長塚節歌集2 中
長塚節
『長塚節歌集』は青空文庫で公開されている長塚節の長編作品。42,058文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数 | 1時間〜 42,058文字 |
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書き出し書出 | 明治三十七年青壺集(二)郷にかへる歌并短歌草枕旅のけにして、こがらしのはやも吹ければ、おもゝちを返り見はすと、たましきの京を出でゝ、天さかる夷の長路を、ひた行けど夕かたまけて、うす衾寒くながるゝ、鬼怒川に我行き立てば、なみ立てる桑のしげふは、岸のへになべても散りぬ、鮭捕りの舟のともしは、みなかみに乏しく照りぬ、たち喚ばひあまたもしつゝ、しばらくにわたりは超えて、麥おほす野の邊をくれば、皀莢(さいかち)のさやかにてれる、よひ月の明り... |
初出 | |
底本 | 長塚節名作選 三 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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