30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
751-800件 / 全3,902件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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芝居狂冒険 | 夢野久作 | 30分以内 | |
芝居狂冒険夢野久作「末期(いまわ)の際(きわ)にタッタ一言……タタタ、[#底本では「、」が脱落]タッタ一言……コレエ……」万平は板を並べ換える片手間に、奇妙な声を出して頭を振り立てた。 | |||
探偵小説の正体 | 夢野久作 | 30分以内 | |
探偵小説はジフテリヤの血清に似ている。 | |||
探偵小説の真使命 | 夢野久作 | 30分以内 | |
探偵小説が下火になって来た。 | |||
甲賀三郎氏に答う | 夢野久作 | 30分以内 | |
ぷろふいる誌、九月号所載、甲賀三郎氏の「探偵小説講話」末尾に於て、特に私が文芸通信誌上に書いた「探偵小説の真使命」と称する一文のために「夢野久作君に問う」の一項を設けられたについて御回答申上る事を近頃の欣快とし且つ光栄とするところである。 | |||
創作人物の名前について | 夢野久作 | 30分以内 | |
これは探偵小説に限らない。 | |||
謡曲黒白談 | 夢野久作 | 30分以内 | |
謡曲嫌いの事世の中には謡曲嫌いと称する人が大層多くて、到る処謡曲の攻撃を為て廻わって、甚だしきに到っては謡曲亡国論なぞを唱える人がある。 | |||
洋灯 | 横光利一 | 30分以内 | |
このごろ停電する夜の暗さをかこっている私に知人がランプを持って来てくれた。 | |||
新感覚派とコンミニズム文学 | 横光利一 | 30分以内 | |
コンミニズム文学の主張によれば、文壇の総てのものは、マルキストにならねばならぬ、と云うのである。 | |||
碑文 | 横光利一 | 30分以内 | |
碑文横光利雨は降り続いた。 | |||
舞姫 | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
西の京三本樹のお愛様にこのひと巻をまゐらせ候あきうたたねの夢路に人の逢ひにこし蓮歩のあとを思ふ雨かな美くしき女ぬすまむ変化もの来よとばかりにさうぞきにけり家七室霧にみなかす初秋を山の素湯めで来しやまろうど恋はるとやすまじきものの物懲にみだれはててし髪にやはあらぬ船酔はいとわかやかにまろねしぬ旅あきうどと我とのなかに白百合のしろき畑のうへわたる青鷺づれのをかしき夕わかき日のやむごとなさ... | |||
礼厳法師歌集 | 与謝野礼厳 | 30分以内 | |
禮嚴法師歌集の初にしるしおく文。 | |||
蘇峰先生の「大正の青年と帝国の前途」を読む | 吉野作造 | 30分以内 | |
蘇峰先生の『大正の青年と帝国の前途』を読む吉野作造所謂文壇に復活したる蘇峰先生は『時務一家言』に引続いて『世界の変局』及び『大正政局史論』を出し、更に去年の夏より筆硯を新たにして『大正の青年と帝国の前途』なる一篇を公にした。 | |||
スポールティフな娼婦 | 吉行エイスケ | 30分以内 | |
夜の小湊は波打ぎわの万華鏡のなかに、女博物館が開花していた。 | |||
恋の一杯売 | 吉行エイスケ | 30分以内 | |
アンナ・スラビナ、私が露西亜共和国の踊りの一隅、朱色の靴にふまれて、とある酒台にもたれている。 | |||
孟買挿話 | 吉行エイスケ | 30分以内 | |
数年前、孟買の赤丸平家の日本人倶楽部の Chamber maid に河上アダという混血児が雇われていた。 | |||
歪んだ夢 | 蘭郁二郎 | 30分以内 | |
私は、学生時代からの不眠が祟って、つい苦しまぎれに飲みはじめた催眠薬が、いつか習慣的になってしまったものか、どうしてもそれなしには、一日も過すことが出来なくなってしまったのです。 | |||
魔像 | 蘭郁二郎 | 30分以内 | |
寺田洵吉は今日も、朝から方々職を探してみたが、何処にもないとわかると、もう毎度のことだったが、やっぱり、又新たな失望を味って、当もなく歩いている中、知らず知らずに浅草公園に出ているのであった。 | |||
睡魔 | 蘭郁二郎 | 30分以内 | |
「おやっ?彼奴」村田が、ひょっと挙げた眼に、奥のボックスで相当御機嫌らしい男の横顔が、どろんと澱(よど)んだタバコの煙りの向うに映った――、と同時に(彼奴はたしか……)と、思い出したのである。 | |||
火星の魔術師 | 蘭郁二郎 | 30分以内 | |
高原の秋「いい空気だなア――」英二はそういって、小鼻をびくびくさせ、両の手を野球の投手のように思い切り振廻した。 | |||
或る精神異常者 | モーリス・ルヴェル | 30分以内 | |
彼は意地悪でもなく、といって、残忍酷薄な男でもなかった。 | |||
金比羅参り | 若山牧水 | 30分以内 | |
金比羅參り若山牧水少年世界愛讀者諸君。 | |||
たべものの木 | 若山牧水 | 30分以内 | |
たべものの木若山牧水私は寢上戸(ねじやうご)とかいふ方で、酒に醉ふと直ぐ眠つてしまふ。 | |||
鴉と正覚坊 | 若山牧水 | 30分以内 | |
正覺坊いつもより少し時間は遲かつたが、晩酌前の散歩をして來ようと庭つゞきの濱の松原へ出かけて行つた。 | |||
鳳来寺紀行 | 若山牧水 | 30分以内 | |
沼津から富士の五湖を※つて富士川を渡り身延に登り、その奧の院七面山から山づたひに駿河路に越え、梅ヶ島といふ人の知らない山奧の温泉に浸つて見るも面白からうし、其處から再び東海道線に出て鷲津驛から濱名湖を横ぎり、名のみは久しく聞いてゐる奧山半僧坊に詣で、地圖で見れば其處より四五里の距離に在るらしい三河新城町に※つて其處の實家に病臥してゐるK――君を見舞ひ、なほ其處から遠くない鳳來山に登り、山中に在るといふ古寺に泊めて貰つて古來その山の評判になつて居る佛法僧鳥を聽いて來よう、イヤ、佛法僧に限ら... | |||
梅雨紀行 | 若山牧水 | 30分以内 | |
發動機船は棧橋を離れやうとし、若い船員は纜(ともづな)を解いてゐた。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 30分以内 | |
私は草鞋を愛する、あの、枯れた藁(わら)で、柔かにまた巧みに、作られた草鞋を。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 30分以内 | |
くもり日は頭重かるわが癖のけふも出で來て歩む松原三月××日千本松原を詠んだなかの一首に斯んな歌があつたが、けふもまたその頭の重い曇り日であつた。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 30分以内 | |
一週間か十日ほどの豫定で出かけた旅行から丁度十七日目に歸つて來た。 | |||
古鏡 | 若杉鳥子 | 30分以内 | |
古鏡若杉鳥子暗い野路を歩いて來た者の眼に、S遊廓の灯は燦爛と二列に輝いてゐた。 | |||
シナーニ書店のベンチ | 宮本百合子 | 30分以内 | |
厳寒で、全市は真白だ。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
第七の女は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
第十の男は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
第十一の男は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
第十二の夫人は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
第十三の男は語る。 | |||
章学誠の史学 | 内藤湖南 | 30分以内 | |
清朝の乾隆嘉慶の時代は考據の學が全盛を極めた時であつて、經學は勿論史學に於ても考據の大家たる錢大※・王鳴盛などといふ人が出て、史學の風潮を全く考據に傾けたのであつた。 | |||
手術 | 小酒井不木 | 30分以内 | |
×月×日、私の宅で、「探偵趣味の会」の例会を開きました。 | |||
短歌 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
明治三十五年○鞦韆のさゆらぎ止まぬ我が庭の芭蕉卷葉に細し春雨ひと夜えにしおち椿ふみては人のこひしくて春日七日を惓(うん)じぬる里流れ來て加茂川さむき春のよひ京の欄人うつくしきあけぼのの花により來しそぞろ道そぞろあふ人皆うつくしき松落葉ふみつつ行けば里ちかし朝靄みちにうすれうすれゆく朝ゆくに人目涼しき濱や濱小靴玉靴漣のあと明治三十六年○... | |||
秋風記 | 太宰治 | 30分以内 | |
立ちつくし、ものを思へば、ものみなの物語めき、(生田長江)あの、私は、どんな小説を書いたらいいのだろう。 | |||
雀 | 太宰治 | 30分以内 | |
この津軽へ来たのは、八月。 | |||
俗天使 | 太宰治 | 30分以内 | |
晩ごはんを食べていて、そのうちに、私は箸と茶碗を持ったまま、ぼんやり動かなくなってしまって、家の者が、どうなさったの、と聞くから、私は、あ、厭(あ)きちゃったんだ、ごはんを、たべるのが厭きちゃったんだ、とそう言って、そのことばかりでは無く、ほかにも考えていたことがあって、それゆえ、ごはんもたべたくなくなって、ぼんやりしてしまったのであるが、けれども、それを家の者に言うのは、めんどうくさいので、もうこのまま、ごはんを残すから、いいかね、と言ったら、家の者は、かまいません、と答えた。 | |||
たずねびと | 太宰治 | 30分以内 | |
この「東北文学」という雑誌の貴重な紙面の端をわずか拝借して申し上げます。 | |||
鉄面皮 | 太宰治 | 30分以内 | |
安心し給え、君の事を書くのではない。 | |||
やんぬる哉 | 太宰治 | 30分以内 | |
こちら(津軽)へ来てから、昔の、小学校時代の友人が、ちょいちょい訪ねて来てくれる。 | |||
渡り鳥 | 太宰治 | 30分以内 | |
おもてには快楽をよそい、心には悩みわずらう。 | |||
征服の事実 | 大杉栄 | 30分以内 | |
樗牛全集の中に、ブランデスの何かの本から抜いた、次の文がある。 | |||
生の拡充 | 大杉栄 | 30分以内 | |
「征服の事実」の中に、僕は「過去と現在とおよび近き将来との数万あるいは数千年間の人類社会の根本事実」たる征服のことを説いて、これが「明瞭に意識されない間は社会の出来事の何ものも正当に理解するを許されない」と断じた。 | |||
竜舌蘭 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
一日じめじめと、人の心を腐らせた霧雨もやんだようで、静かな宵闇の重く湿った空に、どこかの汽笛が長い波線を引く。 | |||
芝刈り | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
私は自分の住み家の庭としてはむしろ何もない広い芝生を愛する。 | |||
球根 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
九月中旬の事であった。 |
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