御萩と七種粥
河上肇
『御萩と七種粥』は青空文庫で公開されている河上肇の中編作品。12,303文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 12,303文字 |
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書き出し書出 | 私の父方の祖父才一郎が嘉永五年七月一日、僅か六畳一間の栗林家の門部屋で病死した時――栗林家の次男坊に生れた才一郎は、この時すでに河上家の養子となっていたが、養家の瀬兵衛夫婦がまだ生きていた為めに、ずっと栗林家の門部屋で生活していたのである、――彼の残した遺族は三人、うち長男の源介(即ち私の父)は五歳、長女アサ(即ち私の叔母)は三歳、妻イハ(即ち私の祖母)は二十五歳であった。 |
初出 | |
底本 | 昭和文学全集 第33巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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