鸚鵡『白鳳』第二部

神西清

『鸚鵡』は青空文庫で公開されている神西清の中編作品。22,746文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。

文字数
60分以内22,746文字
人気
0PV
書き出し

その鸚鵡――百済わたりのその白鸚鵡を、大海人ノ皇子へ自身でとどけたものだらうか、それとも何か添へぶみでもして、使ひに持たせてやつたものかしら……などと、陽春三月のただでさへ永い日を、ふた昼ほど思ひあぐねた鏡ノ夫人は、あとになつて考へれば余計な取越し苦労をしたといふものだつた。

初出「新文學」1948(昭和23)年6月号
底本雪の宿り 神西清小説セレクション
表記
新字旧仮名