5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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椎茸の話 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
どこの国、いずこの地方に行ってもお国自慢というものがある。 | |||
塩昆布の茶漬け | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
私の語るのは、ことわるまでもなく趣味の茶漬けで、安物の実用茶漬けではない。 | |||
小生のあけくれ | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
山というほどの山ではないが、山中での朝夕起臥三十余年、ほとんど社交のない生活を営みながら、小生は時に快速船のように、何事をも進ませずにはいられないクセを持っている。 | |||
尋常一様 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
ある日、友人の紹介で人が来た。 | |||
雑煮 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
季節にちなんで、お雑煮の話をしたいと思う。 | |||
遠友夜学校校歌 | 有島武郎 | 5分以内 | |
沢なすこの世の楽しみの楽しき極みは何なるぞ北斗を支ふる富を得て黄金を数へん其時かオー否否否楽しき極みはなほあらん。 | |||
鱧・穴子・鰻の茶漬け | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
鱧茶漬けの中でも、もっとも美味いもののひとつに、はもの茶漬けがある。 | |||
一癖あるどじょう | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
どじょうなべ。 | |||
美食七十年の体験 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
美味談も考えてみるとなかなか容易ではない。 | |||
料理の第一歩 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
一人の男がいた。 | |||
若鮎について | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
あゆの小さなものは、どうかするとうまくないというひともあるが、わたしは一概にそうは思わない。 | |||
若鮎の塩焼き | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
新緑の味覚は、若あゆの塩焼きからといってもよい。 | |||
アメリカの牛豚 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
小島政二郎君シカゴの話の続きを書きます。 | |||
デンマークのビール | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
小島政二郎君ロンドンに向かう途中、カナダのグース・ベイ飛行場にて、天候回復を待つこと十二時間。 | |||
ハワイの食用蛙 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
小島政二郎君僕の作品展示会の模様は、後便で記事の出ている新聞といっしょに送りますから、それをご一覧ください。 | |||
お嬢さん | 片山広子 | 5分以内 | |
花の里、吉原にその青年は初めて行つたのである。 | |||
買食ひ | 片山広子 | 5分以内 | |
むかし私がまだむすめ時代には、家々の奥さんたちが近所の若い主婦やおよめさんの悪口をいふとき、あの人は買食ひが好きですつてね、毎日のやうに買食ひをしてゐるんですつて!といふやうなことを言つて、それが女性の最大の悪徳のやうであつた。 | |||
その他もろもろ | 片山広子 | 5分以内 | |
たぶん五六年前のことと覚えてゐる。 | |||
鷹の井戸 | 片山広子 | 5分以内 | |
今は世にないアイルランドの詩人イエーツが書いた舞踊劇の一つに「鷹の井戸」といふのがある。 | |||
茄子畑 | 片山広子 | 5分以内 | |
はがきを出さうと思つて、畑道を通つて駅前のポストの方に歩いて行つた。 | |||
花屋の窓 | 片山広子 | 5分以内 | |
暮れかかる山手の坂にあかり射して花屋の窓の黄菊しらぎくこの歌は、昭和十一年ごろ横浜の山手の坂で詠んだのであるが、そのときの花屋の花の色や路にさした電気の白い光も、すこしも顕れてゐない。 | |||
四つの市 | 片山広子 | 5分以内 | |
グレレゴリイ夫人の伝説によると、むかしゲエル人の先住民ダナ人らがアイルランドに渡つて来た時には、大ぞらの空気の中を通つて霧に乗つて来たさうである。 | |||
林檎のうた | 片山広子 | 5分以内 | |
麦の芽のいまだをさなき畑に向く八百屋の店は一ぱいの林檎深山路のもみぢ葉よりも色ふかく店の林檎らくれなゐめざまし立ちて見つつ愉しむ心反射して一つ一つの林檎のほほゑみみちのくの遠くの畑にみのりたる木の実のにほひ吾を包みぬ手にとればうす黄のりんご香りたつ熟れみのりたる果物の息すばらしき好運われに来し如し大きデリツシヤスを二つ買ひたり宵浅くあかり明るき卓の上に皿のりんごはいきいきとあるわがいのる人に言はれぬ祈りなどしみじみ交る林檎のにほひ... | |||
法窓夜話 | 穂積重遠 | 5分以内 | |
父は話好きであります。 | |||
小林秀雄小論 | 中原中也 | 5分以内 | |
機敏な晩熟児といふべき此の男が、現に存するのだから僕は機敏な晩熟児が如何にして存るかその様を語らうと思ふ。 | |||
地上組織 | 中原中也 | 5分以内 | |
私は全ての有機体の上に、無数に溢れる無機的現象を見る。 | |||
広告 | 伊丹万作 | 5分以内 | |
この一文は私の友人の著書の広告であるから、広告のきらいな方はなにとぞ読まないでいただきたい。 | |||
Me Voilà | 中原中也 | 5分以内 | |
人がいかにもてなしてくれようとも、それがたゞ暖い色をした影に見え、自分が自分で疑はれるほど、淋しさの中に這入つた時、人よ憶ひ出さないか?かの、君が幼な時汽車で通りかゝつた小山の裾の、春雨に打たれてゐたどす黒い草の葉などを、また窓の下で打返してゐた海の波などを……※実生活は論理的にやるべきだ!実生活にあつて、意味のほか見ない人があつたら、その人は実生活以外にも世界を知つてゐる人だ。 | |||
河上に呈する詩論 | 中原中也 | 5分以内 | |
子供の時に、深く感じてゐたもの、――それを現はさうとして、あまりに散文的になるのを悲しむでゐたものが、今日、歌となつて実現する。 | |||
アンドレ・ジイド管見 | 中原中也 | 5分以内 | |
ジイドの芸術活動の始つたのは、凡そかのデカダン一派の淋れる頃からだと云ふことが出来る。 | |||
故社員の一言今尚精神 | 福沢諭吉 | 5分以内 | |
明治元年正月、伏見の変乱、前将軍慶喜公は軍艦に乗て東帰、次で諸方の官軍は問罪として東海東山の諸道より江戸に入り、関東の物論沸くが如く、怒て官兵に抗せんとする者あり、恐れて四方に遁逃する者あり。 | |||
蘭学事始再版之序 | 福沢諭吉 | 5分以内 | |
蘭学事始の原稿は素より杉田家に存して一本を秘蔵せしに、安政二年、江戸大地震の火災に焼失して、医友又門下生の中にも曾(かつ)て之(これ)を謄写せし者なく、千載の遺憾として唯不幸を嘆ずるのみなりしが、旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の折節、偶ま聖堂裏の露店に最と古びたる写本のあるを認め、手に取りて見れば紛れもなき蘭学事始にして、然かも※斎(いさい)先生の親筆に係り門人大槻磐水先生に贈りたるものなり。 | |||
百日紅 | 高浜虚子 | 5分以内 | |
昔俳句を作りはじめた時分に、はじめて百日紅といふ樹を見た。 | |||
舞姫 | 永井荷風 | 5分以内 | |
お※!ローザ、トリアニ。 | |||
夕立 | 永井荷風 | 5分以内 | |
白魚、都鳥、火事、喧嘩、さては富士筑波の眺めとともに夕立もまた東都名物の一つなり。 | |||
来青花 | 永井荷風 | 5分以内 | |
藤山吹の花早くも散りて、新樹のかげ忽ち小暗く、盛久しき躑躅(つゝじ)の花の色も稍うつろひ行く時、松のみどりの長くのびて、金色の花粉風来れば烟の如く飛びまがふ。 | |||
九月十四日の朝 | 正岡子規 | 5分以内 | |
朝蚊帳の中で目が覚めた。 | |||
土達磨を毀つ辞 | 正岡子規 | 5分以内 | |
汝もといづくの辺土の山の土くれぞ。 | |||
飯待つ間 | 正岡子規 | 5分以内 | |
余は昔から朝飯を喰わぬ事にきめて居る故病人ながらも腹がへって昼飯を待ちかねるのは毎日の事である。 | |||
煩悶 | 正岡子規 | 5分以内 | |
時は午後八時頃、体温は卅八度五分位、腹も背も臀(しり)も皆痛む、アッ苦しいナ、痛いナ、アーアー人を馬鹿にして居るじゃないか、馬鹿、畜生、アッ痛、アッ痛、痛イ痛イ、寝返りしても痛いどころか、じっとして居ても痛いや。 | |||
夢 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○先日徹夜をして翌晩は近頃にない安眠をした。 | |||
刺客蚊公之墓碑銘 | 正岡子規 | 5分以内 | |
田舎の蚊々、汝(なんじ)竹藪の奥に生れて、その親も知らず、昼は雪隠にひそみて伏兵となり、夜は臥床をくぐりて刺客となる、咄(とつ)汝の一身は総てこれ罪なり、人の血を吸ふは殺生罪なり、蚊帳の穴をくぐるは偸盗罪なり、耳のほとりにむらがりて、雷声をなすは妄語罪なり、酒の香をしたふて酔ふことを知らざるは、飲酒罪なり、汝五逆の罪を犯してなほ生を人界にぬすむは、そもそも何の心ぞ、あくまで血にふくれて、腹のさくるは自業自得なり、子をさして母をこまらせ親を苦しめて子をなかせたる罪の、今忽(たちま)ち報ひ来... | |||
酒 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○一つ橋外の学校の寄宿舎に居る時に、明日は三角術の試験だというので、ノートを広げてサイン、アルファ、タン、スィータスィータと読んで居るけれど少しも分らぬ。 | |||
権助の恋 | 正岡子規 | 5分以内 | |
夜半にふと眼をさますと縁側の処でガサガサガタと音がするから、飼犬のブチが眠られないで箱の中で騒いで居るのであろうと思うて見たが、どうもそうでない。 | |||
旅 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○旅はなさけ、恥はかきずて、宿屋に著きて先づ飯盛女の品定め、水臭き味噌汁すすりながら、ここに遊君はありやといへば、ござりまする、片田舎とて侮り給はば思はぬ不覚を取り給ふべし、などいふ、今の世の中に旅といふもの可愛い子にはさせまじき者なり。 | |||
恋 | 正岡子規 | 5分以内 | |
○昔から名高い恋はいくらもあるがわれは就中八百屋お七の恋に同情を表するのだ。 | |||
雲の日記 | 正岡子規 | 5分以内 | |
明治卅一年十二月十五日朝晴れて障子を開く。 | |||
唱歌 | 石川啄木 | 5分以内 | |
校友歌澁民尋常小學校生徒のために。 | |||
滝 | 今井邦子 | 5分以内 | |
瀧を見ることはたのしいことです。 | |||
雪解水 | 今井邦子 | 5分以内 | |
何をくよくよ川ばた柳、水の流れを見てくらす此俗謠は誰の作で、いつの頃から市井の唄となつて流行しだしたかはまだ調べてみないが、よほどの苦勞人の作であらう。 |