牧野信一の全作品

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
ダイアナの馬牧野信一60分以内14,673

一  二度つゞけて土曜日が雨だつた。

一  二度つゞけて土曜日が雨だつた。

ダニューヴの花嫁牧野信一60分以内12,332

一  白雲は尽くる時無からん、白雲は尽くる時無からん……白雲は――。

一  白雲は尽くる時無からん、白雲は尽くる時無からん……白雲は――。

ラガド大学参観記牧野信一30分以内9,699

一  往来で騒いでゐる声が何うも自分を呼んでゐるらしく思はれるので私は、ペンを擱いて、手の平を耳の後ろに翳した。

一  往来で騒いでゐる声が何うも自分を呼んでゐるらしく思はれるので私は、ペンを擱いて、手の平を耳の後ろに翳した。

スプリングコート牧野信一60分以内14,519

一  丘を隔てた海の上から、汽船の笛が鳴り渡つて来た。

一  丘を隔てた海の上から、汽船の笛が鳴り渡つて来た。

F村での春牧野信一60分以内14,542

夜、眠れないと云つても樽野のは、それだけ昼間熟睡するからなので、神経衰弱といふわけではなかつた。

夜、眠れないと云つても樽野のは、それだけ昼間熟睡するからなので、神経衰弱といふわけではなかつた。

雪景色牧野信一30分以内11,565

一  滝は、あまり創作(小説)のことばかり想つてゐるのが重苦しくなつたのでスケツチ箱をさげて散歩に出かけた。

一  滝は、あまり創作(小説)のことばかり想つてゐるのが重苦しくなつたのでスケツチ箱をさげて散歩に出かけた。

山を越えて牧野信一60分以内13,833

一  彼女等の夫々の父親からの依頼で二人の娘をそちらへおくることになつたから、彼女等を夫々オフイスの一員に加へて貰ひたい、詳しいことは当人達からきいての上で、山の見学を望んでゐる二人の幼い学生達に能ふだけの満足を与へて欲しい――。

一  彼女等の夫々の父親からの依頼で二人の娘をそちらへおくることになつたから、彼女等を夫々オフイスの一員に加へて貰ひたい、詳しいことは当人達からきいての上で、山の見学を望んでゐる二人の幼い学生達に能ふだけの満足を与へて欲しい――。

山彦の街牧野信一60分以内16,539

一  哄笑の声が一勢に挙つたかと思ふと、罵り合ひが始まつてゐる――鳥のやうな声で絶叫する者がある、女の悲鳴が耳をつんざくばかりに聞えたかと思ふと、男の楽し気な合唱が始まつてゐる――殴れ! とか、つまみ出してしまへ! とか、そんな凄まじい声がして、 「あゝ、痛いツ!」 「御免だ……」 「救けて呉れ!」  そんな悲鳴が挙つたりするので、これは容易ならぬ事件が起つたのか! と思つて誰しもちよいと立止つ

一  哄笑の声が一勢に挙つたかと思ふと、罵り合ひが始まつてゐる――鳥のやうな声で絶叫する者がある、女の悲鳴が耳をつんざくばかりに聞えたかと思ふと、男の楽し気な合唱が始まつてゐる――殴れ! とか、つまみ出してしまへ! とか、そんな凄まじい声がして、 「あゝ、痛いツ!」 「御免だ……」 「救けて呉れ!」  そんな悲鳴が挙つたりするので、これは容易ならぬ事件が起つたのか! と思つて誰しもちよいと立止つ

籔のほとり牧野信一60分以内15,658

一  どうして此処の座敷の欄間にはあのやうな扇があんな風に五つも六つもかゝげてあるんだらう! 装飾の意味にしてはあくどすぎる! 何となくわけあり気に見えるではないか?  それにしてもあれは一体何に使ふものなのだらうか? 扇子には違ひないが、あれを扇子に使ふ者は仁王より他にはあるまい!  樽野は祖母の家に来る毎によくそんなことを思つたことがあるが、別段誰に訊ねようともしなかつた。

一  どうして此処の座敷の欄間にはあのやうな扇があんな風に五つも六つもかゝげてあるんだらう! 装飾の意味にしてはあくどすぎる! 何となくわけあり気に見えるではないか?  それにしてもあれは一体何に使ふものなのだらうか? 扇子には違ひないが、あれを扇子に使ふ者は仁王より他にはあるまい!  樽野は祖母の家に来る毎によくそんなことを思つたことがあるが、別段誰に訊ねようともしなかつた。

昔の歌留多牧野信一30分以内8,227

三月もかゝると云はれてゐる病院へ滝は、毎日、日暮時に通つてゐた。

三月もかゝると云はれてゐる病院へ滝は、毎日、日暮時に通つてゐた。

円卓子での話牧野信一1時間〜25,223

一  彼の昨日の今日である、樽野の――。

一  彼の昨日の今日である、樽野の――。

貧しき日録牧野信一60分以内19,550

こゝは首都の郊外である。

こゝは首都の郊外である。

舞踏会余話牧野信一30分以内9,778

川の向ひ側の山裾の芝原では、恰度山の神様の祭りの野宴がはじまるところでした。

川の向ひ側の山裾の芝原では、恰度山の神様の祭りの野宴がはじまるところでした。

冬の風鈴牧野信一30分以内10,755

三月六日  前日中に脱稿してしまはうと思つてゐた筈の小説が、おそらく五分の一もまとまつてはゐなかつた。

三月六日  前日中に脱稿してしまはうと思つてゐた筈の小説が、おそらく五分の一もまとまつてはゐなかつた。

陽に酔つた風景牧野信一30分以内7,325

一  鶴子からの手紙だつたので彼は、勇んでY村行の軽便鉄道に乗つた。

一  鶴子からの手紙だつたので彼は、勇んでY村行の軽便鉄道に乗つた。

晩春の健康牧野信一30分以内7,294

羽根蒲団の上に寝ころんでゐるやうだ――などゝ私は思つた位でした。

羽根蒲団の上に寝ころんでゐるやうだ――などゝ私は思つた位でした。

夏ちかきころ牧野信一60分以内16,704

一  あいつの本箱には、黒い背中を縦に此方向きにした何十冊とも数知れない学生時代のノート・ブツクが未だに、何年も前から麗々と詰つてゐる。

一  あいつの本箱には、黒い背中を縦に此方向きにした何十冊とも数知れない学生時代のノート・ブツクが未だに、何年も前から麗々と詰つてゐる。

渚牧野信一30分以内5,892

一 「まア随分暫らくでしたね。それで何日此方へ帰つたの?」  河村の小母さんは、何の挨拶もなく庭口からのつそりと現れた純吉を見つけて、持前の機嫌の好さで叱るやうに訊ねた。

一 「まア随分暫らくでしたね。それで何日此方へ帰つたの?」  河村の小母さんは、何の挨拶もなく庭口からのつそりと現れた純吉を見つけて、持前の機嫌の好さで叱るやうに訊ねた。

毒気牧野信一1時間〜37,802

一 「傍の者までがいらいらして来る。」  私が、毎日あまりに所在なく退屈さうに碌々としてゐるので、母も、相当の迷惑をおしかくしながら、私のために気の毒がるやうにそんなことを云つた。

一 「傍の者までがいらいらして来る。」  私が、毎日あまりに所在なく退屈さうに碌々としてゐるので、母も、相当の迷惑をおしかくしながら、私のために気の毒がるやうにそんなことを云つた。

鶴がゐた家牧野信一60分以内20,084

一  母がゐる町の近くに帰つたが母と同じ家に住む要もなく、何処にゐても自由であり、それなのに、何故自分は今までの都にとゞまらなかつたのか? でなければ、何故、常々憧れてゐる妻を伴つての長い旅路にたゝなかつたのか、それにも何の妨げもなかつたのに――? 何故、初めての眼新しい刺激のある何処かの地に住はうとはしなかつたのか、何か仄かな明るさを感じさせるのはそのことだけだつたが――?  樽野は稍ともすれ

一  母がゐる町の近くに帰つたが母と同じ家に住む要もなく、何処にゐても自由であり、それなのに、何故自分は今までの都にとゞまらなかつたのか? でなければ、何故、常々憧れてゐる妻を伴つての長い旅路にたゝなかつたのか、それにも何の妨げもなかつたのに――? 何故、初めての眼新しい刺激のある何処かの地に住はうとはしなかつたのか、何か仄かな明るさを感じさせるのはそのことだけだつたが――?  樽野は稍ともすれ

父の百ヶ日前後牧野信一1時間〜25,158

一  彼が、単独で清友亭を訪れたのはそれが始めてだつた。

一  彼が、単独で清友亭を訪れたのはそれが始めてだつた。

蝉牧野信一60分以内16,964

「あたしは酔ツぱらひには慣れてゐるから夜がどんなに遅くならうと、どんなにあなたが騒がうと今更何とも思はないが――」  周子は、そんな前置きをした後に夫の滝野に詰つた。

「あたしは酔ツぱらひには慣れてゐるから夜がどんなに遅くならうと、どんなにあなたが騒がうと今更何とも思はないが――」  周子は、そんな前置きをした後に夫の滝野に詰つた。

西瓜喰ふ人牧野信一60分以内13,747

滝が仕事を口にしはじめて、余等の交際に少なからぬ変化が現れて以来、思へば最早大分の月日が経つてゐる。

滝が仕事を口にしはじめて、余等の交際に少なからぬ変化が現れて以来、思へば最早大分の月日が経つてゐる。

再婚牧野信一5分以内970

こんな芝居を観に来るんぢやなかつた――と夫は後悔した。

こんな芝居を観に来るんぢやなかつた――と夫は後悔した。

競馬の日牧野信一30分以内10,099

一  眠つても眠つても眠り足りないやうな果しもなくぼんやりした頭を醒すために私は、屡々いろいろな手段を講じる。

一  眠つても眠つても眠り足りないやうな果しもなくぼんやりした頭を醒すために私は、屡々いろいろな手段を講じる。

極夜の記牧野信一30分以内5,274

静かな、初秋の夜である。

静かな、初秋の夜である。

環魚洞風景牧野信一60分以内15,728

一 「まつたく、ひどい音響だね! あれは――もう僕は、大抵慣れたつもりなんだが、だがさつぱり駄目だよ。――これほど突拍子もないものになると、一日に何辺繰り反されても、その度にひどく驚かされるんだ、その余韻が消えるまでには、相当の時間を要するほどに――だ。……で、ね、もう起る時分だな、と、さう思つて、時にはね、いたづらな反抗心といふやつをもつてさ、つまり――何の、さアやるんならやつて見ろ、といふほ

一 「まつたく、ひどい音響だね! あれは――もう僕は、大抵慣れたつもりなんだが、だがさつぱり駄目だよ。――これほど突拍子もないものになると、一日に何辺繰り反されても、その度にひどく驚かされるんだ、その余韻が消えるまでには、相当の時間を要するほどに――だ。……で、ね、もう起る時分だな、と、さう思つて、時にはね、いたづらな反抗心といふやつをもつてさ、つまり――何の、さアやるんならやつて見ろ、といふほ

蔭ひなた牧野信一60分以内16,191

或る朝、私が朝飯を済ませて煙草を喫してゐるとAが来て、あがらないで、 「君、直ぐ散歩へ行かう、早く早く、直ぐ仕度をして呉れ。君は斯ういふ服装は持つてゐないか? あゝ、さうか、無ければたゞの洋服でよろしい、大急ぎで着換へないか。」と、大変勢急に口走ると私の返事も待たずに玄関を出て、そこの露路を気忙し気に口笛を吹きながらあちこちと往復してゐるのです。

或る朝、私が朝飯を済ませて煙草を喫してゐるとAが来て、あがらないで、 「君、直ぐ散歩へ行かう、早く早く、直ぐ仕度をして呉れ。君は斯ういふ服装は持つてゐないか? あゝ、さうか、無ければたゞの洋服でよろしい、大急ぎで着換へないか。」と、大変勢急に口走ると私の返事も待たずに玄関を出て、そこの露路を気忙し気に口笛を吹きながらあちこちと往復してゐるのです。

鏡地獄牧野信一1時間〜53,061

一 「この一年半ほどのあひだ……」  せめても彼は、時をそれほどの間に限りたかつた。

一 「この一年半ほどのあひだ……」  せめても彼は、時をそれほどの間に限りたかつた。

海棠の家牧野信一30分以内6,761

おそらくあの娘は、私より二つか三つぐらゐの年上だつたに違ひないのだが私には相当のおとなに見えた。

おそらくあの娘は、私より二つか三つぐらゐの年上だつたに違ひないのだが私には相当のおとなに見えた。

お蝶の訪れ牧野信一30分以内5,350

一  いま時分に、まだ花のあるところなんてあるのかしら? ――はじめて来た方角には違ひないのだが、案外だ! この様子を見ると何処か途中にでも花見の場所があるのらしいが、どうも妙だ!  何処の花だつて、もうとうに散つてゐる筈だが――花見と云つても、あの時のは芝居見物のことだつたが、あれに誘はれたのはやがてもう一ト月も前になるぢやないか! あの頃が、それでも田舎よりはいくらか遅い東京のお花見季だつた

一  いま時分に、まだ花のあるところなんてあるのかしら? ――はじめて来た方角には違ひないのだが、案外だ! この様子を見ると何処か途中にでも花見の場所があるのらしいが、どうも妙だ!  何処の花だつて、もうとうに散つてゐる筈だが――花見と云つても、あの時のは芝居見物のことだつたが、あれに誘はれたのはやがてもう一ト月も前になるぢやないか! あの頃が、それでも田舎よりはいくらか遅い東京のお花見季だつた

小川の流れ牧野信一60分以内23,886

一  或日彼は、過去の作品を一まとめにして、書物にすることで、読みはじめると、大変に情けなくなつて、恥で、火になつた。

一  或日彼は、過去の作品を一まとめにして、書物にすることで、読みはじめると、大変に情けなくなつて、恥で、火になつた。

鸚鵡の思ひ出牧野信一10分以内2,171

一 「いくら熱心になつたつて無駄だわよ。――シン。鸚鵡だからつて必ず言葉を覚えるときまつてはゐまいし。」  アメリカ娘のFは、さう朗らかに笑つて私の肩を叩いた。

一 「いくら熱心になつたつて無駄だわよ。――シン。鸚鵡だからつて必ず言葉を覚えるときまつてはゐまいし。」  アメリカ娘のFは、さう朗らかに笑つて私の肩を叩いた。

或る日の運動牧野信一60分以内15,174

「妾のところにも、Fさんを遊びに連れてお出でな。」  さうしないことが自分に対して無礼だ、友達甲斐がない――といふ意味を含めて、照子は、傲慢を衒ひ、高飛車に云ひ放つた。

「妾のところにも、Fさんを遊びに連れてお出でな。」  さうしないことが自分に対して無礼だ、友達甲斐がない――といふ意味を含めて、照子は、傲慢を衒ひ、高飛車に云ひ放つた。

或る五月の朝の話牧野信一30分以内5,541

「シン! シン!」  夢の中で彼は、さう自分の名前を呼ばれてゐるのに気づいたが、と同時にギュツと頬ツぺたをつねりあげられたので、思はずぎよツとして眼を見開いた。

「シン! シン!」  夢の中で彼は、さう自分の名前を呼ばれてゐるのに気づいたが、と同時にギュツと頬ツぺたをつねりあげられたので、思はずぎよツとして眼を見開いた。

熱い風牧野信一60分以内22,495

一  強ひては生活のかたちに何んな類ひの理想をも持たない、止め度もなく愚かに唯心的な私であつた。

一  強ひては生活のかたちに何んな類ひの理想をも持たない、止め度もなく愚かに唯心的な私であつた。

悪筆牧野信一30分以内9,905

縁側の敷居には硝子戸がはまつてゐる。

縁側の敷居には硝子戸がはまつてゐる。

秋晴れの日牧野信一60分以内14,196

一  彼は、飲酒があまり体質に適してゐないためか、毎朝うがひをする時に、腹の中から多量の酒臭い不快な水を吐き出した。

一  彼は、飲酒があまり体質に適してゐないためか、毎朝うがひをする時に、腹の中から多量の酒臭い不快な水を吐き出した。

秋・二日の話牧野信一30分以内7,071

綽名だけは一人前――悪党きどりの不良少年――母島村長の懇望から三十人をけふ島送り――。

綽名だけは一人前――悪党きどりの不良少年――母島村長の懇望から三十人をけふ島送り――。

明るく・暗く牧野信一60分以内14,173

一  天井の隅に、小さい四角な陽がひとつ、炎ゆるやうにキラキラと光つてゐた。

一  天井の隅に、小さい四角な陽がひとつ、炎ゆるやうにキラキラと光つてゐた。

「悪」の同意語牧野信一1時間〜40,110

一  小田原から静岡へ去つて、そこで雛妓のお光とたつた二人だけで小さな芸妓屋を始めたといふ話のお蝶を訪ねよう――さう思ふことゝ、米国ボストンのFに、最近の自分の消息を知らせなければならないこと――。

一  小田原から静岡へ去つて、そこで雛妓のお光とたつた二人だけで小さな芸妓屋を始めたといふ話のお蝶を訪ねよう――さう思ふことゝ、米国ボストンのFに、最近の自分の消息を知らせなければならないこと――。

「或る日の運動」の続き牧野信一30分以内7,819

――「泳ぎ位ゐ三日も練習したら出来さうなものだがな!」  私は、此間うちから、かくれて読んでゐた水泳術の本を、鍵のかゝつた本箱の抽斗しから取り出して来て開いた。

――「泳ぎ位ゐ三日も練習したら出来さうなものだがな!」  私は、此間うちから、かくれて読んでゐた水泳術の本を、鍵のかゝつた本箱の抽斗しから取り出して来て開いた。

〔編輯余話〕牧野信一60分以内13,577

入社の辞〔『少女』〕  私はこの七月から入社いたし皆様のために働くことゝなりました。

入社の辞〔『少女』〕  私はこの七月から入社いたし皆様のために働くことゝなりました。

〔編輯雑記〕牧野信一5分以内503

△銀座通りで夜更迄話した、「雑誌をやらう」と、それでも足りないで家へ帰つて夜明しなどした。

△銀座通りで夜更迄話した、「雑誌をやらう」と、それでも足りないで家へ帰つて夜明しなどした。

〔同人雑記〕牧野信一5分以内268

自分は今、凝つと自分自身を瞶め得らるゝやうな気がして来た。

自分は今、凝つと自分自身を瞶め得らるゝやうな気がして来た。

〔同腹異腹〕牧野信一5分以内461

僅々一枚か二枚の六号どうしても書けない、書けないといふ事を誇張するわけではない。

僅々一枚か二枚の六号どうしても書けない、書けないといふ事を誇張するわけではない。

みじめな夜牧野信一5分以内465

ふと、思つた――。

ふと、思つた――。

その日のこと〔『少女』〕牧野信一5分以内587

自動車の中で、自分は安倍さんの左側に腰掛けた。

自動車の中で、自分は安倍さんの左側に腰掛けた。

海浜日誌牧野信一30分以内6,937

一  ――日。

一  ――日。

予が本年発表せる創作に就いて牧野信一5分以内333

今年は、ほんの短いものまで数へて四篇位ひしか発表しなかつた。

今年は、ほんの短いものまで数へて四篇位ひしか発表しなかつた。