年(1900)宮城県岩出山町在の中農の家に生まる。 | |||
『東洋美術図譜』 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
偉大なる過去を背景に持っている国民は勢いのある親分を控えた個人と同じ事で、何かに付けて心丈夫である。 | |||
戦争からきた行き違い | 夏目漱石 | 5分以内 | |
十一日の夜床に着いてからまもなく電話口へ呼び出されて、ケーベル先生が出発を見合わすようになったという報知を受けた。 | |||
兵隊の死 | 渡辺温 | 5分以内 | |
たのしい春の日であった。 | |||
五題 | 山中貞雄 | 5分以内 | |
ひとが電報まで打ッて厭じゃと断るものを無理に書けと言って寄こした旬報の曰くが「左記項目のうち御気に召した題を御選びの上御執筆下さいますよう茲に懇願いたす次第」と書いて題のところに「小説の映画化戯曲の映画化私感。 | |||
気まま者の日記 | 山中貞雄 | 5分以内 | |
ある日・近頃、大衆小説を読んであまりこころよく思わないことがある。 | |||
雑録 | 山中貞雄 | 5分以内 | |
率直に言えば僕は河原崎長十郎氏並びに前進座一党の諸氏が非常に好きだ。 | |||
漱石山房の冬 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
わたしは年少のW君と、旧友のMに案内されながら、久しぶりに先生の書斎へはひつた。 | |||
塵労 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
或春の午後であつた。 | |||
軽井沢で | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
黒馬に風景が映つてゐる。 | |||
都会で | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
風に靡(なび)いたマツチの炎ほど無気味にも美しい青いろはない。 | |||
仙人 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
この「仙人」は琵琶湖に近いO町の裁判官を勤めてゐた。 | |||
耳目記 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
×僕等の性格は不思議にも大抵頸(くび)すぢの線に現はれてゐる。 | |||
鵠沼雑記 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
僕は鵠沼の東屋の二階にぢつと仰向けに寝ころんでゐた。 | |||
感覚と科学 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
近代の物理科学は、自然を研究するための道具として五官の役割をなるべく切り詰め自然を記載する言葉の中からあらゆる人間的なものを削除する事を目標として進んで来た。 | |||
山を讃する文 | 小島烏水 | 5分以内 | |
近来邦人が、いたづらなる夏期講習会、もしくは無意義なるいはゆる「湯治」「海水浴」以外に、種々なる登山の集会を計画し、これに附和するもの漸く多きを致す傾向あるは頗(すこぶ)る吾人の意を獲たり、しかも邦人のやや山岳を識るといふ人も、富士、立山、白山、御嶽など、三、四登りやすきを上下したるに過ぎず、その他に至りては、これを睹(み)ること、宛ら外国の山岳の如くなるは、遺憾にあらずや。 | |||
春の夜は | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
僕はコンクリイトの建物の並んだ丸の内の裏通りを歩いてゐた。 | |||
僕は | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
誰でもわたしのやうだらうか?――ジュウル・ルナアル僕は屈辱を受けた時、なぜか急には不快にはならぬ。 | |||
東洋の秋 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
おれは日比谷公園を歩いてゐた。 | |||
田山花袋君に答う | 夏目漱石 | 5分以内 | |
本月の「趣味」に田山花袋君が小生に関してこんな事を云われた。 |
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