ブンゴウサーチ

30分以内で読める牧野信一の短編作品

青空文庫で公開されている牧野信一の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

51-87件 / 全87件
作品名著者読了時間人気
海棠の家牧野信一
30分以内
おそらくあの娘は、私より二つか三つぐらゐの年上だつたに違ひないのだが私には相当のおとなに見えた。
お蝶の訪れ牧野信一
30分以内
いま時分に、まだ花のあるところなんてあるのかしら?――はじめて来た方角には違ひないのだが、案外だ!この様子を見ると何処か途中にでも花見の場所があるのらしいが、どうも妙だ!何処の花だつて、もうとうに散つてゐる筈だが――花見と云つても、あの時のは芝居見物のことだつたが、あれに誘はれたのはやがてもう一ト月も前になるぢやないか!あの頃が、それでも田舎よりはいくらか遅い東京のお花見季だつた筈だ……と思ふんだが、さうでもなかつたのかな!あの時もあの連中と一緒に出かけて...
或る五月の朝の話牧野信一
30分以内
「シン!シン!」夢の中で彼は、さう自分の名前を呼ばれてゐるのに気づいたが、と同時にギュツと頬ツぺたをつねりあげられたので、思はずぎよツとして眼を見開いた。
悪筆牧野信一
30分以内
縁側の敷居には硝子戸がはまつてゐる。
秋・二日の話牧野信一
30分以内
綽名だけは一人前――悪党きどりの不良少年――母島村長の懇望から三十人をけふ島送り――。
「或る日の運動」の続き牧野信一
30分以内
――「泳ぎ位ゐ三日も練習したら出来さうなものだがな!」私は、此間うちから、かくれて読んでゐた水泳術の本を、鍵のかゝつた本箱の抽斗しから取り出して来て開いた。
地球儀牧野信一
30分以内
祖父の十七年の法要があるから帰れ――という母からの手紙で、私は二タ月ぶりぐらいで小田原の家に帰った。
海浜日誌牧野信一
30分以内
――日。
余の倅に就いて牧野信一
30分以内
試みに、余の三歳になる一子をとらへて、――葛西をぢちやんに如何されたか?と訊ねて見給へ!彼は、忽ち武張つた表情をして、次のやうな動作をするであらう。
エハガキの激賞文牧野信一
30分以内
友を訪ねて僕は一ト頃外国製のエハガキを集めたことがある、その頃は、集めた数々のものを酷く大切にして、夫々のアルバムを「科学篇」とか「歴史篇」とか「物語篇」とか「考古篇」とか「美術篇」とか「地理篇」とかといふ風に分類して悦に入つた。
川蒸気は昔のまゝ牧野信一
30分以内
さあ、これから宿へ帰つて「東京見物記」といふ記事を書くのだ――おいおい、タキシイを呼び止めて呉れ、何方側だ?何方側だ?俺には見当がつかぬ――などゝ僕は同伴の妻に云ひ寄るのであつたが、妻君は、前の晩に友達と別れてから、夫と手を携へて怖る/\訪れた赤坂辺のダンスホールを訪れたところが、そこで、案外にも平気で踊ることが出来たので、自信を得てしまつて、やつぱり村の野天やアバラ屋で古風な蓄音機に合せて村の友達連と踊るよりは此方の方が遥かに好もしい。
新興芸術派に就ての雑談牧野信一
30分以内
S・S・F倶楽部員の座談会。
喜劇考牧野信一
30分以内
KATA-KOMASドリアン――彼女は私達の愛馬の名前である。
卓上演説牧野信一
30分以内
おゝ皆さん、今宵、この真夏の夜の夢の、いとも花やかなる私達の円卓子にお集りになつた学識に富み夢に恵まれ、且つまたゲルマン系の「冒険の歌」より他に歌らしい歌も弁へぬ南方の蛮人(私)を指命して一場の演説を所望なさるゝといふ最も趣味拡き紳士よ、淑女よ、私は立ち上りました、私はマルテン・ルーテルの祈りを口吟みながら立ち上りました――。
三田に来て牧野信一
30分以内
結廬古城下時登古城上古城非疇昔今人自来往坂を登り、また坂を登り――そして、石垣の台上に居並ぶ家々のうちで、一番隅つこの、一番小さい家に居を移した。
「学生警鐘」と風牧野信一
30分以内
氷嚢の下旅まくら熱になやみて風を聴くとり落した手鏡の破片にうつるいくつものわが顔湖はひかりてふるさとは遠い*夜をこめて吹き荒んだ風が、次の日もまたその次の日も絶え間もなく鳴りつづけてゐるといふ――そのやうな風に私はこの町ではぢめて出遇つた。
〔婦人手紙範例文〕牧野信一
30分以内
転地してゐる義妹へ何や彼やと毎日のことばかりに追はれて、ついついお手紙さへも書きおくれて居りましたこと、どうぞおゆるし下さい。
その村を憶ひて牧野信一
30分以内
怒田村のこと鬼涙、寄生木、夜見、五郎丸、鬼柳、深堀、怒田、竜巻、惣領、赤松、金棒、鍋川――足柄の奥地に、昔ながらのさゝやかな巣を営んでゐるそれらの村々を私は渡り歩いて、昆虫採集に没頭してゐた。
岬の春霞牧野信一
30分以内
いつまでつゞくか、仮寝の宿――わたしは、そのとき横須賀に置いた家族から離れて湘南電車で二駅離れた海ふちの宿にゐた。
城ヶ島の春牧野信一
30分以内
城ヶ島といふと、たゞちに北原白秋さんを連想する――といふより白秋さんから、わたしは城ヶ島を知り、恰度酒を飲みはじめた十何年か前のころ、わたしたちは酔ひさへすれば、城ヶ島の雨を合唱したものである。
喧嘩咄牧野信一
30分以内
ちかごろ或る日、十何年も他所にあづけ放してあるトランクをあけて見ると昔のエハガキブックや本や手帳にまぢって、二十歳前後の写真を二束見つけた。
月評牧野信一
30分以内
読むのがのろいからと心配して――これで僕は四ヶ月もつゞけて(三ヶ月間は、「早稲田文学」のために――)早く出るものからぼつ/\と読みはじめ、さて、いよ/\書かうといふ段になると、十日も前に読んだものゝ記憶は大ぶんあやしくなり、また繰ひろげて、あれこれと戸惑ひ、結局時間に追はれて半分も読み損つてしまふ有様は、まるでアダムスン漫画のやうであつた。
書斎を棄てゝ牧野信一
30分以内
もうわたしは、余程久しい以前から定つた自分の部屋といふものを忘れて、まるで吟遊詩人のやうな日をおくつてゐることだ。
湖の夢牧野信一
30分以内
友人である医学士のF君が、オースチンを購入したので、案内車を先に立てながら富士の五湖をまはつて来ようと、或る晩わたしの部屋を訪れた。
文学的自叙伝牧野信一
30分以内
父親からの迎へが来次第、アメリカへ渡るといふ覚悟を持たせられてゐて、私は小学校へ入る前後からカトリツク教会のケラアといふ先生に日常会話を習ひはじめてゐた。
浪曼的時評牧野信一
30分以内
先月は殆んど一ト月、新緑の中の海辺や山の温泉につかつて文字といふ文字は何ひとつ目にもせず蝶々などを追ひかけて暮し、その間に何か際立つた作品が現れてゐたかも知れないが、それまでは今年になつてからといふものわたしは、その読後感を誌す目的で毎月つゞけて月々の多くの雑誌を読んで来た。
山峡の凧牧野信一
30分以内
百足凧と称する奇怪なかたちの凧は、殆ど人に知られてゐないらしい。
或るハイカーの記牧野信一
30分以内
適量の日本酒を静かに吟味しながら愛用してゐれば、凡そ健康上の効用に此れ以上のものは無いといふことは古来から夙に云はれて居り、わたしなども身をもつてそれを明言出来る者であつたが、誰しも多くの飲酒者は稍ともすれば感情のほとばしるに任せては後悔の種を育てがちになるのも実にも通例の仕儀ながら、わたしも亦その伝で銀座通りなどをおし歩きながらウヰスキーをあをりつゞけたお蔭で、例に依つて例の如く、終ひに閑寂なる療養生活に没頭しなければならなくなつた。
牧野信一
30分以内
寒い晩だつた。
若い作家と蠅牧野信一
30分以内
ある時は――苔のない心うれしい心くもつた心――悲しい心。
凸面鏡牧野信一
30分以内
「君は一度も恋の悦びを経験した事がないのだね。
牧野信一
30分以内
若しも貴方が妾に裏切るやうな事があれば、妾は屹度貴方を殺さずには置きませんよ、と常に云つてゐた女が、いざとなつたら他愛もなく此方を棄てゝ行つた。
愚かな朝の話牧野信一
30分以内
窓に限られた小さな空が紺碧に澄み渡つて、――何かかう今日の一日は愉快に暮せさうな、といふやうな爽々しい気持が、室の真中に上向けに寝転むだ儘、うつとりとその空を眺めあげた私の胸にふはふはと感ぜられました。
痴想牧野信一
30分以内
私は岡村純七郎の長男で純太郎といふ名前である。
砂浜牧野信一
30分以内
羽根蒲団の上に寝ころんでゐるやうだ――などと私は思つたくらゐでした。
池のまはり牧野信一
30分以内
「ね、お祖母さん――」半分あまつたれるやうな口調で彼は、もぐ/\云はせながら祖母の炬燵の中へ割込むで行つた。
熱海へ牧野信一
30分以内
彼は徳利を倒にして、細君の顔を見返つた。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。
Prev