ブンゴウサーチ

蝱の囁き――肺病の唄――

蘭郁二郎

『蝱の囁き』は青空文庫で公開されている蘭郁二郎の中編作品。14,502文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
14,502文字
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書出

一、暁方は森の匂いがする六月の爽やかな暁風が、私の微動もしない頬を撫(なで)た。

初出「探偵文学」1936(昭和11)年7月
底本火星の魔術師
表記
新字新仮名
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