5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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合本三太郎の日記 序 | 阿部次郎 | 5分以内 | |
三太郎の日記を永久に打切りにするために、從來公にした第一と第二との本文に、その後のものを集めた第三を加へて、此處に此の書を出版する。 | |||
蘭学事始再版序 | 福沢諭吉 | 5分以内 | |
蘭学事始の原稿は素より杉田家に存して一本を秘蔵せしに、安政二年江戸大地震の火災に焼失して、医友又門下生の中にも曾(かつ)て之(これ)を謄写せし者なく、千載の遺憾として唯不幸を嘆ずるのみなりしが、旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の折節、偶ま聖堂裏の露店に最と古びたる写本のあるを認め、手に取りて見れば紛れもなき蘭学事始にして、然かも※斎(いさい)先生の親筆に係り、門人大槻磐水先生に贈りたるものなり。 | |||
武士道の山 | 新渡戸稲造 | 5分以内 | |
武士道は斜面緩かなる山なり。 | |||
ハイデッゲル教授の想い出 | 三木清 | 5分以内 | |
私がハイデルベルクからマールブルクへ移ったのとちょうど同じ頃にハイデッゲル氏はフライブルクからマールブルクへ移って来られた。 | |||
信濃国 | 浅井洌 | 5分以内 | |
信濃の國は十州に境つらぬる國にして山は聳えて峯高く川は流れて末遠し松本伊那佐久善光寺四つの平は肥沃の地海こそなけれ物さはに萬たらわぬことそなき四方に聳ゆる山々は御岳乘鞍駒か岳淺間は殊に活火山いつれも國の鎭めなり流れ淀ます行く水は北に犀川千曲川南に木曽川天龍川これまた國の固めなり木曽の谷には眞木茂り諏訪の湖には魚多し民のかせぎは紙麻綿... | |||
県歌 信濃の国 | 浅井洌 | 5分以内 | |
信濃の国は十州に境連ぬる国にして聳(そび)ゆる山はいや高く流るる川はいや遠し松本伊那佐久善光寺四つの平は肥沃の地 海こそなけれ物さわに万ず足らわぬ事ぞなき 二四方に聳(そび)ゆる山々は御嶽乗鞍駒ヶ岳浅間は殊に活火山いずれも国の鎮めなり流れ淀(よど)まずゆく水は北に犀(さい)川千曲川南に木曽川天竜川これまた国... | |||
青鱚脚立釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
青鱚釣は例年八十八夜即ち五月上旬には釣れはじまる。 | |||
蛙を食う岩魚 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
大きな山蜘蛛が、激しい溪流を、斜めに渡る姿を見た瞬間、水面にガバと音を立てて白泡の渦巻を残し、忽として蜘蛛が消え去る事がある。 | |||
寒鮠の記 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
謹啓、余寒きびしくと申し上げ度く存じ候へ共、今年程暖かき例無之、お互に凌ぎよき春日に候。 | |||
小鰺釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
小アジ釣は誰にでもやれるのでファンが大分多い。 | |||
さしみ | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
人間は、だれしもおいしい物を食べているときが一番楽しいのではないかと思う。 | |||
戦場ヶ原の渓谷 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
山の緑は次第に濃くなる。 | |||
釣聖伝 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
幸田露伴博士は凝り屋で有名である。 | |||
道具と餌と天候 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
釣道具の呼称については解釈のつかぬものが多い。 | |||
アンコウの味 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
数日前ちょっと閑があったから、水戸の常盤公園へ観梅に出かけて行った。 | |||
夜の黒鯛 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
品川沖道了杭夜の黒鯛釣は、夏の暑熱を凌ぐにこれほど興味豊かな遊びはない。 | |||
ガラガラ釣 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
小田原の筑紫誠一氏から、海岸でガラガラの投げ込み釣が大そう面白いからやって来ないか、という手紙が来たので、十六日午後から行って見た。 | |||
酋長 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
朝子が原稿を書く為に暮れから新春へかけて、友達から貸りた別荘は、東京の北端れに在った。 | |||
真夏の幻覚 | 岡本かの子 | 5分以内 | |
八月の炎天の下、屋根普請に三四人の工人達が屋根を這ったり上ったり降りたりしていた。 | |||
「灯火節」あとがき | 片山広子 | 5分以内 | |
もう二十何年か前、昭和の初めごろ、私は急に自分の生活に疲れを感じて何もかもいやになつてしまつた。 | |||
国楽を振興すべきの説 | 神田孝平 | 5分以内 | |
方今我邦、改正・振興すべきものはなはだ多し。 | |||
民選議院の時未だ到らざるの論 | 神田孝平 | 5分以内 | |
民選議院あに容易に起るべけんや。 | |||
日曜日之説 | 柏原孝章 | 5分以内 | |
維新の後、一異様の日を出現し来れり。 | |||
女子教育に就て | 新渡戸稲造 | 5分以内 | |
左は京都大学講師農学博士新渡戸氏が梅花女学校卒業式に於て演説せられしものの大要なり、文責は記者にあり。 | |||
トンカトントンカッタカッタ | 今野大力 | 5分以内 | |
トンカトンカトントンカトンカトンこれは隣りのシャフトから樋を通って来るベルトが樋板を叩いている音だ。 | |||
忘れ難きことども | 松井須磨子 | 5分以内 | |
先生のことを思ひますと、唯私は悲しくなります。 | |||
鳥影 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
雨の晴れた朝である。 | |||
熱海の春 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
拜啓三十日夜、相州酒匂松濤園に一泊、間近に富士を望み松原に寄する夕波の趣佳し。 | |||
城の石垣 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
同じことを、東京では世界一、地方では日本一と誇る。 | |||
十和田の夏霧 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
彼處に、遙(はるか)に、湖の只中なる一點のモーターは、日の光に、たゞ青瑪瑙の瓜(うり)の泛(うか)べる風情がある。 | |||
民族優勢説の危険 | 新渡戸稲造 | 5分以内 | |
右に述べた歴史の長短と聯想されて起る問題は大和民族の立場である。 | |||
釣 | ペーター・アルテンベルク | 5分以内 | |
「釣なんというものはさぞ退屈なものだろうと、わたしは思うよ。 | |||
検疫と荷物検査 | 杉村楚人冠 | 5分以内 | |
午後三時十五分にゴールデンゲートを過ぎてから、今迄にもう何時間経つたと思ふぞ。 | |||
後漢書倭伝 | 范曄 | 5分以内 | |
倭在韓東南大海中、依山島爲居、凡百餘國。 | |||
隋書倭国伝 | 魏徴 | 5分以内 | |
倭國在百濟・新羅東南、水陸三千里、於大海之中、依山島而居。 | |||
宋書倭国伝 | 沈約 | 5分以内 | |
倭國在高驪東南大海中、世修貢職。 | |||
湯豆腐のやり方 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
一番最初鍋の中に切れ目のある昆布を敷き、鍋の深さの半分目以上水を入れる。 | |||
新アラビヤ夜話 序 | 佐藤緑葉 | 5分以内 | |
スティーヴンスンは近代の英文學者中で最もよく吾が國に紹介された者の一人であるから、恐らく茲に其傳記などを詳説する必要はあるまい。 | |||
北海道の「俊寛」 | 小林多喜二 | 5分以内 | |
十一月の半ば過ぎると、もう北海道には雪が降る。 | |||
「支那游記」自序 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
「支那游記」一巻は畢竟(ひっきょう)天の僕に恵んだ(或は僕に災いした)Journalist 的才能の産物である。 | |||
逢状 | 吉井勇 | 5分以内 | |
祇園で今では見られなくなつたものに、「雑魚寝」のほかにもうひとつ「逢状」というものがある。 | |||
黒足袋 | 吉井勇 | 5分以内 | |
私の家をたづねてくる客の中の和服の人は、どうも黒足袋をはいたものの方が多い。 | |||
雑魚寝 | 吉井勇 | 5分以内 | |
「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると、はからずも「雑魚寝」と題する数首の歌にめぐり会つた。 | |||
老境なるかな | 吉井勇 | 5分以内 | |
私がはじめて歌を作つたのは中学の二年の時だと思ふから、顧みれば私の歌歴も、もうすでに五十年を越してしまつてゐる。 | |||
徹底的な浜尾君 | 甲賀三郎 | 5分以内 | |
浜尾四郎君は鋭い頭の持主であった。 | |||
怪談牡丹灯籠 | 坪内逍遥 | 5分以内 | |
およそありの儘(まゝ)に思う情を言顕わし得る者は知らず/\いと巧妙なる文をものして自然に美辞の法に称うと士班釵の翁はいいけり真なるかな此の言葉や此のごろ詼談師三遊亭の叟(おじ)が口演せる牡丹灯籠となん呼做したる仮作譚を速記という法を用いてそのまゝに謄写しとりて草紙となしたるを見侍るに通篇俚言俗語の語のみを用いてさまで華あるものとも覚えぬものから句ごとに文ごとにうたゝ活動する趣ありて宛然まのあたり萩原某に面合わするが如く阿露の乙女に逢見る心地す相川それの粗忽しき義僕孝助の忠やかなる読来れば... | |||
怪談牡丹灯籠 | 総生寛 | 5分以内 | |
孔子は恠力乱神を語らずといい給えども左伝には多く怪異の事を載せたり又中庸に国家将に興らんとすれば禎祥有り国家将に亡びんとすれば妖※(ようげつ)ありと云うを見れば世の中には不可思議無量の事なしと言い難し殊に仏家の書には奇異の事を出し之(これ)を方便となし神通となして衆生を済度の法とせり是の篇に説く所の怪事も亦(また)凡夫の迷いを示して凡夫の迷いを去り正しき道に入らしむるの栞(しおり)とする為めなれば事の虚実は兎(と)まれ角まれ作者の心を用うる所の深きを知るべし古道人。 | |||
怪談牡丹灯籠 | 若林玵蔵 | 5分以内 | |
文字能く人の言語を写すと雖も、只其の意義を失わずして之を文字に留むるのみ。 | |||
来訪者のモデル | 伊庭心猿 | 5分以内 | |
御成道のうさぎや主人、谷口喜作さんから「先生はいまタカちやんと君のことを書いてゐるさうですよ」と知らされたのは、まだ空襲もさう激しくならない、たしか昭和十八年の春頃だつたと覺えてゐる。 | |||
九月朔日 | 伊庭心猿 | 5分以内 | |
市電は、三筋町で二三人おろすと、相變らず單調な音をきしらせ、東に向つてのろのろと進んだ。 |