寺田寅彦の全作品

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
西鶴と科学寺田寅彦30分以内9,957

西鶴の作品についてはつい近年までわずかな知識さえも持合せなかった。

西鶴の作品についてはつい近年までわずかな知識さえも持合せなかった。

自然現象の予報寺田寅彦30分以内10,454

自然現象の科学的予報については、学者と世俗との間に意志の疎通を欠くため、往々に種々の物議を醸す事あり。

自然現象の科学的予報については、学者と世俗との間に意志の疎通を欠くため、往々に種々の物議を醸す事あり。

物質とエネルギー寺田寅彦30分以内5,089

物には必ず物理がある。

物には必ず物理がある。

物理学実験の教授について寺田寅彦30分以内4,767

理化学の進歩が国運の発展に緊要であるという事は永い間一部の識者によって唱えられていたが、時機の熟せなかったため一向に世間には顧みられなかった。

理化学の進歩が国運の発展に緊要であるという事は永い間一部の識者によって唱えられていたが、時機の熟せなかったため一向に世間には顧みられなかった。

物理学の応用について寺田寅彦10分以内3,242

物理学は基礎科学の一つであるからその応用の広いのは怪しむに足らぬ。

物理学は基礎科学の一つであるからその応用の広いのは怪しむに足らぬ。

文学の中の科学的要素寺田寅彦30分以内5,428

同一の事象に対する科学的の見方と芸術的の見方との分れる点はどこにあるだろう。

同一の事象に対する科学的の見方と芸術的の見方との分れる点はどこにあるだろう。

方則について寺田寅彦30分以内8,463

科学の方則は物質界における複雑な事象の中に認められる普遍的な連絡を簡単な言葉で総括したものである。

科学の方則は物質界における複雑な事象の中に認められる普遍的な連絡を簡単な言葉で総括したものである。

漫画と科学寺田寅彦30分以内4,131

漫画とは何かという問に対して明確なる定義を下す事は困難であろう。

漫画とは何かという問に対して明確なる定義を下す事は困難であろう。

言葉の不思議寺田寅彦30分以内10,812

一 「鉄塔」第一号所載木村房吉氏の「ほとけ」の中に、自分が先年「思想」に書いた言語の統計的研究方法(万華鏡所載)に関する論文のことが引き合いに出ていたので、これを機縁にして思いついた事を少し書いてみる。

一 「鉄塔」第一号所載木村房吉氏の「ほとけ」の中に、自分が先年「思想」に書いた言語の統計的研究方法(万華鏡所載)に関する論文のことが引き合いに出ていたので、これを機縁にして思いついた事を少し書いてみる。

耳と目寺田寅彦30分以内4,083

耳も目も、いずれも二つずつ、われわれの頭の頂上からほぼ同じ距離だけ下がった所に開いている。

耳も目も、いずれも二つずつ、われわれの頭の頂上からほぼ同じ距離だけ下がった所に開いている。

工学博士末広恭二君寺田寅彦30分以内5,809

昭和七年四月九日工学博士末広恭二君の死によって我国の学界は容易に補給し難い大きな損失を受けた。

昭和七年四月九日工学博士末広恭二君の死によって我国の学界は容易に補給し難い大きな損失を受けた。

塵埃と光寺田寅彦10分以内2,378

昔ギリシアの哲学者ルクレチウスは窓からさしこむ日光の中に踊る塵埃を見て、分子説の元祖になったと伝えられている。

昔ギリシアの哲学者ルクレチウスは窓からさしこむ日光の中に踊る塵埃を見て、分子説の元祖になったと伝えられている。

土佐の地名寺田寅彦10分以内3,055

地名には意味の分らないのが多い。

地名には意味の分らないのが多い。

夕凪と夕風寺田寅彦10分以内2,214

夕凪は郷里高知の名物の一つである。

夕凪は郷里高知の名物の一つである。

レーリー卿(Lord Rayleigh)寺田寅彦1時間〜27,570

レーリー家の祖先は一六六〇年頃エセックス(Essex)州のモルドン(Maldon)附近に若干の水車を所有して粉磨業を営んでいた。

レーリー家の祖先は一六六〇年頃エセックス(Essex)州のモルドン(Maldon)附近に若干の水車を所有して粉磨業を営んでいた。

鸚鵡のイズム寺田寅彦10分以内2,481

この頃ピエル・ヴィエイという盲目の学者の書いた『盲人の世界』というのを読んでみた。

この頃ピエル・ヴィエイという盲目の学者の書いた『盲人の世界』というのを読んでみた。

烏瓜の花と蛾寺田寅彦30分以内8,503

今年は庭の烏瓜がずいぶん勢いよく繁殖した。

今年は庭の烏瓜がずいぶん勢いよく繁殖した。

議会の印象寺田寅彦10分以内3,533

去年の十月だったか、十一月だったか、それさえどうしても思い出せない程にぼんやりした薄暗がりの記憶の中から、やっと手捜りに拾い出した、きれぎれの印象を書くのであるから、これを事実と云えば、ある意味では、やはり一種の事実であるが、またある意味では、いつか見た事のある悪夢の記録と同じ種類のものであって、決して厳密な意味の事実ではない。

去年の十月だったか、十一月だったか、それさえどうしても思い出せない程にぼんやりした薄暗がりの記憶の中から、やっと手捜りに拾い出した、きれぎれの印象を書くのであるから、これを事実と云えば、ある意味では、やはり一種の事実であるが、またある意味では、いつか見た事のある悪夢の記録と同じ種類のものであって、決して厳密な意味の事実ではない。

KからQまで寺田寅彦10分以内3,885

一  電車停留場のプラットフォームに「安全地帯」と書いた建札が立っている。

一  電車停留場のプラットフォームに「安全地帯」と書いた建札が立っている。

石油ランプ寺田寅彦10分以内3,107

(この一篇を書いたのは八月の末であった。九月一日の朝、最後の筆を加えた後に、これを状袋に入れて、本誌に送るつもりで服のかくしに入れて外出した。途中であの地震に会って急いで帰ったので、とうとう出さずにしまっておいた。今取出して読んでみると、今度の震災の予感とでも云ったようなものが書いてある。それでわざとそのままに本誌にのせる事にした。)  生活上のある必要から、近い田舎の淋しい処に小さな隠れ家を

(この一篇を書いたのは八月の末であった。九月一日の朝、最後の筆を加えた後に、これを状袋に入れて、本誌に送るつもりで服のかくしに入れて外出した。途中であの地震に会って急いで帰ったので、とうとう出さずにしまっておいた。今取出して読んでみると、今度の震災の予感とでも云ったようなものが書いてある。それでわざとそのままに本誌にのせる事にした。)  生活上のある必要から、近い田舎の淋しい処に小さな隠れ家を

戦争と気象学寺田寅彦5分以内1,855

ユーゴーは『哀史』の一節にウォータールーの戦いを叙してこう云っている。

ユーゴーは『哀史』の一節にウォータールーの戦いを叙してこう云っている。

千人針寺田寅彦5分以内1,837

去年の暮から春へかけて、欠食児童のための女学生募金や、メガフォン入りの男学生の出征兵士や軍馬のための募金が流行したが、これらはいつの間にか下火になった。

去年の暮から春へかけて、欠食児童のための女学生募金や、メガフォン入りの男学生の出征兵士や軍馬のための募金が流行したが、これらはいつの間にか下火になった。

チューインガム寺田寅彦30分以内4,832

銀座を歩いていたら、派手な洋装をした若い女が二人、ハイヒールの足並を揃えて遊弋していた。

銀座を歩いていたら、派手な洋装をした若い女が二人、ハイヒールの足並を揃えて遊弋していた。

マルコポロから寺田寅彦10分以内2,880

マルコポロの名は二十年前に中学校の歴史で教わって以来の馴染ではあったが、その名高い「紀行」を自分で読んだのはつい近頃の事である。

マルコポロの名は二十年前に中学校の歴史で教わって以来の馴染ではあったが、その名高い「紀行」を自分で読んだのはつい近頃の事である。

映画雑感(Ⅵ)寺田寅彦30分以内4,058

一 パーロの嫁取り  北極探検家として有名なクヌート・ラスムッセンが自ら脚色監督したもので、グリーンランドにおけるエスキモーの生活の実写に重きをおいたものらしいので、そうした点で興味の深い映画である。

一 パーロの嫁取り  北極探検家として有名なクヌート・ラスムッセンが自ら脚色監督したもので、グリーンランドにおけるエスキモーの生活の実写に重きをおいたものらしいので、そうした点で興味の深い映画である。

映画雑感(Ⅴ)寺田寅彦10分以内2,220

一 永遠の緑  この英国製映画を同類の米国製レビュー映画と比べると一体の感じが随分ちがっている。

一 永遠の緑  この英国製映画を同類の米国製レビュー映画と比べると一体の感じが随分ちがっている。

教育映画について寺田寅彦30分以内4,505

教育資料としての映画の価値の多大なことは誰でも認めてはいるようであるが、しかしこの問題については、少なくも我邦では、まだあまり十分に研究されていないか、ともかくも一般的興味の対象とはなっていないようである。

教育資料としての映画の価値の多大なことは誰でも認めてはいるようであるが、しかしこの問題については、少なくも我邦では、まだあまり十分に研究されていないか、ともかくも一般的興味の対象とはなっていないようである。

津田青楓君の画と南画の芸術的価値寺田寅彦30分以内11,545

私は永い前から科学と芸術、あるいはむしろ科学者と芸術家との素質や仕事や方法に相互共通な点の多い事に深い興味を感じている。

私は永い前から科学と芸術、あるいはむしろ科学者と芸術家との素質や仕事や方法に相互共通な点の多い事に深い興味を感じている。

帝展を見ざるの記寺田寅彦30分以内7,681

夏休みが終って残暑の幾日かが続いた後、一日二日強い雨でも降って、そしてからりと晴れたような朝、清冽な空気が鼻腔から頭へ滲み入ると同時に「秋」の心像が一度に意識の地平線上に湧き上がる。

夏休みが終って残暑の幾日かが続いた後、一日二日強い雨でも降って、そしてからりと晴れたような朝、清冽な空気が鼻腔から頭へ滲み入ると同時に「秋」の心像が一度に意識の地平線上に湧き上がる。

中村彝氏の追憶寺田寅彦5分以内1,923

自分が中村彝氏を訪問したのはあとにも先にもただ一度である。

自分が中村彝氏を訪問したのはあとにも先にもただ一度である。

二科会その他寺田寅彦10分以内2,331

安井氏の絵はだんだんに肩の凝りが解けて来たという気がする。

安井氏の絵はだんだんに肩の凝りが解けて来たという気がする。

二科会展覧会雑感寺田寅彦10分以内3,537

同じ展覧会を見て歩くのでも、単に絵を見て味わい楽しもうという心持で見るのと、何かしら一つ批評でもしてみようという気で見るのとでは、見る時の頭の働き方が違うだけに、その頭に残る印象にもかなりの差があり得る訳である。

同じ展覧会を見て歩くのでも、単に絵を見て味わい楽しもうという心持で見るのと、何かしら一つ批評でもしてみようという気で見るのとでは、見る時の頭の働き方が違うだけに、その頭に残る印象にもかなりの差があり得る訳である。

二科狂想行進曲寺田寅彦5分以内1,050

一  古い伝統の床板を踏み抜いて、落ち込んだやっぱり中古の伝統長屋。

一  古い伝統の床板を踏み抜いて、落ち込んだやっぱり中古の伝統長屋。

二科展院展急行瞥見寺田寅彦30分以内4,057

九月三日は朝方荒い雨が降った、やがて止んだが重苦しい蒸暑さがじりじりと襲って来た。

九月三日は朝方荒い雨が降った、やがて止んだが重苦しい蒸暑さがじりじりと襲って来た。

山中常盤双紙寺田寅彦5分以内1,659

岩佐又兵衛作「山中常盤双紙」というものが展覧されているのを一見した。

岩佐又兵衛作「山中常盤双紙」というものが展覧されているのを一見した。

ある日の経験寺田寅彦30分以内4,981

上野の近くに人を尋ねたついでに、帝国美術院の展覧会を見に行った。

上野の近くに人を尋ねたついでに、帝国美術院の展覧会を見に行った。

PROFESSOR TAKEMATU OKADA寺田寅彦30分以内11,797

Prof. Takematu Okada was born on August 17, 1874, In Husa of Tiba Prefecture, a sunny and peaceful riverside town of the Great Ton※, within forty kilometres of the Pacific coast. When attending the Im

Prof. Takematu Okada was born on August 17, 1874, In Husa of Tiba Prefecture, a sunny and peaceful riverside town of the Great Ton※, within forty kilometres of the Pacific coast. When attending the Im

学問の自由寺田寅彦10分以内3,057

学問の研究は絶対自由でありたい。

学問の研究は絶対自由でありたい。

雑感寺田寅彦5分以内1,904

子供の時代から現在までに自分等の受けた科学教育というものの全体を引くるめて追想してみた時に、そのうちの如何なるものが現在の自分等の中に最も多く生き残って最も強く活きて働いているかと考えてみると、それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。

子供の時代から現在までに自分等の受けた科学教育というものの全体を引くるめて追想してみた時に、そのうちの如何なるものが現在の自分等の中に最も多く生き残って最も強く活きて働いているかと考えてみると、それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。

歳時記新註寺田寅彦30分以内4,998

一       稲妻  晴れた夜、地平線上の空が光るのをいう。

一       稲妻  晴れた夜、地平線上の空が光るのをいう。

夏目先生の俳句と漢詩寺田寅彦5分以内1,095

夏目先生が未だ創作家としての先生自身を自覚しない前に、その先生の中の創作家は何処かの隙間を求めてその創作に対する情熱の発露を求めていたもののように思われる。

夏目先生が未だ創作家としての先生自身を自覚しない前に、その先生の中の創作家は何処かの隙間を求めてその創作に対する情熱の発露を求めていたもののように思われる。

話の種寺田寅彦1時間〜33,539

一       給仕人は電気  今春米国モンタナの工科大学で卒業生のために祝宴を開いた時、ボーイの代りに電気を使って御馳走した。

一       給仕人は電気  今春米国モンタナの工科大学で卒業生のために祝宴を開いた時、ボーイの代りに電気を使って御馳走した。

歌の口調寺田寅彦10分以内2,836

歌の口調がいいとか悪いとかいう事の標準が普遍的に定め得られるものかどうか、これは六かしい問題である。

歌の口調がいいとか悪いとかいう事の標準が普遍的に定め得られるものかどうか、これは六かしい問題である。

宇都野さんの歌寺田寅彦5分以内1,753

ある一人の歌人の歌を、つづけて二、三十も読んでいると、自然にその作者の顔が浮んで来る。

ある一人の歌人の歌を、つづけて二、三十も読んでいると、自然にその作者の顔が浮んで来る。

御返事(石原純君へ)寺田寅彦5分以内873

御手紙を難有う。

御手紙を難有う。

短歌の詩形寺田寅彦10分以内2,865

比較的新しい地質時代に日本とアジア大陸とは陸続きになっていて、象や犀の先祖が大陸からの徒歩旅行の果に、東端の日本の土地に到着し、現在の吾々の住まっているここらあたりをうろついていたということは地質学者の研究によって明らかになった事実である。

比較的新しい地質時代に日本とアジア大陸とは陸続きになっていて、象や犀の先祖が大陸からの徒歩旅行の果に、東端の日本の土地に到着し、現在の吾々の住まっているここらあたりをうろついていたということは地質学者の研究によって明らかになった事実である。

宇宙の二大星流寺田寅彦10分以内2,120

我邦のような湿気の多い土地では、空が本当によく晴れ切って天の河原の砂も拾えそうな夜は年中でわずかしかない。

我邦のような湿気の多い土地では、空が本当によく晴れ切って天の河原の砂も拾えそうな夜は年中でわずかしかない。