寺田寅彦の全作品

青空文庫で公開されている寺田寅彦の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

201–250件 / 全297件

青空文庫の作品を人気順に表示
作品名著者読了時間文字数人気書き出し
凩寺田寅彦5分以内1,259

またひとしきり強いのが西の方から鳴って来て、黒く枯れた紅葉を机の前のガラス障子になぐり付けて裏の藪を押し倒すようにして過ぎ去った。

またひとしきり強いのが西の方から鳴って来て、黒く枯れた紅葉を机の前のガラス障子になぐり付けて裏の藪を押し倒すようにして過ぎ去った。

高知がえり寺田寅彦10分以内3,147

明後日は自分の誕生日。

明後日は自分の誕生日。

車寺田寅彦5分以内1,053

私が九つの秋であった、父上が役を御やめになって家族一同郷里の田舎へ引移る事になった。

私が九つの秋であった、父上が役を御やめになって家族一同郷里の田舎へ引移る事になった。

郷土的味覚寺田寅彦10分以内2,959

日常の環境の中であまりにわれわれに近く親しいために、かえってその存在の価値を意識しなかったようなものが、ひとたびその環境を離れ見失った時になって、最も強くわれわれの追憶を刺戟することがしばしばある。

日常の環境の中であまりにわれわれに近く親しいために、かえってその存在の価値を意識しなかったようなものが、ひとたびその環境を離れ見失った時になって、最も強くわれわれの追憶を刺戟することがしばしばある。

窮理日記寺田寅彦5分以内475

十日 動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊へ入れて干してある。

十日 動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊へ入れて干してある。

枯菊の影寺田寅彦30分以内6,547

少し肺炎の徴候が見えるようだからよく御注意なさい、いずれ今夜もう一遍見に来ますからと云い置いて医者は帰ってしまった。

少し肺炎の徴候が見えるようだからよく御注意なさい、いずれ今夜もう一遍見に来ますからと云い置いて医者は帰ってしまった。

蛙の鳴声寺田寅彦5分以内302

何年頃であったか忘れてしまったが、先生の千駄木時代に、晩春のある日、一緒に音楽学校の演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。

何年頃であったか忘れてしまったが、先生の千駄木時代に、晩春のある日、一緒に音楽学校の演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。

海水浴寺田寅彦30分以内4,743

明治十四年の夏、当時名古屋鎮台につとめていた父に連れられて知多郡の海岸の大野とかいうところへ「塩湯治」に行った。

明治十四年の夏、当時名古屋鎮台につとめていた父に連れられて知多郡の海岸の大野とかいうところへ「塩湯治」に行った。

埋もれた漱石伝記資料寺田寅彦10分以内3,250

熊本高等学校で夏目先生の同僚にSという○物学の先生がいた。

熊本高等学校で夏目先生の同僚にSという○物学の先生がいた。

イタリア人寺田寅彦10分以内3,993

今日七軒町まで用達しに出掛けた帰りに久し振りで根津の藍染町を通った。

今日七軒町まで用達しに出掛けた帰りに久し振りで根津の藍染町を通った。

ステッキ寺田寅彦10分以内2,748

初めは四本足、次に二本足、最後に三本足で歩くものは何かというなぞの発明された時代には、今のように若い者がステッキなどついて歩く習慣はなかったものと思われる。

初めは四本足、次に二本足、最後に三本足で歩くものは何かというなぞの発明された時代には、今のように若い者がステッキなどついて歩く習慣はなかったものと思われる。

海陸風と夕なぎ寺田寅彦5分以内1,920

昼間陸地の表面に近い気層が日照のためにあたためられて膨張すると、地上一定の高さにおいては、従来のその高さ以下にあった空気がその水準の上側にはみ出して来るから、従ってそこの気圧が高くなる。

昼間陸地の表面に近い気層が日照のためにあたためられて膨張すると、地上一定の高さにおいては、従来のその高さ以下にあった空気がその水準の上側にはみ出して来るから、従ってそこの気圧が高くなる。

神田を散歩して寺田寅彦30分以内4,646

あるきわめて蒸し暑い日の夕方であった。

あるきわめて蒸し暑い日の夕方であった。

家庭の人へ寺田寅彦30分以内4,537

風呂の寒暖計  今からもう二十余年も昔の話であるが、ドイツに留学していたとき、あちらの婦人の日常生活に関係した理化学的知識が一般に日本の婦人よりも進んでいるということに気のついた事がしばしばあった。

風呂の寒暖計  今からもう二十余年も昔の話であるが、ドイツに留学していたとき、あちらの婦人の日常生活に関係した理化学的知識が一般に日本の婦人よりも進んでいるということに気のついた事がしばしばあった。

五月の唯物観寺田寅彦30分以内4,293

西洋では五月に林檎やリラの花が咲き乱れて一年中でいちばん美しい自然の姿が見られる地方が多いようである。

西洋では五月に林檎やリラの花が咲き乱れて一年中でいちばん美しい自然の姿が見られる地方が多いようである。

猿の顔寺田寅彦5分以内552

映画「マルガ」で猿の親子連れの現われる場面がある。

映画「マルガ」で猿の親子連れの現われる場面がある。

小さな出来事寺田寅彦60分以内14,623

一 蜂  私の宅の庭は、わりに背の高い四つ目垣で、東西の二つの部分に仕切られている。

一 蜂  私の宅の庭は、わりに背の高い四つ目垣で、東西の二つの部分に仕切られている。

鉛をかじる虫寺田寅彦10分以内2,526

近頃鉄道大臣官房研究所を見学する機会を得て、始めてこの大きなインスチチュートの内部の様子をかなり詳しく知ることが出来た。

近頃鉄道大臣官房研究所を見学する機会を得て、始めてこの大きなインスチチュートの内部の様子をかなり詳しく知ることが出来た。

蜂が団子をこしらえる話寺田寅彦10分以内3,580

私の宅の庭の植物は毎年色々な害虫のためにむごたらしく虐待される。

私の宅の庭の植物は毎年色々な害虫のためにむごたらしく虐待される。

昭和二年の二科会と美術院寺田寅彦10分以内3,300

二科会(カタログ順)  有島生馬氏。

二科会(カタログ順)  有島生馬氏。

人の言葉――自分の言葉寺田寅彦10分以内2,281

一 「おおかた古を考うる事、さらに一人二人の力もてことごとく明らめ尽くすべくもあらず。またよき人の説ならんからに多くの中には誤りもなどかなからん。必ずわろき事もまじらではえあらず。そのおのが心には、今は古の心ことごとく明らかなり、これをおきてはあるべくもあらずと思い定めたることも、思いのほかにまた人の異なるよき考えもいで来るわざなり。あまたの手を経るまにまに、さきざきの考えの上をなおよく考えきわ

一 「おおかた古を考うる事、さらに一人二人の力もてことごとく明らめ尽くすべくもあらず。またよき人の説ならんからに多くの中には誤りもなどかなからん。必ずわろき事もまじらではえあらず。そのおのが心には、今は古の心ことごとく明らかなり、これをおきてはあるべくもあらずと思い定めたることも、思いのほかにまた人の異なるよき考えもいで来るわざなり。あまたの手を経るまにまに、さきざきの考えの上をなおよく考えきわ

浅草紙寺田寅彦10分以内3,671

十二月始めのある日、珍しくよく晴れて、そして風のちっともない午前に、私は病床から這い出して縁側で日向ぼっこをしていた。

十二月始めのある日、珍しくよく晴れて、そして風のちっともない午前に、私は病床から這い出して縁側で日向ぼっこをしていた。

雑記(Ⅱ)寺田寅彦30分以内6,677

一 花火  一月二十六日の祝日の午後三時頃に、私はただあてもなく日本橋から京橋の方へあの新開のバラック通りを歩いていた。

一 花火  一月二十六日の祝日の午後三時頃に、私はただあてもなく日本橋から京橋の方へあの新開のバラック通りを歩いていた。

雑記(Ⅰ)寺田寅彦60分以内16,696

一 日比谷から鶴見へ  夏のある朝築地まで用があって電車で出掛けた。

一 日比谷から鶴見へ  夏のある朝築地まで用があって電車で出掛けた。

断片(Ⅱ)寺田寅彦10分以内2,410

一  連句で附句をする妙趣は自己を捨てて自己を活かし他を活かす事にあると思う。

一  連句で附句をする妙趣は自己を捨てて自己を活かし他を活かす事にあると思う。

断片(Ⅰ)寺田寅彦5分以内1,784

一  神保町から小川町の方へ行く途中で荷馬車のまわりに人だかりがしていた。

一  神保町から小川町の方へ行く途中で荷馬車のまわりに人だかりがしていた。

病中記寺田寅彦10分以内3,800

大正八年十二月五日 晴 金曜  二、三日前から風心持であったが、前日は午前に気象と物理の講義があったから出勤した。

大正八年十二月五日 晴 金曜  二、三日前から風心持であったが、前日は午前に気象と物理の講義があったから出勤した。

鑢屑寺田寅彦30分以内6,477

一  ある忙しい男の話である。

一  ある忙しい男の話である。

異質触媒作用寺田寅彦30分以内6,421

一 帝展  帝展の洋画部を見ているうちに、これだけの絵に使われている絵具の全体の重量は大変なものであろうと考えた。

一 帝展  帝展の洋画部を見ているうちに、これだけの絵に使われている絵具の全体の重量は大変なものであろうと考えた。

さまよえるユダヤ人の手記より寺田寅彦30分以内5,196

一 涼しさと暑さ  この夏は毎日のように実験室で油の蒸餾の番人をして暮らした。

一 涼しさと暑さ  この夏は毎日のように実験室で油の蒸餾の番人をして暮らした。

スパーク寺田寅彦5分以内1,875

一  当らずさわらずの事を書こうとするとなかなか六かしい。

一  当らずさわらずの事を書こうとするとなかなか六かしい。

夏寺田寅彦30分以内6,083

一 デパートの夏の午後  街路のアスファルトの表面の温度が華氏の百度を越すような日の午後に大百貨店の中を歩いていると、私はドビュシーの「フォーヌの午後」を思いだす。

一 デパートの夏の午後  街路のアスファルトの表面の温度が華氏の百度を越すような日の午後に大百貨店の中を歩いていると、私はドビュシーの「フォーヌの午後」を思いだす。

ラジオ雑感寺田寅彦30分以内5,084

宅のラジオ受信機は去年の七月からかれこれ半年ほどの間絶対沈黙の状態に陥ったままで、茶の間の茶箪笥の上に乗っかったきりになっていた。

宅のラジオ受信機は去年の七月からかれこれ半年ほどの間絶対沈黙の状態に陥ったままで、茶の間の茶箪笥の上に乗っかったきりになっていた。

浅間山麓より寺田寅彦10分以内3,595

真夏の正午前の太陽に照りつけられた関東平野の上には、異常の熱量と湿気とを吸込んだ重苦しい空気が甕の底のおりのように層積している。

真夏の正午前の太陽に照りつけられた関東平野の上には、異常の熱量と湿気とを吸込んだ重苦しい空気が甕の底のおりのように層積している。

鴉と唱歌寺田寅彦5分以内1,097

帝劇でドイツ映画「ブロンドの夢」というのを見た。

帝劇でドイツ映画「ブロンドの夢」というのを見た。

喫煙四十年寺田寅彦30分以内8,531

はじめて煙草を吸ったのは十五、六歳頃の中学時代であった。

はじめて煙草を吸ったのは十五、六歳頃の中学時代であった。

高原寺田寅彦10分以内3,157

七月十七日朝上野発の「高原列車」で沓掛に行った。

七月十七日朝上野発の「高原列車」で沓掛に行った。

ゴルフ随行記寺田寅彦10分以内3,510

ずっと前からM君にゴルフの仲間入りをすすめられ、多少の誘惑は感じているが、今日までのところでは頑強に抵抗して云う事を聞かないでいる。

ずっと前からM君にゴルフの仲間入りをすすめられ、多少の誘惑は感じているが、今日までのところでは頑強に抵抗して云う事を聞かないでいる。

札幌まで寺田寅彦30分以内6,576

九月二十九日。

九月二十九日。

雑記帳より(Ⅰ)寺田寅彦10分以内2,322

一  フランスの絵入雑誌を見ていると、モロッコ地方の叛徒の討伐に関する写真ニュースが数々掲載されている。

一  フランスの絵入雑誌を見ていると、モロッコ地方の叛徒の討伐に関する写真ニュースが数々掲載されている。

雑記帳より(Ⅱ)寺田寅彦30分以内4,510

一  今年の春の花の頃に一日用があって上野の山内へ出かけて行った。

一  今年の春の花の頃に一日用があって上野の山内へ出かけて行った。

初冬の日記から寺田寅彦30分以内9,966

一年に二度ずつ自分の関係している某研究所の研究成績発表講演会といったようなものが開かれる。

一年に二度ずつ自分の関係している某研究所の研究成績発表講演会といったようなものが開かれる。

新年雑俎寺田寅彦10分以内3,065

数年前までは正月元旦か二日に、近い親類だけは年賀に廻ることにしていた。

数年前までは正月元旦か二日に、近い親類だけは年賀に廻ることにしていた。

猫の穴掘り寺田寅彦10分以内3,922

猫が庭へ出て用を便じようとしてまず前脚で土を引っかき小さな穴を掘起こして、そこへしゃがんで体の後端部をあてがう。

猫が庭へ出て用を便じようとしてまず前脚で土を引っかき小さな穴を掘起こして、そこへしゃがんで体の後端部をあてがう。

箱根熱海バス紀行寺田寅彦30分以内5,205

朝食の食卓で偶然箱根行の話が持上がって、大急ぎで支度をして東京駅にかけつけ、九時五十五分の網代行に間に合った。

朝食の食卓で偶然箱根行の話が持上がって、大急ぎで支度をして東京駅にかけつけ、九時五十五分の網代行に間に合った。

電車と風呂寺田寅彦30分以内4,872

電車の中で試みに同乗の人々の顔を注意して見渡してみると、あまり感じの好い愉快な顔はめったに見当らない。

電車の中で試みに同乗の人々の顔を注意して見渡してみると、あまり感じの好い愉快な顔はめったに見当らない。

科学上における権威の価値と弊害寺田寅彦30分以内4,982

科学上における権威の効能はほとんど論ずる必要はないほど明白なものである。

科学上における権威の効能はほとんど論ずる必要はないほど明白なものである。

科学上の骨董趣味と温故知新寺田寅彦10分以内3,117

骨董趣味とは主として古美術品の翫賞に関して現われる一種の不純な趣味であって、純粋な芸術的の趣味とは自ずから区別さるべきものである。

骨董趣味とは主として古美術品の翫賞に関して現われる一種の不純な趣味であって、純粋な芸術的の趣味とは自ずから区別さるべきものである。

観点と距離寺田寅彦5分以内1,981

ある日、浜町の明治座の屋上から上野公園を眺めていたとき妙な事実に気がついた。

ある日、浜町の明治座の屋上から上野公園を眺めていたとき妙な事実に気がついた。

言語と道具寺田寅彦10分以内2,165

人間というものが始めてこの世界に現出したのはいつ頃であったか分らないが、進化論に従えば、ともかくも猿のような動物からだんだんに変化して来たものであるらしい。

人間というものが始めてこの世界に現出したのはいつ頃であったか分らないが、進化論に従えば、ともかくも猿のような動物からだんだんに変化して来たものであるらしい。