60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
551-600件 / 全2,216件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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三月の第四日曜 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
コト。 | |||
夜の若葉 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
桃子の座席から二列ばかり先が、ちょうどその二階座席へ通じる入り口の階段になっていた。 | |||
朝の風 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
そのあたりには、明治時代から赤煉瓦の高塀がとりまわされていて、独特な東京の町の一隅の空気をかたちづくっていた。 | |||
今朝の雪 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
太陽が照り出すと、あたりに陽気な雪解けの音が響きはじめた。 | |||
加護 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
加護宮本百合子お幾の信仰は、何時頃から始まったものなのか、またその始まりにどんな動機を持っているのか、誰も知る者はなかった。 | |||
黄昏 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
黄昏宮本百合子水口の硝子戸が、がらりと開いた。 | |||
火のついた踵 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
火のついた踵宮本百合子人物奥平振一郎統計学者(三十歳)みさ子振一郎の妻(十八歳)橋詰英みさ子の従兄(二十四歳)谷三郎英一、みさ子の友人(同)吉沢朝子(登場せず)みさ子の友達(十九歳)女中きよ場所東京。 | |||
一つの芽生 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一つの芽生宮本百合子この一篇を我が亡弟に捧ぐもう四五日経つと、父のおともをして私も珍らしく札幌へ行くことになっていたので、九月が末になると、家中の者が寄り集って夕飯後を、賑(にぎ)やかに喋り合うのが毎晩のおきまりになっていた。 | |||
風に乗って来るコロポックル | 宮本百合子 | 60分以内 | |
風に乗って来るコロポックル宮本百合子彼の名は、イレンカトム、という。 | |||
聖ニコラウスの夜 | カミーユ・ルモンニエー | 60分以内 | |
テルモンド市の傍を流れるエスコオ河に、幾つも繋いである舟の中に、ヘンドリツク・シツペの持舟で、グルデンフイツシユと云ふのがある。 | |||
板ばさみ | オイゲン・チリコフ | 60分以内 | |
プラトン・アレクセエヰツチユ・セレダは床の中でぢつとしてゐる。 | |||
笑 | ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ | 60分以内 | |
窓の前には広い畑が見えてゐる。 | |||
死 | ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ | 60分以内 | |
医学士ウラヂミル・イワノヰツチユ・ソロドフニコフは毎晩六時に、病用さへなければ、本町へ散歩に行くことにしてゐた。 | |||
骸骨の黒穂 | 夢野久作 | 60分以内 | |
まだ警察の仕事の大ザッパな、明治二十年頃のこと……。 | |||
斜坑 | 夢野久作 | 60分以内 | |
上地の底の遠い遠い所から透きとおるような陰気な声が震え起って、斜坑の上り口まで這上って来た。 | |||
焦点を合せる | 夢野久作 | 60分以内 | |
イヤア。 | |||
幽霊と推進機 | 夢野久作 | 60分以内 | |
元の日活会社長S・M氏といったら、その方面の古い関係者は大抵知っているであろう。 | |||
難船小僧 | 夢野久作 | 60分以内 | |
船長の横顔をジッと見ていると、だんだん人間らしい感じがなくなって来るんだ。 | |||
ココナットの実 | 夢野久作 | 60分以内 | |
妾(わたし)は今、神戸海岸通りのレストラン・エイシャの隅ッこに、ちょこりんと腰をかけている。 | |||
冗談に殺す | 夢野久作 | 60分以内 | |
私は「完全な犯罪」なぞいうものは空想の一種としか考えていなかった。 | |||
近眼芸妓と迷宮事件 | 夢野久作 | 60分以内 | |
俺の刑事生活中の面白い体験を話せって云うのか。 | |||
継子 | 夢野久作 | 60分以内 | |
どこか遠くで一つか二つか鳴るボンボン時計の音を聞くと、睡むられずにいた玲子はソッと起上った。 | |||
オンチ | 夢野久作 | 60分以内 | |
大戦後の好景気に煽られた星浦製鉄所は、昼夜兼行の黒烟を揚げていた。 | |||
斬られたさに | 夢野久作 | 60分以内 | |
「アッハッハッハッハッ……」冷めたい、底意地の悪るそうな高笑いが、小雨の中の片側松原から聞こえて来た。 | |||
名娼満月 | 夢野久作 | 60分以内 | |
人皇百十六代桃園天皇の御治世。 | |||
父杉山茂丸を語る | 夢野久作 | 60分以内 | |
白ッポイ着物に青い博多織の帯を前下りに締めて紋付の羽織を着て、素足に駒下駄を穿(は)いた父の姿が何よりも先に眼に浮かぶ。 | |||
純粋小説論 | 横光利一 | 60分以内 | |
もし文芸復興というべきことがあるものなら、純文学にして通俗小説、このこと以外に、文芸復興は絶対に有り得ない、と今も私は思っている。 | |||
罌粟の中 | 横光利一 | 60分以内 | |
罌粟(けし)の中横光利しばらく芝生の堤が眼の高さでつづいた。 | |||
マルクスの審判 | 横光利一 | 60分以内 | |
市街を貫いて来た一条の道路が遊廓街へ入らうとする首の所を鉄道が横切つてゐる。 | |||
バルザックの寝巻姿 | 吉行エイスケ | 60分以内 | |
花子の首一九二四年の倫敦の冬は陰気であった。 | |||
白金神経の少女 | 蘭郁二郎 | 60分以内 | |
バー・オパール日が暮れて、まだ間もない時分だった。 | |||
地図にない島 | 蘭郁二郎 | 60分以内 | |
痛いばかりに澄み切った青空に、赤蜻蛉(とんぼ)がすーい、すーいと飛んでいた。 | |||
宇宙爆撃 | 蘭郁二郎 | 60分以内 | |
所長の発表が終ると、文字通り急霰のような拍手がまき起った。 | |||
蝱の囁き | 蘭郁二郎 | 60分以内 | |
一、暁方は森の匂いがする六月の爽やかな暁風が、私の微動もしない頬を撫(なで)た。 | |||
樹木とその葉 | 若山牧水 | 60分以内 | |
その伊豫の今治から尾の道がよひの小さな汽船に乘つて、一時間ほども來たかとおもふ頃、船は岩城島といふ小さな島に寄つた。 | |||
絵姿 | 渡辺温 | 60分以内 | |
倫敦の社交界に隠れもない伊達者ヘンリイ・ウォットン卿はたまたま、数年前にかの興奮から突然姿をくらまして色々と噂の高かった画家ベエシル・ハルワアドを訪れた。 | |||
尚書稽疑 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
所謂先秦の古書は其の最初編成されてより以後、或は増竄を生じ、或は錯脱を生じ、今日現存せる篇帙が最初のものと異つて來てゐることは、何れの書にも通有の事實であつて、幾んど原形のまゝの者はないと謂ふも過言ではあるまいと思ふ。 | |||
支那歴史的思想の起源 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
近頃は私は田舍にばかり引つ込んで居りまして皆さんにお目に掛る機會が少いのでありますが、今度何か支那學會の大會でお話をしろといふことでございますので、段々老衰を致しまして、新しく何物かを調べてお話をするといふやうな大儀なことは叶ひませんから、何ぞ何も新しく調べんでもよいものが思ひ出せたらお引受けしませうと言つて居りました。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
第二の男は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
第八の男は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
第九の男は語る。 | |||
中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
第十四の男は語る。 | |||
近畿地方に於ける神社 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
私のお話致しますのは、「近畿地方に於ける神社」と申します。 | |||
猿面冠者 | 太宰治 | 60分以内 | |
どんな小説を読ませても、はじめの二三行をはしり読みしたばかりで、もうその小説の楽屋裏を見抜いてしまったかのように、鼻で笑って巻を閉じる傲岸不遜の男がいた。 | |||
親友交歓 | 太宰治 | 60分以内 | |
昭和二十一年の九月のはじめに、私は、或る男の訪問を受けた。 | |||
バルタザアル | アナトール・フランス | 60分以内 | |
其頃はギリシヤ人にサラシンとよばれたバルタザアルがエチオピアを治めてゐた。 | |||
土鼠と落盤 | 黒島伝治 | 60分以内 | |
くすれたような鉱山の長屋が、C川の両側に、細長く、幾すじも這っている。 | |||
花物語 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
昼顔いくつぐらいの時であったかたしかには覚えぬが、自分が小さい時の事である。 | |||
ねずみと猫 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
今の住宅を建てる時に、どうか天井にねずみの入り込まないようにしてもらいたいという事を特に請負人に頼んでおいた。 | |||
比較言語学における統計的研究法の可能性について | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
言語の不思議は早くから自分の頭の中にかなり根深い疑問の種を植え付けていたもののようである。 |
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