ブンゴウサーチ

雪と泥

山本周五郎

『雪と泥』は青空文庫で公開されている山本周五郎の中編作品。20,319文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
20,319文字
人気
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書出

一 「好い男っていうんじゃあないんだ、うん、おとなしくって気の弱そうな性分が、そのまま顔に出てるって感じさ、まだ若いんだ」 「もういいかげんにおよしよ、おまえさん、それは罪だよ」おつねが頸筋へ白粉をぬりながら云った、「それに世間にゃそうそう鴨ばかりいるもんじゃないからね、いまにひどいめにあうよ」 「黙っててよおつね姐さん」ちよのが舌ったるい口ぶりで云った、「それで、ねえそれでどうしたの、おしの姐

初出「オール読物」文藝春秋、1954(昭和29)年1月号
底本山本周五郎全集第二十五巻 三十ふり袖・みずぐるま
表記
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