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御萩と七種粥

河上肇

『御萩と七種粥』は青空文庫で公開されている河上肇の短編作品。11,677文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
11,677文字
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書出

私の父方の祖父才一郎が嘉永五年七月一日、僅か六畳一間の栗林家の門部屋で病死した時――栗林家の次男坊に生れた才一郎は、この時すでに河上家の養子となっていたが、養家の瀬兵衛夫婦がまだ生きていた為めに、ずっと栗林家の門部屋で生活していたのである、――彼の残した遺族は三人、うち長男の源介(即ち私の父)は五歳、長女アサ(即ち私の叔母)は三歳、妻イハ(即ち私の祖母)は二十五歳であった。

初出
底本昭和文学全集 第33巻
表記
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