青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 神楽阪の半襟 | 水野仙子 | 30分以内 | |
貧といふものほど二人の心を荒くするものはなかつた。 | |||
| 道 | 水野仙子 | 1時間〜 | |
一 まだ九月の聲はかゝらぬのに、朝夕のしんめりとした凉しさは、ちようど打水のやうにこの温泉場の俗塵をしづめました。 | |||
| 女 | 水野仙子 | 30分以内 | |
『女つてもの位、なんだね、僕等に取つて依體の[#「依體の」はママ]知れないものはないね、利口なんだか馬鹿なんだか、時々正體をつかむに苦しむことがあるよ。 | |||
| 四十余日 | 水野仙子 | 60分以内 | |
一 炬燵にうつ伏したまゝになつてゐて、ふと氣がついてみると、高窓が青白いほど日がのぼつてゐた。 | |||
| 白い雌鷄の行方 | 水野仙子 | 30分以内 | |
一 年老いた父と母と小娘二人との寂しいくらし――それは私が十二の頃の思出に先づ浮んで來る家庭の姿であつた。 | |||
| 嘘をつく日 | 水野仙子 | 30分以内 | |
患者としてはこの病院内で一番の古顏となつたかはりに、私は思の外だんだん快くなつて行つた。 | |||
| 守の家 | 伊藤左千夫 | 10分以内 | |
実際は自分が何歳の時の事であったか、自分でそれを覚えて居たのではなかった。 | |||
| 虫干し | 鷹野つぎ | 5分以内 | |
海の南風をうけている浜松の夏は、日盛りでもどこか磯風の通う涼しさがありましたが、夜は海の吐き出す熱気のために、却って蒸暑い時もあるのでした。 | |||
| 長塚節歌集 | 長塚節 | 1時間〜 | |
明治三十一年 暮春雨 惜しまるゝ花のこずゑもこの雨の晴れてののちや若葉なるらむ 春哀傷 林子を悼みて ちりしみのうらみや深きみし人のなげきやおほきあたらこの花 海邊鵆 昨日こそうしほあみしか大磯のいそふく風に千鳥なくなり [#改ページ] 明治三十二年 元旦 若水を汲みつゝをれば標はへしふたもと松に日影のぼりぬ 菖蒲 生れしはをのこなるらむ菖蒲草ふきし軒端に幟たて | |||
| 長塚節歌集 | 長塚節 | 1時間〜 | |
明治三十七年 青壺集(二) 郷にかへる歌并短歌 草枕旅のけにして、こがらしのはやも吹ければ、おもゝちを返り見はすと、たましきの京を出でゝ、天さかる夷の長路を、ひた行けど夕かたまけて、うす衾寒くながるゝ、鬼怒川に我行き立てば、なみ立てる桑のしげふは、岸のへになべても散りぬ、鮭捕りの舟のともしは、みなかみに乏しく照りぬ、たち喚ばひあまたもしつゝ、しばらくにわたりは超えて、麥おほす野の | |||
| 長塚節歌集 | 長塚節 | 60分以内 | |
明治四十四年 乘鞍岳を憶ふ 落葉松の溪に鵙鳴く淺山ゆ見し乘鞍は天に遙かなりき 鵙の聲透りて響く秋の空にとがりて白き乘鞍を見し 我が攀ぢし草の低山木を絶えて乘鞍岳をつばらかにせり おほにして過ぎば過ぐべき遠山の乘鞍岳をかしこみ我が見し 乘鞍と耳に聲響きかへり見て何ぞもいたく胸さわぎせし おもはぬに天に我が見し乘鞍は然かと人いはゞあらぬ山も猶 くしびなる山は乘鞍かしこきろ山の姿は目に | |||
| 長塚節句集 | 長塚節 | 10分以内 | |
俳句 白菜や間引き/\て暮るゝ秋 七年の約を果すや暮の秋 散りぬべき卿の秋の毛虫かな 花煙草葉を掻く人のあからさま 藁灰に莚掛けたり秋の雨 豆引いて莠はのこる秋の風 わかさぎの霞が浦や秋の風 佐渡について母への状や秋の風 蓼の穗に四五日降つて秋の水 此村に高音の目白捉へけり 鳴きもせで百舌鳥の尾動く梢かな 柿くふや安達が原の百姓家 柿赤き梢を蛇のわたりけり 芝栗や落ち | |||
| 奈々子 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
その日の朝であった、自分は少し常より寝過ごして目を覚ますと、子供たちの寝床は皆からになっていた。 | |||
| 猫又先生 | 南部修太郎 | 60分以内 | |
高橋順介、それが猫又先生の本名である。 | |||
| 日本山岳景の特色 | 小島烏水 | 30分以内 | |
私たちが学生旅行をした時代には、日本の名山と言えば、殆んど火山に限られたように思われていた、富士山にさえ登り得らるれば、あとはみんな、それよりも低く、浅く、小さい山であるから、造作はないぐらいに考えていた、そのころ、今日でいう日本アルプス系の大山嶺で、私が名を知っていたものは、立山御嶽などいう火山の外には、木曾の駒ヶ岳(大部分黒雲母花崗岩より成る)ぐらいなものであった、いま憶い出しても笑わずにはい | |||
| 小熊秀雄全集-02 | 小熊秀雄 | 60分以内 | |
奪はれた魂 地軸に近い何所かで うづもれた 世にも稀なる紫ダイヤを とげ/\と骨ばかりのやせこけた 悪魔たちがまるくとりまき ひからびた手を繋ぎ合ひ にやにやとした もの倦い足どりで 踊るたびにからからと音がする ◇ ちやうどそれのやうに ちやうどそれのやうに かつて失はれた俺の魂は かつてうばはれた俺の魂は 柔かく 滑らかな琥珀の頬と 熟したザクロの唇とをもつた 美しい悪魔が 青くはげし | |||
| 小熊秀雄全集-09 | 小熊秀雄 | 60分以内 | |
小熊秀雄全集-9 詩集(8)流民詩集1 小熊秀雄 ●目次 序|通信詩集|愚鈍詩集|哀憐詩集 序 二十年も、そのもつと前に、自分は詩を書き初めたとき、こんな念願をたてたものであつた、それは一生の間に自分の身長だけの高さの、詩集の冊数をもちたいものだといふことであつた。 | |||
| 人外魔境 | 小栗虫太郎 | 60分以内 | |
神踞す「大聖氷」 わが折竹孫七の六年ぶりの帰朝は、そろそろ、魔境、未踏地の材料も尽きかけて心細くなっていた私にとり、じつに天来の助け舟のようなものであった。 | |||
| 二人の友 | 森鴎外 | 30分以内 | |
私は豊前の小倉に足掛四年いた。 | |||
| 仮名遣意見 | 森鴎外 | 60分以内 | |
私は御覽の通り委員の中で一人軍服を着して居ります。 | |||
| 心中 | 森鴎外 | 30分以内 | |
お金がどの客にも一度はきっとする話であった。 | |||
| 追儺 | 森鴎外 | 30分以内 | |
悪魔に毛を一本渡すと、霊魂まで持つて往かずには置かないと云ふ、西洋の諺がある。 | |||
| 癩 | 島木健作 | 1時間〜 | |
1 新しく連れて来られたこの町の丘の上の刑務所に、太田は服役後はじめての真夏を迎えたのであった。 | |||
| 老人 | ライネル・マリア・リルケ | 10分以内 | |
ペエテル・ニコラスは七十五になつて、いろんな事を忘れてしまつた。 | |||
| 産褥の記 | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
わたしは未だ病院の分娩室に横になつて居る。 | |||
| 或る嬰児殺しの動機 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
1 都会は四つの段階をもって発達し膨張するのを常とする。 | |||
| 街底の熔鉱炉 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 房枝の興奮は彼女の顔を蒼白にしていた。 | |||
| 街頭の偽映鏡 | 佐左木俊郎 | 60分以内 | |
1 偽映鏡が舗道に向かって、街頭の風景をおそろしく誇張していた。 | |||
| 秘密の風景画 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 伸子は何か物の堕ちる音で眼をさました。 | |||
| 骨を削りつつ歩む | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
惑いし途 私が作家として立とうと決心したのは、廿一の秋で、今から五年前の事である。 | |||
| 駈落 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 朝日は既に東の山を離れ、胡粉の色に木立を掃いた靄も、次第に淡く、小川の上を掠めたものなどは、もう疾くに消えかけていた。 | |||
| 仮装観桜会 | 佐左木俊郎 | 60分以内 | |
1 靄! 靄! 靄! 靄の日が続いた。 | |||
| 機関車 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 その線は、山脈に突き当たって、そこで終わっていた。 | |||
| 季節の植物帳 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
序言 植物のもつ美のうちで、最も鋭く私達の感覚に触れるものは、その植物の形態や色彩による視覚的美であろう。 | |||
| 汽笛 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
改札孫の柴田貞吉は一昼夜の勤務から解かれて交代の者に鋏を渡した。 | |||
| 熊の出る開墾地 | 佐左木俊郎 | 60分以内 | |
無蓋の二輪馬車は、初老の紳士と若い女とを乗せて、高原地帯の開墾場から奥暗い原始林の中へ消えて行った。 | |||
| 栗の花の咲くころ | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 暗欝な空が低く垂れていて家の中はどことなく薄暗かった。 | |||
| 恐怖城 | 佐左木俊郎 | 1時間〜 | |
第一章 1 森谷牧場の無蓋二輪の箱馬車は放牧場のコンクリートの門を出ると、高原地帯の新道路を一直線に走っていった。 | |||
| 緑の芽 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 弾力に富んだ春の活動は、いたるところに始まっていた。 | |||
| 猟奇の街 | 佐左木俊郎 | 60分以内 | |
東京は靄の濃い晩秋だった。 | |||
| 錯覚の拷問室 | 佐左木俊郎 | 60分以内 | |
1 集落から六、七町(一町は約一〇九メートル)ほどの丘の中腹に小学校があった。 | |||
| 接吻を盗む女の話 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
一 街裏の露地で 社は五時に退けることになっていた。 | |||
| 荒雄川のほとり | 佐左木俊郎 | 5分以内 | |
私の郷里は(宮城県玉造郡一栗村上野目天王寺)――奥羽山脈と北上山脈との余波に追い狭められた谷間の村落である。 | |||
| 手品 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
口上 雪深い東北の山襞の中の村落にも、正月は福寿草のように、何かしら明るい影を持って終始する。 | |||
| 首を失った蜻蛉 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
薊の花や白い山百合の花の咲いている叢の中の、心持ちくだりになっている細道を、煙草を吸いながら下りて行くと、水面が鏡の面のように静かな古池があって、岸からは雑草が掩いかかり、中には睡蓮の花が夢の様に咲いている。 | |||
| 指と指環 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
銀座裏のカッフェ・クジャクの内部はまだ客脚が少なく、閑散を極めていた。 | |||
| 殺人行者 | 村山槐多 | 60分以内 | |
(一) 闇の収獲 自分は画家であるが自分の最も好む事は絵を描く事でなくて『夜の散歩である』。 | |||
| 世相 | 織田作之助 | 1時間〜 | |
一 凍てついた夜の底を白い風が白く走り、雨戸を敲くのは寒さの音である。 | |||
| 雪中富士登山記 | 小島烏水 | 30分以内 | |
一 今朝は寒いと思うとき、わが家の背後なる山王台に立って、遥かに西の方を見渡すと、昨夜の風が砥ぎ澄まして行った、碧く冴えた虚空の下には、丹沢山脈の大山一帯が、平屋根の家並のように、びったり凍かんで一と塊に圧しつけられている。 | |||
| 勝敗 | 渡辺温 | 30分以内 | |
1 兄を晃一、弟を旻と云う。 | |||