ブンゴウサーチ

60分以内で読める山本周五郎の中編作品

青空文庫で公開されている山本周五郎の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-50件 / 全117件
作品名著者読了時間人気
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一  その門の前に来たとき、保本登はしばらく立停って、番小屋のほうをぼんやりと眺めていた。
泥棒と若殿山本周五郎
60分以内
一  その物音は初め広縁のあたりから聞えた。
雨あがる山本周五郎
60分以内
一  もういちど悲鳴のような声をあげて、それから女の喚きだすのが聞えた。
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一  その日は事が多かった。
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一  十二月にはいってまもない或る日の午後八時過ぎ、――新出去定は保本登と話しながら、伝通院のゆるい坂道を、養生所のほうへと歩いていた。
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一 「病人たちの不平は知っている」新出去定は歩きながら云った、「病室が板敷で、茣蓙の上に夜具をのべて寝ること、仕着が同じで、帯をしめず、付紐を結ぶことなど、――これは病室だけではなく医員の部屋も同じことだが、病人たちは牢舎に入れられたようだと云っているそうだ、病人ばかりではなく、医員の多くもそんなふうに思っているらしいが、保本はどうだ、おまえどう思う」 「べつになんとも思いません」そう云ってから
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一  梅雨があけて半月ほど経ったころ、狂女のおゆみが自殺をはかった。
はたし状山本周五郎
60分以内
一  今泉第二は藩主の参覲の供に加わって、初めて江戸へゆくことになったとき、和田軍兵衛の長女しのを嫁に欲しいと親たちに申し出た。
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一  十二月二十日に、黄鶴堂から薬の納入があったので、二十一日は朝からその仕分けにいそがしく、去定も外診を休んで指図に当った。
おれの女房山本周五郎
60分以内
一 「またよけえなことをする、よしと呉れよ、そんなところでどうするのさ、そんなとこ男がいじるもんじゃないよ、だめだったら聞えないのかね、あたしがせっかく片づけたのにめちゃくちゃになっちまうじゃないか、よしと呉れよ、よけえなことしないで呉れってんだよ」  その長屋の朝は、こういう叫び声で始まる。
追いついた夢山本周五郎
60分以内
一  娘は風呂桶から出るところだった。
秋の駕籠山本周五郎
60分以内
一  魚金の店は北八丁堀の河岸にあった。
赤ひげ診療譚山本周五郎
60分以内
一  俗に「伊豆さま裏」と呼ばれるその一帯の土地は、松平伊豆守の広い中屋敷と、寛永寺の塔頭に挾まれて、ほぼ南北に長く延びていた。
青竹山本周五郎
60分以内
一  慶長六年の夏のはじめ、近畿地方の巡察を命ぜられた本多平八郎忠勝は任をはたした帰途、近江のくに佐和山城に井伊直政をたずねて数日滞在した。
山本周五郎
60分以内
加川銕太郎は机に向って坐り、ぼんやりと庭のほうを眺めていた。
ひとでなし山本周五郎
60分以内
一  本所石原町の大川端で、二人の男が話しこんでいた。
いしが奢る山本周五郎
60分以内
一  六月中旬のある日、まだ降り惜しんでいる梅雨のなかを、本信保馬が江戸から到着した。
日本婦道記山本周五郎
60分以内
一 「鰍やあ、鰍を買いなさらんか、鰍やあ」  うしろからそう呼んで来るのを聞いてお高はたちどまった。
嘘アつかねえ山本周五郎
60分以内
浅草の馬道を吉原土堤のほうへいって、つきあたる二丁ばかり手前の右に、山の宿へと続く狭い横丁があった。
陽気な客山本周五郎
60分以内
一  ――仲井天青が死んだのを知ってるかい。
足軽奉公山本周五郎
60分以内
一 「なんだあの腰つきは、卵でも産もうというのかね」 「向うの男は餌差が鳥を覘っているようだ、それ、よく見当をつけろ」 「ああ外してしまった」 「まるでへた競べだねこれは」  右田藤六は思わずにっと笑った。
若き日の摂津守山本周五郎
60分以内
一  摂津守光辰の伝記には二つの説がある。
金五十両山本周五郎
60分以内
一  遠江のくに浜松の町はずれに、「柏屋」という宿があった。
艶妖記山本周五郎
60分以内
一  読者諸君は「にんじゅつ」というものを御存じであろうか。
あだこ山本周五郎
60分以内
一  曽我十兵衛はいきなり小林半三郎を殴りつけた。
ゆうれい貸屋山本周五郎
60分以内
一 怠け者にも云えば理はあり  江戸京橋炭屋河岸の「やんぱち長屋」という裏店に、桶屋の弥六という者が住んでいた。
初蕾山本周五郎
60分以内
一 「花はさかりまでという、知っているだろう」 「…………」 「美しいものは、美しいさかりを過ぎると忘れられてしまう、人間いつまで若くていられるものじゃない、おまえだってもう十八だろう、ふじむら小町などと云われるのも、もう半年か一年のことだ、惜しまれるうちに身の始末をするのが本当じゃあないか」 「それはわかってますけれど」  お民は客の盃に酌をしながら、ふと考えるような眼つきになった。
お美津簪山本周五郎
60分以内
一 「音をさせちゃ駄目、そおっと来るのよ」 「――大丈夫です」 「そら! 駄目じゃないの」  正吉の重みで梯子段が軋むと、お美津は悪戯らしく上眼で睨んだ。
雨の山吹山本周五郎
60分以内
一  母の病間をみまってから兄の部屋へゆくと、兄も寝床の上で医者と話していた。
荒法師山本周五郎
60分以内
一  昌平寺の俊恵が荒法師といわれるようになったのはそう古いことではない。
葦は見ていた山本周五郎
60分以内
一  五月はじめの朝四時ごろ、――  熊井川は濃い霧に掩われていた。
雪と泥山本周五郎
60分以内
一 「好い男っていうんじゃあないんだ、うん、おとなしくって気の弱そうな性分が、そのまま顔に出てるって感じさ、まだ若いんだ」 「もういいかげんにおよしよ、おまえさん、それは罪だよ」おつねが頸筋へ白粉をぬりながら云った、「それに世間にゃそうそう鴨ばかりいるもんじゃないからね、いまにひどいめにあうよ」 「黙っててよおつね姐さん」ちよのが舌ったるい口ぶりで云った、「それで、ねえそれでどうしたの、おしの姐
若殿女難記山本周五郎
60分以内
一  東海道金谷の宿はずれに、なまめかしい一廓がある。
ひやめし物語山本周五郎
60分以内
一  大四郎は一日のうち少なくとも二度は母の部屋へはいってゆく、「お母さんなにかありませんか」と、云うことは定っている。
ひとごろし山本周五郎
60分以内
一  双子六兵衛は臆病者といわれていた。
山椿山本周五郎
60分以内
一  梶井主馬と須藤きぬ女との結婚式は、十一月中旬の凍てのひどい宵に挙げられた。
おばな沢山本周五郎
60分以内
一  節子が戸田英之助と内祝言の盃をとり交したのは、四月中旬の雨の降る日であった。
暗がりの乙松山本周五郎
60分以内
一  居合腰になってすーと障子を明ける、そのまましばらく屋内のようすを聞きすましてから、そっと廊下へ忍び出た。
初夜山本周五郎
60分以内
一  明和九年(十一月改元「安永」となる)二月中旬の或る日、――殿町にある脇屋代二郎の屋敷へ、除村久良馬が訪ねて来た。
失蝶記山本周五郎
60分以内
一  紺野かず子さま。
野分山本周五郎
60分以内
一 「なにがそんなに可笑しいんだ」 「だってあんまりですもの」運んで来た燗徳利を手に持ったまま、お紋は顔を赤くして笑い続けた、「……板前さんがあんまりなんですもの」 「板前がどうあんまりなんだ」 「若さまが鯊のあらいって仰しゃったでしょう、ですからそう通したんですよ、本当にちゃんとそう通したのに、今いってみたらこうやって、爼板の上へ黒鯛をのせているんです」そこでまたさも堪らないというようにふきだ
橋の下山本周五郎
60分以内
一  練り馬場と呼ばれるその広い草原は、城下から北へ二十町あまりいったところにある。
蜆谷山本周五郎
60分以内
一 「こんなに鴨の寄らないこともないもんだ、もう師走という月でまるっきり影もみせない」風邪でもひいているような、ぜいぜい声でこう云うのが聞こえた、「もう十年もむかしだったか、沖の島の杓子岩のくずれた年だかに鴨の寄らないことがあった」 「なむあみだ、なむあみだ」別の声がうたうような調子でそう云った、「ばかな凍てだ、これじゃあまた明日は寝て暮らすだ、出て来なけりゃあよかった」 「猟場が変わったのもた
風流化物屋敷山本周五郎
60分以内
一 柘榴屋敷に物怪の沙汰  住宅難のこんにち、こんなことを云うと殴られるかも知れないが、僅か十数年まえまでは東京市内などにもよく化物屋敷といわれる空家があった。
あすなろう山本周五郎
60分以内
一  うすよごれた手拭で頬冠りをした、百姓ふうの男が一人、芝金杉のかっぱ河岸を、さっきから往ったり来たりしていた。
暴風雨の中山本周五郎
60分以内
一  烈風と豪雨が荒れ狂っていた。
やぶからし山本周五郎
60分以内
一  祝言の夜は雪になった。
薯粥山本周五郎
60分以内
一  承応二年五月はじめの或る日、三河のくに岡崎藩の老職をつとめる鈴木惣兵衛の屋敷へ、ひとりの浪人者が訪れて来て面会を求めた。
七日七夜山本周五郎
60分以内
一  本田昌平は、ものごとをがまんすることにかけては、自信があった。
つばくろ山本周五郎
60分以内
一  吉良の話しがあまりに突然であり、あまりに思いがけなかったので、紀平高雄にはそれがすぐには実感としてうけとれなかった。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。
Next