10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
2,151-2,200件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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全都覚醒賦 | 北原白秋 | 10分以内 | |
上静かにすゝむ時の輪の軋(きしり)つたへて幽かにも――白光、小鳥にゆるゝごと明日の香ゆらぐ夢の浪薄紫にたゞよひて白帆張りゆく霊の舟円らに薫る軟かぜの千里の潮の楽の音と人が息吹は力あるいのちの韻、永久に血の脈搏と大闇の沈黙やぶりて響くまで――神澄みわたる雪の夜の聖きひと夜を神秘なる天の摂理と黙示との悟うるべく厳かに書万巻の廬(ろ)をいでゝ雪に清し... | |||
八幡の森 | 伊藤左千夫 | 10分以内 | |
市川の宿も通り越し、これから八幡という所、天竺木綿の大きな国旗二つを往来の上に交扠して、その中央に祝凱旋と大書した更紗の額が掛っている、それをくぐると右側の屑屋の家では、最早あかりがついて障子がぼんやり赤い、その隣りでは表の障子一枚あけてあるので座敷に釣ってあるランプがキラリと光を放っている、ほのくらい往来には、旅の人でなく、土地のものらしい男や婆さんやがのっそりのっそりあるいている、赤児をおぶった児供やおぶわないのや、うようよ槙屏(まきべい)の蔭に遊んでいる、荒物店の前では、荷馬車一台荷... | |||
音楽に就いて | 会津八一 | 10分以内 | |
既に美育部を持つてゐる早稻田中學校が新に音樂會を興してその發會式をやらうとする其の日から、又病氣で暫く引き籠る事になつた。 | |||
趣味の向上 | 会津八一 | 10分以内 | |
「それは意見の相違だ」と互に頑張りあつて、相下らない。 | |||
私も講演をした | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
圓本續出の時代にはこの宣傳に利用されたためか、文學者の講演が盛んであつたが、このごろはあまり流行しなくなつた。 | |||
外交の方針 | 大隈重信 | 10分以内 | |
諸君、今日私はこの神聖なる衆議院に向って口を開きますことは初めてであります。 | |||
早稲田大学の教旨 | 大隈重信 | 10分以内 | |
閣下、諸君、今日は早稲田大学の三十年の祝典を挙ぐるに当り、見渡す限りこの大なる式場にほとんど溢(あふ)れる如く参列されたのを感謝するのである。 | |||
滝見の旅 | 伊藤左千夫 | 10分以内 | |
七月十五日は根岸庵の会日なり。 | |||
忘られぬお国言葉 | 池田亀鑑 | 10分以内 | |
○「大山にや、雪が降つたかしらん、お宮の銀杏の葉がフラフラふる頃になあと大山にや雪がおりるけんなア」△「シェンセイは久古言葉をようおぼえちよんなはあますなア」○「ようおぼえちようわい、大山の麓ほどええとかアないけん。 | |||
触覚について | 宮城道雄 | 10分以内 | |
私は盲人であるので、ものの形を目で見るかわりに、手の感覚で探って見るわけである。 | |||
春深く | 久保田万太郎 | 10分以内 | |
嘗(かつ)て磯部というところへ行ったことがある。 | |||
児童語彙解説 | 柳田国男 | 10分以内 | |
外遊び或は庭遊びと謂つた方が、軒遊びに對してわかりがよいかも知れない。 | |||
婦人に対する実業思想の急務 | 大隈重信 | 10分以内 | |
一千万人の婦人は国民の基礎なり五千万の日本国民のうち、その半ばの二千五百万は婦人であるといってよろしい。 | |||
我輩の智識吸収法 | 大隈重信 | 10分以内 | |
大隈は耳学問だろうと言うものがある日々幾十人の人に面接しているから、大隈は耳学問だろうというものがあるようだ。 | |||
我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか | 大隈重信 | 10分以内 | |
なぜ世人は直ぐ衰えるのか人間は百二十五歳までの寿命をもっておるというのが我輩予ての説である。 | |||
雑草雑語 | 河井寛次郎 | 10分以内 | |
罌粟の花は毒薬の原料にされてから畑から追払はれてしまつた。 | |||
立春開門 | 河井寛次郎 | 10分以内 | |
子供達は二月は冷凍された。 | |||
現代学生立身方法 | 大隈重信 | 10分以内 | |
まず的確なる目的を定めよ現今多数の青年の各自に志すところは十人十色、種々多様であろう。 | |||
青年の元気で奮闘する我輩の一日 | 大隈重信 | 10分以内 | |
境遇に応じ規律ある生活を必要とする一日の生活をするにしても何時に起き、何時に食事をなし、何時に訪問者に接し何時から人を訪問するという様に規律正しくしている人もあるが、我輩の様に幕末時代から明治にかけての、非常な場合に於て働かねばならなかった者は、朝の予定と夕の実際とまるで変る様な生活をして来たので、そういう習慣が第二の天性となって、今日でもあまり予定を立てた生活をすることは遣らないのである。 | |||
東洋学人を懐う | 大隈重信 | 10分以内 | |
新智識を要する時に旧思想の人小野梓君は、我輩の最も大切な友人の一人であって、年齢よりいえば我輩の後輩であった。 | |||
文明史の教訓 | 大隈重信 | 10分以内 | |
歴史は活躍す世人は歴史について、ややするとかかる誤想を懐きはすまいか。 | |||
夫婦共稼ぎと女子の学問 | 大隈重信 | 10分以内 | |
近来夫婦共稼ぎという声を盛んに聞く様になった。 | |||
能の見はじめ | 中勘助 | 10分以内 | |
なにか書かないかといつて「能楽思潮」を贈られたが私はずゐぶん古い能楽愛好者ではあるけれども能楽を研究したこともなければその暇もなかつたし、そのうへ学校を出てからは気分的に、或は住居その他の関係からも久しく観能を中絶しなければならなかつた。 | |||
かなしみ | 高見順 | 10分以内 | |
赤羽の方へ話をしに行つた日は白つぽい春の埃が中空に舞ひ漂つてゐる日であつたが、その帰りに省線電車の長い席のいちばん端に私が腰掛けて向うの窓のそとのチカチカ光る空気にぼんやり眼をやつてゐるといふと、上中里か田端だつたかで、幼な子を背負つたひとりの若い女が入つてきて手には更に滅法ふくらんだ風呂敷をさげてをつた。 | |||
百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒 | 野間清六 | 10分以内 | |
この三つの像は飛鳥の代表的な彫刻として世に有名であるが、その三つの像を飛鳥の彫刻から排除した理由は既に述べたところである。 | |||
枇杷の花 | 永井荷風 | 10分以内 | |
顔を洗う水のつめたさが、一朝ごとに身に沁みて、いよいよつめたくなって来る頃である。 | |||
永遠の感覚 | 高村光太郎 | 10分以内 | |
芸術上でわれわれが常に思考する永遠という観念は何であろう。 | |||
雨粒 | 石原純 | 10分以内 | |
そろそろさみだれの季節がやって来る。 | |||
地蔵尊 | 徳冨蘆花 | 10分以内 | |
地蔵様が欲しいと云ったら、甲州街道の植木なぞ扱う男が、荷車にのせて来て庭の三本松の蔭に南向きに据えてくれた。 | |||
念仏と生活 | 倉田百三 | 10分以内 | |
*私の信仰を言いますと、念仏申さるるように生きるという一語に尽きる。 | |||
仏像とパゴダ | 高見順 | 10分以内 | |
たとえば私と一緒にビルマへ行った人が、ビルマの仏像のひどさに就いて書いていた。 | |||
冬の法隆寺詣で | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
十二月中旬、私は法隆寺詣でをした。 | |||
西行の眼 | 下村湖人 | 10分以内 | |
憤怒に打ち克つもの、それはただ慈心のみである。 | |||
瀬戸内海の島々 | 柳田国男 | 10分以内 | |
安藝大崎上島下島自分は大崎下島に於いて、此職業の女を招いて、仔細に内側からの觀察を聽取つた。 | |||
栞 | 小山清 | 10分以内 | |
関東大震災の時、浅草にいた私の一家は焼出されて、向島の水神にいた親戚の家に避難した。 | |||
老人と孤独な娘 | 小山清 | 10分以内 | |
小さな川を隔てて、少し遠い処に墓地があった。 | |||
又三郎の学校 | 小穴隆一 | 10分以内 | |
四十年も前の事である。 | |||
巴里のむす子へ | 岡本かの子 | 10分以内 | |
巴里の北の停車場でおまえと訣(わか)れてから、もう六年目になる。 | |||
水海道古称 | 柳田国男 | 10分以内 | |
地名の呼び方は、時とともに変って行くのが普通で、現代はことにその例が多くなった。 | |||
アテヌキという地名 | 柳田国男 | 10分以内 | |
『民間伝承』第十二号四頁の高木君報告に、当貫または苦楝木と書いて、アテヌキと呼ぶ地名が香取郡東部に多いとあるのは、自分には興味がある。 | |||
デモクラシーのいろいろ | 笠信太郎 | 10分以内 | |
同じ言葉でデモクラシーといつても、いろいろの型があつて、どうも一樣ではないやうだ。 | |||
『広辞苑』自序 | 新村出 | 10分以内 | |
いまさら辞典懐古の自叙でもないが、明治時代の下半期に、国語学言語学を修めた私は、現在もひきつづいて恩沢を被りつつある先進諸家の大辞書を利用し受益したことを忘れぬし、大学に進入したころには、恩師上田万年先生をはじめ、藤岡勝二・上田敏両先進の、辞書編集法およびその沿革についての論文等を読んで、つとに啓発されたのであった。 | |||
『広辞苑』後記 | 新村出 | 10分以内 | |
昭和十年の初頭以来、粒々の辛苦を積んで完成を急ぎつつあった『改訂辞苑』の原稿も組版も、二十年四月二十九日の戦火に跡形もなく焼け失せ、茫然たる編者の手許にはただ一束の校正刷のみが残された。 | |||
学生時代の菊池寛 | 恒藤恭 | 10分以内 | |
△菊池寛は明治四十三年夏のはじめに一高の入學試驗をうけたが、私もやはりその時の受驗生の一人だつた。 | |||
裸体美に就て | 小倉右一郎 | 10分以内 | |
近時我國婦人の身長が伸びて、プロポーシヨンが非常に能くなり、私共の學生時代に比して實に隔世の感があります。 | |||
稀有の文才 | 佐藤春夫 | 10分以内 | |
芥川賞の季節になるといつも太宰治を思ひ出す。 | |||
妻 | 横光利一 | 10分以内 | |
雨がやむと風もやむだ。 | |||
ラヂオ閑話 | 成沢玲川 | 10分以内 | |
※新聞社から放送局へ轉じて一番先に欲しくなつたのはラヂオ・セツトのいゝのである。 | |||
小泉八雲に就てのノート | 佐藤春夫 | 10分以内 | |
小泉八雲全集を読んで一番感心することは、この詩人が同時にえらい批評家だといふ一事である。 | |||
江戸推理川柳抄 | 海野十三 | 10分以内 | |
推理川柳とは、私が仮りにつけた名称であって、推理を含んだ川柳という意味である。 |
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