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帝展を見ざるの記

寺田寅彦

『帝展を見ざるの記』は青空文庫で公開されている寺田寅彦の短編作品。8,117文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
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30分以内
8,117文字
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書出

夏休みが終って残暑の幾日かが続いた後、一日二日強い雨でも降って、そしてからりと晴れたような朝、清冽な空気が鼻腔から頭へ滲み入ると同時に「秋」の心像が一度に意識の地平線上に湧き上がる。

初出「中央美術」1920(大正9)年11月1日
底本寺田寅彦全集 第八巻
表記
新字新仮名
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