奥州における御館藤原氏
喜田貞吉
『奥州における御館藤原氏』は青空文庫で公開されている喜田貞吉の中編作品。18,229文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 18,229文字 |
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書き出し書出 | 緒言余輩は前号において征夷大将軍の名義について管見を披瀝し、平安朝において久しく補任の中絶しておったこの軍職が、源頼朝によって始めて再興せられたものである事情を明かにし、その以前に木曾義仲がすでに征夷大将軍に任ぜられたとの古書の記事があり、それが古来一般に歴史家によって認められているとはいえ、その実義仲の任ぜられたのは頼朝討伐のための征東大将軍であって、征夷ではなく、また内容からも征夷大将軍というべきものではなかった次第を明かにしたのであった。 |
初出 | 「民族と歴史 第七巻第六号」1922(大正11)年6月 |
底本 | 喜田貞吉著作集 第九巻 蝦夷の研究 |
表記 | 新字新仮名 |
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