雪中富士登山記
小島烏水
『雪中富士登山記』は青空文庫で公開されている小島烏水の短編作品。5,488文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 5,488文字 |
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書き出し書出 | 今朝は寒いと思うとき、わが家の背後なる山王台に立って、遥かに西の方を見渡すと、昨夜の風が砥(と)ぎ澄まして行った、碧く冴えた虚空の下には、丹沢山脈の大山一帯が、平屋根の家並のように、びったり凍かんで一と塊に圧しつけられている。 |
初出 | |
底本 | 山岳紀行文集 日本アルプス |
表記 | 新字新仮名 |
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