青空文庫の全作品
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 秋深き | 織田作之助 | 60分以内 | |
医者に診せると、やはり肺がわるいと言った。 | |||
| 明治哲学界の回顧 | 井上哲次郎 | 30分以内 | |
一 わが国には古来、神道だの儒教だの仏教の哲学が行なわれておったのであるけれども、西洋文明の輸入とともに別系統の哲学思想が新たに明治年間に起って来た。 | |||
| 教育心理に関する現下の問題二三 | 久保良英 | 30分以内 | |
一 教育心理に於て相變らず中心の問題をなすものは、學習の法則である。 | |||
| チェーホフ試論 | 神西清 | 60分以内 | |
1 チェーホフの人柄については、コロレンコ、クープリン、ブーニン、ゴーリキイの回想をはじめ、弟ミハイール、妻オリガ、スタニスラーフスキイなど芸術座の人びと、そのほか無数といっていいほどの遠近の知人による証言がある。 | |||
| 歌麿懺悔 | 邦枝完二 | 30分以内 | |
一 「うッふふ。――で、おめえ、どうしなすった。まさか、うしろを見せたんじゃなかろうの」 「ところが師匠、笑わねえでおくんなせえ。忠臣蔵の師直じゃねえが、あっしゃア急に命が惜しくなって、はばかりへ行くふりをしながら、褌もしずに逃げ出して来ちまったんで。……」 「何んだって。逃げて来たと。――」 「へえ、面目ねえが、あの体で責められたんじゃ命が保たねえような気がしやして。……」 「いい若え者が何て | |||
| 「郭子儀」異変 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
柳里恭の「郭子儀」の對幅が、いつのころかわたくしの生家にあつた。 | |||
| 尼たちへの消息 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
日蓮聖人の消息文の中から、尼御前たちに對へられた書簡を拾つてゆくと、安産の護符をおくられたり、生れた子に命名したりしてゐて、哲人日蓮、大詩人日蓮の風貌躍如として、六百六十餘年の世をへだてた今日、親しく語りかけられる心地がする。 | |||
| あるとき | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
むさしのの草に生れし身なればや くさの花にぞこころひかるる と口ずさんだりしたが、 「わたしの前生はルンペンだつたのかしらん。遠い昔、野の草を宿としてゐて、冷こんで死んだのかもしれない。それでこんなに家のなかにばかりゐるのかしら?」 門を一足出て、外の風にあたると、一町も千里もおんなじだと氣が輕くなつてしまふのにと、いふと、出おつくうがる性なのを知つてゐるものは手を叩いて笑つた。 | |||
| 家 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
ある日、婦人ばかりといつてよい招待の席で、小林一三氏が、吉屋信子さんの新築の家を絶讃された。 | |||
| 大川ばた | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
大川は、東京下町を兩斷して、まつすぐに流れてゐる。 | |||
| お灸 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
お灸ずきの祖母が日に二三度づつお灸をすゑる。 | |||
| おとづれ | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
十五夜の宵だつた。 | |||
| 鏡二題 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
暗い鏡 鏡といふものをちやんと見るやうになつたのは、十八――九の年頃だつたと思ひます。 | |||
| 誘拐者 | 山下利三郎 | 30分以内 | |
上 悪魔の手 綿布問屋新田善兵衛の娘ゆき子は公会堂からの帰途何者かに誘拐されてしまった、当夜伴をして一緒に行った女中の話によると同夜××夫人の演奏会が済んで公会堂を出た主従は電車に乗って家近くの停留場で降りた、家の方へ曲ろうとするとゆき子は弟の善太郎に喰させる菓子を女中に買いにやった、女中は菓子を買い求めて前の所に来て見ると、主人の姿がなかったので待たずに帰ったのかと思って、戸を開け離座敷のゆ | |||
| 真珠塔の秘密 | 甲賀三郎 | 30分以内 | |
一 長い陰気な梅雨が漸く明けた頃、そこにはもう酷しい暑さが待ち設けて居て、流石都大路も暫くは人通りの杜絶える真昼の静けさから、豆腐屋のラッパを合図に次第に都の騒がしさに帰る夕暮時、夕立の様な喧しい蝉の声を浴びながら上野の森を越えて、私は久し振りに桜木町の住居に友人の橋本敏を訪ねた。 | |||
| 「いろは」の五色ガラスについて | 木村荘八 | 30分以内 | |
私事に傾くとすれば恐縮するが、今となつては強ち「私事」でもなく、これも「東京世相」の一つの波の色と化つてゐることだらう。 | |||
| 鏑木さん雑感 | 木村荘八 | 60分以内 | |
一 ぼくは鏑木さんに面と向ふと「先生」と呼ぶ。 | |||
| 岸田劉生の日本画 | 木村荘八 | 30分以内 | |
これが森田恒友さんについての書きものならば、日本画とはいはずに水墨とするところであるが、岸田は「水墨」が似合ひでない。 | |||
| 銀座の柳 | 木村荘八 | 5分以内 | |
昔の面影を偲ぶやうな今の東京の材料をとの意向だが、存外はづれの「淀橋」といつたやうなところにその「昔の面影」があるやうである。 | |||
| 随筆 寄席囃子 | 正岡容 | 60分以内 | |
寄席囃子 当代志ん生の味 当代の噺家の中では、私は文楽と志ん生とを躊躇なく最高位におきたい。 | |||
| 両国今昔 | 木村荘八 | 30分以内 | |
櫓太鼓にフト目をさまし、あすは……といふけれども、昔ぼくが成人した家は、風の加減で東から大川を渡つてとうとうと回向院の櫓太鼓が聞えたものだつた。 | |||
| 夢の如く出現した彼 | 青柳喜兵衛 | 10分以内 | |
燃え上った十年、作家生活の火華は火華を産ンで、花火線香の最後に落ちる玉となって消えた夢野久作、その火華は、今十巻の全集となって、世に出ようとしている。 | |||
| 小曲 | 橋本五郎 | 10分以内 | |
ひどい暴風雨だった。 | |||
| 殺人迷路 | 橋本五郎 | 10分以内 | |
見えざる敵 新橋駅で雑誌記者の津村と別れた探偵作家の星田は、そこから自動車を拾って一先ず自分の宅へ引上げてきた。 | |||
| 傘 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
秋雨のうすく降る夕方だつた。 | |||
| 河風 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
江東水の江村の、あのおびただしい蓮が、東京灣の潮がさして枯れさうだといふ、お米も枯れてしまつたといふ、葛飾の水郷もさうして、だん/″\と工場町になるのだらう。 | |||
| 桑摘み | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
庭木の植込みの間に、桑の細い枝が見える。 | |||
| こんな二人 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
一人は太古からかれない泥沼の底の主、山椒の魚でありたいといひ、ひとりは、夕暮、または曉に、淡く、ほの白い、小さな水藻の花でありたいと言ふ、こんな二人。 | |||
| 下町娘 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
江戸の女を語るには、その階級から語らなければならない。 | |||
| 春宵戯語 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
ふと、ある日、菜の花のお漬けものがございますかとAさんにお目にかかつたとき、關西の郊外の話から、お訊ねしたことがあつた。 | |||
| 住居 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
松岡映丘畫伯の晩年の作によく見えた丘の段々畑。 | |||
| 煎薬 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
腸を拂ふと欝血散じ、手足も暖まり頭輕く、肩張りなんぞ飛んでゆくと、三上の友人が漢方醫を同道されて、藥効神のごとしといふ煎藥をすすめてゆかれたので、わたしはそれを一服、ちよつと失禮して見た。 | |||
| 佃のわたし | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
暗の夜更にひとりかへる渡し船、殘月のあしたに渡る夏の朝、雪の日、暴風雨の日、風趣はあつてもはなしはない。 | |||
| 東京に生れて | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
大東京の魅力に引かれ、すつかり心醉しながら、郷里の風光に思ひのおよぼすときになると、東京をみそくそにけなしつける人がある。 | |||
| 夏の女 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
一夏、そのころ在阪の秋江氏から、なるみの浴衣の江戸もよいが、上布を着た上方の女の夏姿をよりよしと思ふといふ葉書が來たことがある。 | |||
| 夏の夜 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
暗い窓から 地球が吸ひよせる雨――そんなふうな降りだ。 | |||
| 菜の花 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
水油なくて寢る夜や窓の月(芭蕉) の句は、現代のものには、ちよつとわかりにくいほど、その時代、またその前々代の、古い人間生活と、菜の花との緊密なつながりを語つてゐる。 | |||
| 小杉放庵 | 木村荘八 | 60分以内 | |
これはしかつめらしい小杉論でもなければ、小杉伝でもない。 | |||
| 日本橋あたり | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
その時分、白米の價が、一等米圓に七升一合、三等米七升七合、五等米八升七合。 | |||
| 「なよたけ」の解釈 | 折口信夫 | 10分以内 | |
その頃、目に故障を持つてゐた戸板君が、戦争に出ることになつた。 | |||
| 初かつお | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
鰹といふと鎌倉で漁れて、江戸で食べるといふふうになつて、賣るも買ふも、勇み肌の代表のやうになつてゐるが、鰹は東南の海邊では、どこでも隨分古くから食用になつてゐる上に、鰹節の製造されたのも古いと見えて、社の屋根の鰹木は、鰹節をかたどつたものだと、「舍屋の上に堅魚を」と古事記にあれば、水の江の浦島の子をよめる萬葉の長歌には 春の日の霞める時に住吉の、岸に出でゐて釣船の、とをらふ見れば古の事ぞ思ほゆ、 | |||
| 花火と大川端 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
花火といふ遊びは、金を飛散させてしまふところに多分の快味があるのだから、經濟の豐なほど豪宕壯觀なわけだ。 | |||
| 春 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
今朝 昨夜、空を通つた、足の早い風は、いま何處を吹いてゐるか! あの風は、殘つてゐたふゆを浚つて去つて、春の來た今朝は、誰もが陽氣だ。 | |||
| 凡愚姐御考 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
義理人情の美風といふものも歌舞伎芝居の二番目ものなどで見る親分子分の關係などでは、歪んだ――撓めた窮屈なもので、無條件では好いものだといひかねる。 | |||
| 水 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
趣味とは、眺めてゐるものと、觸はつて見るもの、觸れなければ堪能できないものと、心に養つてゐるものとがある。 | |||
| むぐらの吐息 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
十二月廿五日夜、東京日日新聞主催の「大東京座談會」の席上で、復興の途上にある大東京は、最初の豫算三十億の時から十億に削られた時まで、一千萬圓の國立劇場建築費が保存されてあつたが、終に最後の七億になつて消滅してしまつたといふことを、復興局長官の堀切善次郎氏によつて語られた。 | |||
| 桃 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
桃。 | |||
| 四人の兵隊 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
出征文人の一員、林芙美子のリユツクサツクのなかへはいつて[#「はいつて」は底本では「はついて」]、わたしの心持も行くといふと奇矯にきこえるが、わたくしの兵隊さん慰問文が、おぶつていつてもらふことになつた。 | |||
| 吾が愛誦句 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
六歳のをり、寺小屋式の小學校へはいりまして、その年の暮か、または一二年たつてかのお席書きに、「南山壽」といふのを覺えました。 | |||
| 私の顔 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
寫眞を出して並べたわたくしの顏は、どれもこれも、みんな違つてゐる。 | |||