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凸面鏡

牧野信一

『凸面鏡』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。6,511文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
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30分以内
6,511文字
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書出

「君は一度も恋の悦びを経験した事がないのだね。――僕が若し女ならば、生命を棄てゝも君に恋をして見せるよ。」と彼のたつた一人の親友が云つた時、 「よせツ、戯談じやねえ、気味の悪るい。」、と二人が腹を抱へて笑つてしまつて――その笑ひが止らない中に、彼はその友の言葉に真実性を認めたから、自分を寂しいと思ふ以上に、親友の有り難さに嬉し涙を感ずる、と同時に、「そんなに心配して呉れないでもいゝよ。」と答へ度い

初出「新小説 第二十五巻第八号(八月号)」春陽堂、1920(大正9)年8月1日
底本牧野信一全集第一巻
表記
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