60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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自然界の縞模様 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
ここでかりに「縞模様」と名づけたのは、空間的にある週期性をもって排列された肉眼に可視的な物質的形象を引っくるめた意味での periodic pattern の義である。 | |||
灰燼十万巻 | 内田魯庵 | 60分以内 | |
十二月十日、珍らしいポカ/\した散歩日和で、暢気に郊外でも※※(ぶらつ)きたくなる天気だったが、忌でも応でも約束した原稿期日が迫ってるので、朝飯も匆々に机に対った処へ、電報!丸善から来た。 | |||
人造人間 | 平林初之輔 | 60分以内 | |
村木博士は、いろいろな動物試験で、人工生殖の実験が成功したことを報告してから、たった今小使がもって来た二匹のモルモットを入れた檻を卓の上へとり出した。 | |||
先生への通信 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
ヴェニスからお寺の鳩(はと)に豆を買ってやることは日本に限ることと思っていましたがここのサンマルコのお寺の前でも同じことをやっています。 | |||
丸善と三越 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
子供の時分から「丸善」という名前は一種特別な余韻をもって自分の耳に響いたものである。 | |||
自画像 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
四月の始めに山本鼎氏著「油絵のスケッチ」という本を読んで急に自分も油絵がやってみたくなった。 | |||
写生紀行 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
去年の春から油絵の稽古を始めた。 | |||
一つの思考実験 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
私は今の世の人間が自覚的あるいはむしろ多くは無自覚的に感ずるいろいろの不幸や不安の原因のかなり大きな部分が、「新聞」というものの存在と直接関係をもっているように思う。 | |||
備忘録 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
仰臥漫録何度読んでもおもしろく、読めば読むほどおもしろさのしみ出して来るものは夏目先生の「修善寺日記」と子規の「仰臥漫録」とである。 | |||
読書の今昔 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
現代では書籍というものは見ようによっては一つの商品である。 | |||
俳諧の本質的概論 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
古い昔から日本民族に固有な、五と七との音数律による詩形の一系統がある。 | |||
銀座アルプス | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
幼時の記憶の闇の中に、ところどころぽうっと明るく照らし出されて、たとえば映画の一断片のように、そこだけはきわめてはっきりしていながら、その前後が全く消えてしまった、そういう部分がいくつか保存されて残っている。 | |||
映画雑感(Ⅲ) | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
にんじん「にんじん」は忙しい時にちょっと一ぺん見ただけで印象の記憶も散漫であるが、とにかく近ごろ見たうちではやはり相当おもしろい映画の一つであると思われた。 | |||
映画雑感(Ⅳ) | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
商船テナシティこのジュリアン・デュヴィヴィエの映画は近ごろ見たうちでは最もよいと思ったものの一つである。 | |||
人々に答ふ | 正岡子規 | 60分以内 | |
歌の事につきては諸君より種々御注意御忠告を辱うし御厚意奉謝候。 | |||
遺書 | 与謝野晶子 | 60分以内 | |
遺書與謝野晶子私にあなたがしてお置きになる遺言と云ふものも、私のします其(そ)れも、権威のあるものでないことは一緒だらうと思ひます。 | |||
註釈与謝野寛全集 | 与謝野晶子 | 60分以内 | |
全集は上下二巻になつて居る。 | |||
蓬生 | 与謝野寛 | 60分以内 | |
貢さんは門徒寺の四男だ。 | |||
惨事のあと | 素木しづ | 60分以内 | |
楯井夫婦が、ようやく未墾地開墾願の許可を得て、其処へ引移るとすぐ、堀立小屋を建てゝ子供と都合五人の家族が、落著いた。 | |||
支那人の文弱と保守 | 桑原隲蔵 | 60分以内 | |
緒論個人に就いて觀察しても、一人一人にその個性がある樣に、國民なり民族なりにも、それぞれ特有の氣質性癖をもつて居る。 | |||
近代支那の文化生活 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
問題は如何にもハイカラに聞こえる問題でありまして、近頃の考へに向きさうでありますけれども、材料は私が考へて居る材料でありますから、至つて古臭いので、一向内容にハイカラな所はありませぬ。 | |||
支那に於ける史の起源 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
支那に於ける史の起源内藤湖南支那に於ける史の起源に就て述べようと思ふのですが、此の史といふ字には支那では二樣の意義を持つ事になります、一は歴史の書籍の方の意義で、一は歴史を掌る官吏、即ち史官の事になります、其の史籍の方の起源になりますと種々込入つて居りますので、今日は單に史官の起原の事に就てお話を致さうと思ひます。 | |||
断層顔 | 海野十三 | 60分以内 | |
事件依頼人昭和五十二年の冬十二月十二日は、雪と共に夜が明けた。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 60分以内 | |
伊豆半島西海岸、古宇村、宿屋大谷屋の二階のことである。 | |||
モスクワ印象記 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
トゥウェルスカヤの大通を左へ入る。 | |||
子供・子供・子供のモスクワ | 宮本百合子 | 60分以内 | |
さあ、ちょっと机のごたごたを片よせて、(――コップは窓枠の前へでものせといてください。 | |||
五色温泉スキー日記 | 板倉勝宣 | 60分以内 | |
僕の腹の中にいつの頃からか変な虫が巣を喰っている。 | |||
爾雅の新研究 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
爾雅の研究に就いては余は嘗て之を二つの方面から考へたことがある。 | |||
奥間巡査 | 池宮城積宝 | 60分以内 | |
琉球の那覇市の街端れに△△屋敷と云ふ特種[#「特種」はママ]部落がある。 | |||
暗号の役割 | 海野十三 | 60分以内 | |
暗闇の中の声奇賊烏啼天駆と探偵袋猫々の睨(にら)み合いも久しいものである。 | |||
すり替え怪画 | 海野十三 | 60分以内 | |
ルパン式盗難その朝、志々戸伯爵は、自分の書斎に足を踏み入れるや、たちまち大驚愕に襲われた。 | |||
黒い地帯 | 佐左木俊郎 | 60分以内 | |
煉瓦工場からは再び黒煙が流れ出した。 | |||
ソヴェト・ロシアの素顔 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
これは自分が喋って速記をとったものです。 | |||
新しきシベリアを横切る | 宮本百合子 | 60分以内 | |
十月二十五日。 | |||
「インガ」 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
インガ・リーゼルは三十歳である。 | |||
五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一九三〇年の夏のことだ。 | |||
プロレタリア婦人作家と文化活動の問題 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
前書女人芸術の編輯部から一つのたのみをうけた。 | |||
ヒューマニズムへの道 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
加賀耿二氏の「希望館」という小説が三月号の『中央公論』に載っている。 | |||
今日の文学の鳥瞰図 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
本年の建国祭を期して文化勲章というものが制定された。 | |||
山本有三氏の境地 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
今日、山本有三氏の読者というものは、随分ひろい社会の各層に存在していることであろうと思う。 | |||
鴎外・芥川・菊池の歴史小説 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
森鴎外の「歴史もの」は、大正元年十月の中央公論に「興津彌五右衛門の遺書」が載せられたのが第一作であった。 | |||
一連の非プロレタリア的作品 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
十月下旬行われた作家同盟主催の文学講習会のある夜、席上でたまたま「亀のチャーリー」が討論の中心となった。 | |||
御萩と七種粥 | 河上肇 | 60分以内 | |
私の父方の祖父才一郎が嘉永五年七月一日、僅か六畳一間の栗林家の門部屋で病死した時――栗林家の次男坊に生れた才一郎は、この時すでに河上家の養子となっていたが、養家の瀬兵衛夫婦がまだ生きていた為めに、ずっと栗林家の門部屋で生活していたのである、――彼の残した遺族は三人、うち長男の源介(即ち私の父)は五歳、長女アサ(即ち私の叔母)は三歳、妻イハ(即ち私の祖母)は二十五歳であった。 | |||
前進のために | 宮本百合子 | 60分以内 | |
このたび、常任中央委員会によって発表された日和見主義との闘争に関する決議は、プロレタリア文学運動が今日到達したレーニン的立場に立っての分析の周密さ、きわめて率直な自己批判の態度などにおいて、非常にすぐれたものである。 | |||
マクシム・ゴーリキイの人及び芸術 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
現代は、一つの深刻で巨大な時期である。 | |||
一九三四年度におけるブルジョア文学の動向 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一九三四年のブルジョア文学の上に現れたさまざまの意味ふかい動揺、不安定な模索およびある推量について理解するために、私たちはまず、去年の終りからひきつづいてその背景となったいわゆる文芸復興の翹望に目を向けなければなるまいと思う。 | |||
マクシム・ゴーリキイの発展の特質 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一九三六年六月十八日。 | |||
放浪の宿 | 里村欣三 | 60分以内 | |
午さがりの太陽が、油のきれたフライパンのように、風の死んだ街を焙りつけていた。 | |||
かんかん虫 | 有島武郎 | 60分以内 | |
ドゥニパー湾の水は、照り続く八月の熱で煮え立って、総ての濁った複色の彩は影を潜め、モネーの画に見る様な、強烈な単色ばかりが、海と空と船と人とを、めまぐるしい迄にあざやかに染めて、其の総てを真夏の光が、押し包む様に射して居る。 | |||
獄中生活 | 堺利彦 | 60分以内 | |
監獄は今が入り時寒川鼠骨君には「新囚人」の著がある。 |