牧野信一の全作品

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
十二年文壇に対する要求牧野信一5分以内156

努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。

努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。

文壇諸家一月五日の日記牧野信一5分以内259

夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る。

夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る。

予の恋愛観牧野信一5分以内1,388

先日東京から遊びにきた(古典派洋画家と自ら称ふ)友人と珍しく僕は海辺を歩ひた。

先日東京から遊びにきた(古典派洋画家と自ら称ふ)友人と珍しく僕は海辺を歩ひた。

私の本年の希望と計画牧野信一5分以内41

△「雑誌、随筆」を編輯すること。

△「雑誌、随筆」を編輯すること。

自己紹介牧野信一5分以内190

どういふことを書いていゝか見当が付かない。

どういふことを書いていゝか見当が付かない。

祖母の教訓牧野信一5分以内1,862

実家を離れて、ひとり住ひをして見ると、私は祖母のことを往々思ひ出す、一昨年の春、七十余歳の老衰病で静かに歿くなつた母方の祖母である。

実家を離れて、ひとり住ひをして見ると、私は祖母のことを往々思ひ出す、一昨年の春、七十余歳の老衰病で静かに歿くなつた母方の祖母である。

足袋のこと牧野信一5分以内1,584

僕は、これで、白足袋といふものは、未だ嘗てはいたことはないんだぜ――。

僕は、これで、白足袋といふものは、未だ嘗てはいたことはないんだぜ――。

思ひ出した事(松竹座)牧野信一10分以内3,414

芝居を見るのは、何年振りのことだ。

芝居を見るのは、何年振りのことだ。

松竹座を見て(延若のこと)牧野信一5分以内1,729

実川延若といふ役者を、自分は初めて見たのである。

実川延若といふ役者を、自分は初めて見たのである。

余の倅に就いて牧野信一30分以内5,962

試みに、余の三歳になる一子をとらへて、――葛西をぢちやんに如何されたか?  と訊ねて見給へ! 彼は、忽ち武張つた表情をして、次のやうな動作をするであらう。

試みに、余の三歳になる一子をとらへて、――葛西をぢちやんに如何されたか?  と訊ねて見給へ! 彼は、忽ち武張つた表情をして、次のやうな動作をするであらう。

予が本年発表せる創作に就いて牧野信一5分以内553

四月に書いた「父を売る子」は思ひ出すだけでも閉口したが、此頃になつては澄んだ心で夢のやうな気がする。

四月に書いた「父を売る子」は思ひ出すだけでも閉口したが、此頃になつては澄んだ心で夢のやうな気がする。

S・I生へ牧野信一5分以内601

本誌の二月号に、君が書いた、僕に関するスケツチ文は、稀に見る非常識な、失敬な文章である。

本誌の二月号に、君が書いた、僕に関するスケツチ文は、稀に見る非常識な、失敬な文章である。

余話(秘められた箱)牧野信一5分以内1,908

厳格らしい母だつた。

厳格らしい母だつた。

貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)牧野信一10分以内3,610

(一)同人雑誌「十三人」  大正八年の秋頃、今実業之日本社に居る、たしか浅原六朗君から、今度、今年学校を出た連中のうちで、同人雑誌を発行することに決つたから、君も加はらないか、と誘はれた。

(一)同人雑誌「十三人」  大正八年の秋頃、今実業之日本社に居る、たしか浅原六朗君から、今度、今年学校を出た連中のうちで、同人雑誌を発行することに決つたから、君も加はらないか、と誘はれた。

吾家の随筆牧野信一10分以内2,475

私は、初歩英語読本が随分好きだつた。

私は、初歩英語読本が随分好きだつた。

あやふやなこと牧野信一10分以内2,520

記者。

記者。

私が本年発表した創作に就いて牧野信一5分以内76

「秋・二日の話」――「或る日の運動」――「悪の同意語」――「貧しき日録」――「環魚洞風景」――「鏡地獄」――「秋晴れの日」――「極夜の記」等であります。

「秋・二日の話」――「或る日の運動」――「悪の同意語」――「貧しき日録」――「環魚洞風景」――「鏡地獄」――「秋晴れの日」――「極夜の記」等であります。

大正十五年の文壇及び劇団に就て語る牧野信一5分以内148

「唖者にも妻がある、彼自身に許されたる夢がある。」  私は、いつか「環魚洞風景」といふ私小説の中で、唖子ノ一夢ヲ得ルガ如ク云々の諺を、そんな風に曲げて異人娘に答へた事がある。

「唖者にも妻がある、彼自身に許されたる夢がある。」  私は、いつか「環魚洞風景」といふ私小説の中で、唖子ノ一夢ヲ得ルガ如ク云々の諺を、そんな風に曲げて異人娘に答へた事がある。

消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)牧野信一5分以内1,204

母家  何故現在の住所を書いて寄さないのか? と屡々汝に云はれるが、汝との手紙が一回往復される間には大概予の居住は変つてしまふのだ! あれ以来予は既に三個所も居を移してゐる、いつも田舎の母家を予の宛名にはしてゐるが。

母家  何故現在の住所を書いて寄さないのか? と屡々汝に云はれるが、汝との手紙が一回往復される間には大概予の居住は変つてしまふのだ! あれ以来予は既に三個所も居を移してゐる、いつも田舎の母家を予の宛名にはしてゐるが。

雑談抄牧野信一5分以内1,263

私の友達のBは、今或る望遠鏡製作会社の検査係りといふ役目を務めてゐます。

私の友達のBは、今或る望遠鏡製作会社の検査係りといふ役目を務めてゐます。

趣味に関して牧野信一10分以内3,729

眼鏡  或日、趣味に関して人に問はれた。

眼鏡  或日、趣味に関して人に問はれた。

晩春日記牧野信一5分以内1,971

(四月――日)  また、眼を醒すと夕方だ。

(四月――日)  また、眼を醒すと夕方だ。

五月のはじめ牧野信一5分以内1,322

一日晴 明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。

一日晴 明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。

どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう牧野信一5分以内601

或望遠鏡製作所に居る友達を私は頻りに訪れてゐる、私は或望遠鏡を彼に依頼したのである、その眼鏡の構造を此処に述べるのは大変だから省かう。

或望遠鏡製作所に居る友達を私は頻りに訪れてゐる、私は或望遠鏡を彼に依頼したのである、その眼鏡の構造を此処に述べるのは大変だから省かう。

日記より牧野信一5分以内1,560

私の日記には日の区ぎりがつけにくい、寝て、起る時間が、いつもあまりに滅茶苦茶だから――。

私の日記には日の区ぎりがつけにくい、寝て、起る時間が、いつもあまりに滅茶苦茶だから――。

今年発表の作品牧野信一5分以内91

「F村での春」「西瓜喰ふ人」「鱗雲」「山を越えて」「昔の歌留多」「藪のほとり」「雪景色」以上七篇、生活の上ではかなり努力したつもりだが斯うして題名をかぞへて見ると大変に空虚を感じる。

「F村での春」「西瓜喰ふ人」「鱗雲」「山を越えて」「昔の歌留多」「藪のほとり」「雪景色」以上七篇、生活の上ではかなり努力したつもりだが斯うして題名をかぞへて見ると大変に空虚を感じる。

私の一日牧野信一5分以内196

四月四日  電灯が消えたので思はず舌を打つた。

四月四日  電灯が消えたので思はず舌を打つた。

小田原の夏牧野信一5分以内1,211

忘れる 「暑さ、涼しさの話。」  おや/\、もう夏なのか!  僕は忘れてゐた。

忘れる 「暑さ、涼しさの話。」  おや/\、もう夏なのか!  僕は忘れてゐた。

断想的に牧野信一10分以内2,108

葛西善蔵氏の――。

葛西善蔵氏の――。

珠玉の如き牧野信一5分以内546

奥深い芸術の殿堂であつた。

奥深い芸術の殿堂であつた。

東中野にて牧野信一5分以内1,618

十一月四日。

十一月四日。

秋が深い頃だ牧野信一5分以内657

酒井君! いつかは失敬! あれはタイガア・カフエだつたかしら? そしてこの前の君の手紙もああいふわけで(?)失敬したよ。

酒井君! いつかは失敬! あれはタイガア・カフエだつたかしら? そしてこの前の君の手紙もああいふわけで(?)失敬したよ。

会話一片牧野信一5分以内605

(Aは友Bは私)  A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」  B「面白さうだ、が余り短いので読まないよ。彼のものは長いのを一時に読むのが愉快だ。本になつたら読む。」  A「僕は大概始めから続けて読んでゐるが相変らず面白いよ。」  B「さう云へば君、菊池寛の半自叙伝は素的に面白いよ。今月だつてたつた二頁しか出てゐないが、これは僕は、毎月何んなに短くても屹度読んでゐる。第一回からずつと愛読してゐる。い

(Aは友Bは私)  A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」  B「面白さうだ、が余り短いので読まないよ。彼のものは長いのを一時に読むのが愉快だ。本になつたら読む。」  A「僕は大概始めから続けて読んでゐるが相変らず面白いよ。」  B「さう云へば君、菊池寛の半自叙伝は素的に面白いよ。今月だつてたつた二頁しか出てゐないが、これは僕は、毎月何んなに短くても屹度読んでゐる。第一回からずつと愛読してゐる。い

推奨する新人牧野信一5分以内98

井伏鱒二――いつか三田文学で「鯉」といふ作品を見て非常に感心した。

井伏鱒二――いつか三田文学で「鯉」といふ作品を見て非常に感心した。

私の一日牧野信一5分以内134

五日  療養所にゐる病友に手紙を書く。

五日  療養所にゐる病友に手紙を書く。

回答牧野信一5分以内148

一、趣味娯楽 二、好物料理 三、和洋装いづれを好まれますか 四、御交友名二三 五、今夏旅行御予定は? 一、遠足、日本酒、オートバイドライブ。

一、趣味娯楽 二、好物料理 三、和洋装いづれを好まれますか 四、御交友名二三 五、今夏旅行御予定は? 一、遠足、日本酒、オートバイドライブ。

Hasty Pudding牧野信一5分以内979

(或時私は、菓子のことに就いて人に問はれた時、次のやうな返答を誌したことがある。たしか、おとゝしあたりの夏で田舎住ひを余儀なくされてゐた私であつた。)      ――――――――――  菓子のこと?  おゝ、さうだ! ある! こんな話で好かつたら僕にも――。

(或時私は、菓子のことに就いて人に問はれた時、次のやうな返答を誌したことがある。たしか、おとゝしあたりの夏で田舎住ひを余儀なくされてゐた私であつた。)      ――――――――――  菓子のこと?  おゝ、さうだ! ある! こんな話で好かつたら僕にも――。

花束一つ牧野信一5分以内430

彼は、不断に巨大な都市の建設に余念がない。

彼は、不断に巨大な都市の建設に余念がない。

エハガキの激賞文牧野信一30分以内4,665

友を訪ねて  僕は一ト頃外国製のエハガキを集めたことがある、その頃は、集めた数々のものを酷く大切にして、夫々のアルバムを「科学篇」とか「歴史篇」とか「物語篇」とか「考古篇」とか「美術篇」とか「地理篇」とかといふ風に分類して悦に入つた。

友を訪ねて  僕は一ト頃外国製のエハガキを集めたことがある、その頃は、集めた数々のものを酷く大切にして、夫々のアルバムを「科学篇」とか「歴史篇」とか「物語篇」とか「考古篇」とか「美術篇」とか「地理篇」とかといふ風に分類して悦に入つた。

捜語牧野信一5分以内1,949

あの人の酒に敵ふ者に私は出遇つたことがありませんでした、遂に!  ある時私が、電報で応援を求とめられて駆けつけて見ると、あの人は二人の荒武者に詰め寄られて、或る手ごわい談判に攻められてゐる最中でした。

あの人の酒に敵ふ者に私は出遇つたことがありませんでした、遂に!  ある時私が、電報で応援を求とめられて駆けつけて見ると、あの人は二人の荒武者に詰め寄られて、或る手ごわい談判に攻められてゐる最中でした。

文壇落書帳牧野信一5分以内218

ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。

ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。

文芸雑誌の過去・現在・未来に就いて牧野信一5分以内109

純文学雑誌の将来は従来の同人組織的要素が次第に濃厚となり、或は夫々の流派に依る、主義に依る、または友誼的結合に依る――等々の基礎が漸く堅固となり、各自々々に文芸王国を形成するかの如き状態に発展して行くのではなからうか。

純文学雑誌の将来は従来の同人組織的要素が次第に濃厚となり、或は夫々の流派に依る、主義に依る、または友誼的結合に依る――等々の基礎が漸く堅固となり、各自々々に文芸王国を形成するかの如き状態に発展して行くのではなからうか。

娘とドリアン牧野信一10分以内2,279

一  すゝきの穂が白んで、山道で行きちがふ子供達から青い蜜柑の香気がかがれる。

一  すゝきの穂が白んで、山道で行きちがふ子供達から青い蜜柑の香気がかがれる。

昭和四年に発表せる創作・評論に就て牧野信一5分以内208

「山彦の街」を、前編だけで、完了し忘れたのを遺憾に思つてゐます。

「山彦の街」を、前編だけで、完了し忘れたのを遺憾に思つてゐます。

来年は何をするか牧野信一5分以内237

ある先輩が経営することに決つた其鰤敷魚場は今月(十一月)から来年の六月迄房州の何某村(村名を今ちよいと失念した)で行はれる。

ある先輩が経営することに決つた其鰤敷魚場は今月(十一月)から来年の六月迄房州の何某村(村名を今ちよいと失念した)で行はれる。

一九三〇年型牧野信一5分以内151

いつもカキ色のシヤツを着て牧場から町へ、フオード自動車を操って乳を運んでゐる村の牛乳屋の娘を僕は知つてゐる。

いつもカキ色のシヤツを着て牧場から町へ、フオード自動車を操って乳を運んでゐる村の牛乳屋の娘を僕は知つてゐる。

朝居の話牧野信一10分以内2,294

去年の十二月のはぢめ頃だつた。

去年の十二月のはぢめ頃だつた。

川蒸気は昔のまゝ牧野信一30分以内4,488

さあ、これから宿へ帰つて「東京見物記」といふ記事を書くのだ――おいおい、タキシイを呼び止めて呉れ、何方側だ? 何方側だ? 俺には見当がつかぬ――などゝ僕は同伴の妻に云ひ寄るのであつたが、妻君は、前の晩に友達と別れてから、夫と手を携へて怖る/\訪れた赤坂辺のダンスホールを訪れたところが、そこで、案外にも平気で踊ることが出来たので、自信を得てしまつて、やつぱり村の野天やアバラ屋で古風な蓄音機に合せて村

さあ、これから宿へ帰つて「東京見物記」といふ記事を書くのだ――おいおい、タキシイを呼び止めて呉れ、何方側だ? 何方側だ? 俺には見当がつかぬ――などゝ僕は同伴の妻に云ひ寄るのであつたが、妻君は、前の晩に友達と別れてから、夫と手を携へて怖る/\訪れた赤坂辺のダンスホールを訪れたところが、そこで、案外にも平気で踊ることが出来たので、自信を得てしまつて、やつぱり村の野天やアバラ屋で古風な蓄音機に合せて村

僕の運動牧野信一5分以内1,733

僕は田舎にゐると毎朝毎夕欠かすことなく不思議に勇壮な運動を試みます。

僕は田舎にゐると毎朝毎夕欠かすことなく不思議に勇壮な運動を試みます。

淪落の女の日記牧野信一5分以内1,346

「もう少し愛があれば、誰もこんなところに落ち込みはしないのだ。」  これが、この物語の主題である。

「もう少し愛があれば、誰もこんなところに落ち込みはしないのだ。」  これが、この物語の主題である。