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埋もれた日本――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況――

和辻哲郎

『埋もれた日本』は青空文庫で公開されている和辻哲郎の中編作品。22,599文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
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書出

この問題を考えるには、まず応仁の乱(一四六七―一四七七)あたりから始めるべきだと思うが、この乱の時のヨーロッパを考えると、レオナルド・ダ・ヴィンチは二十歳前後の青年であったし、エラスムス、マキアヴェリ、ミケランジェロなどはようやくこの乱の間に生まれたのであるし、ルターはまだ生まれていなかった。

初出「中央公論」1951(昭和26)年3月号
底本和辻哲郎随筆集
表記
新字新仮名
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