青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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文溯閣の四庫全書 | 内藤湖南 | 10分以内 | |
凡そ書籍の事に注意する人にして、乾隆の四庫全書の名を知らざる者は少からん。 | |||
応仁の乱に就て | 内藤湖南 | 60分以内 | |
私は應仁の亂に就て申上げることになつて居りますが、私がこんな事をお話するのは一體他流試合と申すもので、一寸も私の專門に關係のないことであります、が大分若い時に本を何といふことなしに無暗に讀んだ時分に、いろいろ此時代のものを讀んだ事がありますので、それを思ひ出して少しばかり申上げることに致しました。 | |||
大阪の町人学者富永仲基 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
大阪毎日新聞が、一萬五千號のお祝で講演會を催されるといふことで、私にも出るやうにとのお話で出て參りました。 | |||
概括的唐宋時代観 | 内藤湖南 | 30分以内 | |
唐宋時代といふことは普通に用ふる語なるが、歴史特に文化史的に考察すると、實は意味をなさぬ語である。 | |||
斗南先生 | 中島敦 | 60分以内 | |
雲海蒼茫佐渡ノ洲郎ヲ思ウテ一日三秋ノ愁四十九里風波悪シ渡ラント欲スレド妾ガ身自由ナラズははあ、来いとゆたとて行かりょか佐渡へだな、と思った。 | |||
古街 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
黄昏時を四五分すぎたあと、薄闇を縫ふて、紅い々々燈(ひ)の華が、冬咲きの仏相花のやうにちらつく。 | |||
模倣と独立 | 夏目漱石 | 60分以内 | |
今日は図らず御招きに預りまして突然参上致しました次第でありますが、私は元この学校で育った者で、私にとってはこの学校は大分縁故の深い学校であります。 | |||
僕の昔 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
根津の大観音に近く、金田夫人の家や二弦琴の師匠や車宿や、ないし落雲館中学などと、いずれも『吾輩は描である』の編中でなじみ越しの家々の間に、名札もろくにはってない古べいの苦沙弥先生の居は、去年の暮れおしつまって西片町へ引き越された。 | |||
文芸作品の映画化 | 南部修太郎 | 10分以内 | |
最近、偶然に文藝作品の映畫化されたものをつゞけて三つ見た。 | |||
夢 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
夢と人生夢が虚妄に思はれるのは、個々の事件が斷片であり、記憶の連續がないからである。 | |||
家庭の痛恨 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
西洋の風習では、その妻が良人と共に社交に出で、多くの異性と舞踏をし、宴会の席上で酒をすすめ、ピアノを弾き、唄をうたひ、文学を論じ、時に艶めかしき媚態を示して、人々の注意と愛情を惹かうと努める。 | |||
夏帽子 | 萩原朔太郎 | 10分以内 | |
青年の時は、だれでもつまらないことに熱情をもつものだ。 | |||
ニイチェに就いての雑感 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
ニイチェの世界の中には、近代インテリのあらゆる苦悩が包括されてゐる。 | |||
装幀の意義 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
書物に於ける装幀の趣味は、絵画に於ける額縁や表装と同じく、一つの明白な芸術の「続き」ではないか。 | |||
蝶を夢む | 萩原朔太郎 | 60分以内 | |
詩集の始にこの詩集には、詩六十篇を納めてある。 | |||
ウォーソン夫人の黒猫 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
ウォーソン夫人は頭脳もよく、相当に教育もある婦人であった。 | |||
秋と漫歩 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
四季を通じて、私は秋という季節が一番好きである。 | |||
老年と人生 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
老いて生きるということは醜いことだ。 | |||
犬の生活 | 小山清 | 60分以内 | |
私はその犬を飼うことにした。 | |||
定本青猫 | 萩原朔太郎 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]宇宙は意志の現れであり、意志の本質は惱みであるシヨウペンハウエル[#改ページ]自「青猫」の初版が出たのは、一九二三年の春であり、今から約十年ほど昔になる。 | |||
宿命 | 萩原朔太郎 | 1時間〜 | |
散文詩について序に代へて散文詩とは何だらうか。 | |||
月の詩情 | 萩原朔太郎 | 10分以内 | |
昔は多くの詩人たちが、月を題材にして詩を作つた。 | |||
ラヂオ漫談 | 萩原朔太郎 | 10分以内 | |
東京に移つてから間もなくの頃である。 | |||
夢の殺人 | 浜尾四郎 | 60分以内 | |
「どうしたって此の儘ではおけない。 | |||
殺された天一坊 | 浜尾四郎 | 60分以内 | |
あれ程迄世間を騒がせた天一坊も、とうとうお処刑となって、獄門に梟(か)けられてしまいました。 | |||
彼は誰を殺したか | 浜尾四郎 | 60分以内 | |
男でもほれぼれする吉田豊のやすらかな寝顔を眺めながら中条直一は思った。 | |||
途上の犯人 | 浜尾四郎 | 60分以内 | |
東京駅で乗車した時から、私はその男の様子が気になり出した。 | |||
丹下左膳 | 林不忘 | 1時間〜 | |
土葬水葬ふしぎなことがある。 | |||
煩悩秘文書 | 林不忘 | 1時間〜 | |
深山の巻――女髪兼安――猿の湯岩間に、黄にむらさきに石楠花が咲いて、夕やみが忍び寄っていた。 | |||
安重根 | 谷譲次 | 1時間〜 | |
時。 | |||
若き日の成吉思汗 | 林不忘 | 1時間〜 | |
三幕六場人物成吉思汗二十七歳合撒児成吉思汗の弟二十四歳木華里四天王の一人、近衛隊長三十歳哲別長老、四天王の一人六十歳忽必来参謀長、四天王の一人速不台箭筒士長、四天王の一人者勒瑪主馬頭巴剌帖木成吉思汗の小姓十四歳汪克児傴僂(せむし)の道化役、成吉思汗の愛玩三十歳... | |||
稲生播磨守 | 林不忘 | 60分以内 | |
天保のすえ、小石川御箪笥町の稲生播磨守の上屋敷。 | |||
元禄十三年 | 林不忘 | 60分以内 | |
問題を入れた扇箱「いや、勤まらぬことはありますまい。 | |||
寛永相合傘 | 林不忘 | 30分以内 | |
つまらないことから、えて大喧嘩になる。 | |||
口笛を吹く武士 | 林不忘 | 30分以内 | |
無双連子「ちょっと密談――こっちへ寄ってくれ。 | |||
あの顔 | 林不忘 | 60分以内 | |
六月の暑い日の午後、お久美は、茶の間にすわって、浮かない面持ちだった。 | |||
仇討たれ戯作 | 林不忘 | 30分以内 | |
六樹園石川雅望は、このごろいつも不愉快な顔をして、四谷内藤新宿の家に引き籠って額に深い竪皺を刻んでいた。 | |||
魚の序文 | 林芙美子 | 30分以内 | |
それだからと云(い)って、僕は彼女をこましゃくれた女だとは思いたくなかった。 | |||
清貧の書 | 林芙美子 | 60分以内 | |
私はもう長い間、一人で住みたいと云(い)う事を願って暮した。 | |||
河沙魚 | 林芙美子 | 60分以内 | |
空は暗く曇って、囂々(ごうごう)と風が吹いていた。 | |||
井戸の底に埃の溜つた話 | 葉山嘉樹 | 10分以内 | |
よく田舎にある、野つ原の真ん中に、灌木だの歯朶だのに、穴の縁を茂らせて、底には石や土が、埋めかけて匙を投げてある、あの古井戸の底になら、埃が溜つたつて、別に面白くも可笑しくもない。 | |||
遺言文学 | 葉山嘉樹 | 30分以内 | |
無名作家Nの情熱(上)プロレタリア作家が、現在、どんなに困難な道を歩いてゐるか、といふ事は、クド/\と述べ立てる必要の無い事であらう。 | |||
獄中の女より男に | 原田皐月 | 30分以内 | |
私には暗い/\日許り続いて居ます。 | |||
苦しく美しき夏 | 原民喜 | 30分以内 | |
陽の光の圧迫が弱まってゆくのが柱に凭掛っている彼に、向側にいる妻の微かな安堵を感じさせると、彼はふらりと立上って台所から下駄をつっかけて狭い裏の露次へ歩いて行ったが、何気なく隣境の空を見上げると高い樹木の梢(こずえ)に強烈な陽の光が帯のように纏(まつ)わりついていて、そこだけが赫(かっ)と燃えているようだった。 | |||
秋日記 | 原民喜 | 30分以内 | |
緑色の衝立が病室の内部を塞いでいたが、入口の壁際にある手洗の鏡に映る姿で、妻はベッドに寝たまま、彼のやって来るのを知るのだった。 | |||
冬日記 | 原民喜 | 30分以内 | |
真白い西洋紙を展げて、その上に落ちてくる午後の光線をぼんやり眺めていると、眼はその紙のなかに吸込まれて行くようで、心はかすかな光線のうつろいに悶(もだ)えているのであった。 | |||
美しき死の岸に | 原民喜 | 30分以内 | |
何かうっとりさせるような生温かい底に不思議に冷気を含んだ空気が、彼の頬(ほお)に触れては動いてゆくようだった。 | |||
死のなかの風景 | 原民喜 | 30分以内 | |
妻が息をひきとったとき、彼は時計を見て時刻をたしかめた。 | |||
火の唇 | 原民喜 | 30分以内 | |
いぶきが彼のなかを突抜けて行った。 | |||
壊滅の序曲 | 原民喜 | 1時間〜 | |
朝から粉雪が降っていた。 |