60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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知々夫紀行 | 幸田露伴 | 60分以内 | |
八月六日、知々夫の郡へと心ざして立出ず。 | |||
木曽御嶽の両面 | 吉江喬松 | 60分以内 | |
八月の初旬、信濃の高原は雲の変幻の最も烈しい時である。 | |||
畑の祭 | 北原白秋 | 60分以内 | |
[#ページの左右中央]山景[#改ページ]崖の上の麦畠真赤なお天道さんが上らつしやる。 | |||
其中日記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
知足安分。 | |||
落葉降る下にて | 高浜虚子 | 60分以内 | |
私は今或る温泉に来て居る。 | |||
書かでもの記 | 永井荷風 | 60分以内 | |
身をせめて深く懺悔するといふにもあらず、唯臆面もなく身の耻とすべきことどもみだりに書きしるして、或時は閲歴を語ると号し、或時は思出をつづるなんぞと称へて文を売り酒沽(か)ふ道に馴れしより、われ既にわが身の上の事としいへば、古き日記のきれはしと共に、尺八吹きける十六、七のむかしより、近くは三味線けいこに築地へ通ひしことまでも、何のかのと歯の浮くやうな小理窟つけて物になしたるほどなれば、今となりてはほとほと書くべきことも尽き果てたり。 | |||
妾宅 | 永井荷風 | 60分以内 | |
どうしても心から満足して世間一般の趨勢に伴って行くことが出来ないと知ったその日から、彼はとある堀割のほとりなる妾宅にのみ、一人倦(う)みがちなる空想の日を送る事が多くなった。 | |||
桑中喜語 | 永井荷風 | 60分以内 | |
なにがしと呼ぶ婦人雑誌の編輯人しばしばわが廬(ろ)に訪ひ来りて通俗なる小説を書きてたまはれと請ふこと頻なり。 | |||
申訳 | 永井荷風 | 60分以内 | |
昭和二年の雨ばかり降りつづいている九月の末から十月のはじめにかけて、突然僕の身の上に、種類のちがった難問題が二つ一度に差し迫って来た。 | |||
矢はずぐさ | 永井荷風 | 60分以内 | |
『矢筈草』と題しておもひ出るままにおのが身の古疵かたり出でて筆とる家業の責ふさがばや。 | |||
影 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
登場人物――重兵衛。 | |||
道中記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
三月十二日晴、春寒、笹鳴、そして出立――八幡。 | |||
破れわらじ | 三好十郎 | 60分以内 | |
[#ここから2段組み]お花健二六平仲蔵伍助杉村中年過ぎの女五郎(肥前)お銀番頭一、二松男金三吉通行人およね越後豊後陸前サツマ上州マキ子三河岩見井上医師[#ここで2段組み終わり]音楽(後のくだりのシンフォニイと同じ主題のオーヴァチュア)音楽をバックにしてアナウンス。 | |||
遁走 | 葛西善蔵 | 60分以内 | |
神田のある会社へと、それから日比谷の方の新聞社へ知人を訪ねて、明日の晩の笹川の長編小説出版記念会の会費を借りることを頼んだが、いずれも成功しなかった。 | |||
贋物 | 葛西善蔵 | 60分以内 | |
車掌に注意されて、彼は福島で下車した。 | |||
奥州における御館藤原氏 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
緒言余輩は前号において征夷大将軍の名義について管見を披瀝し、平安朝において久しく補任の中絶しておったこの軍職が、源頼朝によって始めて再興せられたものである事情を明かにし、その以前に木曾義仲がすでに征夷大将軍に任ぜられたとの古書の記事があり、それが古来一般に歴史家によって認められているとはいえ、その実義仲の任ぜられたのは頼朝討伐のための征東大将軍であって、征夷ではなく、また内容からも征夷大将軍というべきものではなかった次第を明かにしたのであった。 | |||
草津行 | 長塚節 | 60分以内 | |
われに一人の祖母あり。 | |||
旅日記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
五月廿八日廿九日澄太居柊屋。 | |||
其中日記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
一月一日曇――雨。 | |||
八坂瓊之曲玉考 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
緒言昭和三年七月発行関西考古会の機関雑誌『考古』第三号において、余輩は未熟なる「曲玉考」一篇を発表して管見を学界に問うたことがあった。 | |||
くぐつ名義考 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
緒言自分は昨年一月の本誌神祇祭祀号において少彦名命の研究を発表した中に、説たまたま谷蟆の事から、引いてクグツ(傀儡)の名義にまで一寸及んだ事であった。 | |||
国号の由来 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
緒言昭和九年初頭の第六十五回帝国議会において、頭山満氏ほか数氏の名を以て、国号制定に関する請願なるものが提出せられた。 | |||
憑き物系統に関する民族的研究 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
序論――術道の世襲と憑き物系統ここに憑き物系統とは、俗に狐持・犬神筋などと言われる所謂「物持筋」の事である。 | |||
間人考 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
はしがき我が古代の社会組織の上に「間人」という一階級があった。 | |||
本州における蝦夷の末路 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
本編は去る七月十一、十二の両日にわたって、仙台放送局の需めに応じて放送したところであります。 | |||
オシラ神に関する二三の臆説 | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
はしがき東北文化の研究については、土俗上、信仰上、見のがすことのできないものの一つにオシラ神がある。 | |||
妻恋行 | 三好十郎 | 60分以内 | |
さびれ切つた山がかりの宿のはづれ、乗合自動車発着所附近。 | |||
鸚鵡 | 神西清 | 60分以内 | |
その鸚鵡――百済わたりのその白鸚鵡を、大海人ノ皇子へ自身でとどけたものだらうか、それとも何か添へぶみでもして、使ひに持たせてやつたものかしら……などと、陽春三月のただでさへ永い日を、ふた昼ほど思ひあぐねた鏡ノ夫人は、あとになつて考へれば余計な取越し苦労をしたといふものだつた。 | |||
恢復期 | 神西清 | 60分以内 | |
[#ページの左右中央]美術を介したる人間の像に於ては、静安なのが肉体の第一の美である。 | |||
春泥 | 神西清 | 60分以内 | |
大海人は今日も朝から猟だつた。 | |||
孔雀船 | 伊良子清白 | 60分以内 | |
[#ページの左右中央]故郷の山に眠れる母の靈に[#改丁]岩波文庫本のはしに阿古屋の珠は年古りて其うるみいよいよ深くその色ますます美はしといへり。 | |||
判決 | フランツ・カフカ | 60分以内 | |
すばらしく美しい春の、ある日曜日の午前のことだった。 | |||
蒲団 | 橘外男 | 60分以内 | |
怨霊というものがあるかないかそんな机上の空論などを、いまさら筆者は諸君と論判したいとは少しも思わない。 | |||
埋もれた日本 | 和辻哲郎 | 60分以内 | |
この問題を考えるには、まず応仁の乱(一四六七―一四七七)あたりから始めるべきだと思うが、この乱の時のヨーロッパを考えると、レオナルド・ダ・ヴィンチは二十歳前後の青年であったし、エラスムス、マキアヴェリ、ミケランジェロなどはようやくこの乱の間に生まれたのであるし、ルターはまだ生まれていなかった。 | |||
漱石の人物 | 和辻哲郎 | 60分以内 | |
私が漱石と直接に接触したのは、漱石晩年の満三個年の間だけである。 | |||
霊的本能主義 | 和辻哲郎 | 60分以内 | |
荒漠たる秋の野に立つ。 | |||
「世界文学大系58 カフカ」解説 | 原田義人 | 60分以内 | |
カフカがプルースト、ジョイス、フォークナーなどと並んで二十世紀のもっとも重要な作家の一人として考えられるようになったのは、彼の死後二十年余を経た第二次大戦後のことであるといってよい。 | |||
琴 | フィオナ・マクラウド | 60分以内 | |
コノール・マック・ネサの子コルマック、アイルランドの北の方ではコルマック・コンリナスという名で知られていたコルマックがアルトニヤ人の誓いのしるしの十人の人質の一人としてコネリイ・モルの許にあった時、彼はその力のため勇気のため又うつくしさのため男おんなに愛されていた。 | |||
ウスナの家 | フィオナ・マクラウド | 60分以内 | |
はしがきコノール・マック・ネサは西歴の始めごろ、アルスタアの王であって、同時に愛蘭諸王の盟主であった。 | |||
お末の死 | 有島武郎 | 60分以内 | |
お末はその頃誰から習ひ覚えたともなく、不景気と云ふ言葉を云ひ/\した。 | |||
安吾新日本風土記 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
私たちが羽田をたつ日、東京は濃霧であった。 | |||
素人製陶本窯を築くべからず | 北大路魯山人 | 60分以内 | |
私は日頃の心がけとして、後悔になるようなことは決してせんつもりでいるが、事実は、どうしてどうして大いに後悔することが次から次へ湧いて出て当惑することが少なくない。 | |||
骨 | 有島武郎 | 60分以内 | |
たうとう勃凸は四年を終へない中に中学を退学した。 | |||
雷嫌いの話 | 橘外男 | 60分以内 | |
びしょびしょと、鬱陶しい雨が降っている。 | |||
猫八 | 岩野泡鳴 | 60分以内 | |
「おい、大将」と呼びかけられて、猫八は今まで熱心に読み耽(ふけ)ってた講談倶楽部から目をその方に転じた。 | |||
その頃の生活 | 中原中也 | 60分以内 | |
暑中休暇が、もう終りに近かつた。 | |||
本朝変態葬礼史 | 中山太郎 | 60分以内 | |
屍体投棄から屍体保存へ我国で古く屍体を始末することはハフル(葬)と云うていたが、この語には、二つの意味が含まれていた。 | |||
鋳物工場 | 戸田豊子 | 60分以内 | |
町外れの原っぱと玉川を区切る土堤の横が赤煉瓦の松金鋳物工場である。 | |||
河原の対面 | 小寺菊子 | 60分以内 | |
それは春とは云つても、まだ寒い頃であつた。 | |||
相対性理論 | アルベルト・アインシュタイン | 60分以内 | |
(一九一一年一月一六日チューリッヒの自然科学会席上の講義)「相対性理論」と名づけられる理論が倚りかかっている大黒柱はいわゆる相対性理論です。 |