青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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廃墟から | 原民喜 | 60分以内 | |
八幡村へ移った当初、私はまだ元気で、負傷者を車に乗せて病院へ連れて行ったり、配給ものを受取りに出歩いたり、廿日市町の長兄と連絡をとったりしていた。 | |||
鎮魂歌 | 原民喜 | 1時間〜 | |
美しい言葉や念想が殆(ほとん)ど絶え間なく流れてゆく。 | |||
永遠のみどり | 原民喜 | 60分以内 | |
梢(こずえ)をふり仰ぐと、嫩葉のふくらみに優しいものがチラつくようだった。 | |||
月の夜 | 樋口一葉 | 5分以内 | |
村雲すこし有るもよし、無きもよし、みがき立てたるやうの月のかげに尺八の音の聞えたる、上手ならばいとをかしかるべし、三味も同じこと、琴は西片町あたりの垣根ごしに聞たるが、いと良き月に弾く人のかげも見まほしく、物がたりめきて床しかりし、親しき友に別れたる頃の月いとなぐさめがたうも有るかな、千里のほかまでと思ひやるに添ひても行かれぬものなれば唯うらやましうて、これを仮に鏡となしたらば人のかげも映るべしやなど果敢なき事さへ思ひ出でらる。 | |||
晶子鑑賞 | 平野万里 | 1時間〜 | |
「新墾筑波を過ぎて幾夜か寝つる」といふ形、即ち五七・七の片歌といふ短い唄がわが民族の間に発生し、それが二つ重つて五七・五七・七の今の短歌の形が出来たのは何時の頃であらうか。 | |||
唯物史観と文学 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
唯物史觀と文學平林初之輔人或は言うであろう。 | |||
文芸運動と労働運動 | 平林初之輔 | 10分以内 | |
文藝運動と勞働運動平林初之輔明治以來の文藝運動は流派と流派との爭いであつた。 | |||
中西氏に答う | 平林初之輔 | 10分以内 | |
前掲「文藝運動と勞働運動」の一文句に對して中西伊之助氏が「種蒔く人」八月號で猛烈に批難された。 | |||
山吹町の殺人 | 平林初之輔 | 60分以内 | |
山吹町の殺人平林初之輔男の顔にはすっかり血の気(け)が失(う)せていた。 | |||
福翁自伝 | 福沢諭吉 | 1時間〜 | |
慶應義塾の社中にては、西洋の学者に往々自から伝記を記すの例あるを以て、兼てより福澤先生自伝の著述を希望して、親しく之(これ)を勧めたるものありしかども、先生の平生甚だ多忙にして執筆の閑を得ずその儘(まま)に経過したりしに、一昨年の秋、或(あ)る外国人の需に応じて維新前後の実歴談を述べたる折、風と思い立ち、幼時より老後に至る経歴の概略を速記者に口授して筆記せしめ、自から校正を加え、福翁自伝と題して、昨年七月より本年二月までの時事新報に掲載したり。 | |||
画室の言葉 | 藤島武二 | 30分以内 | |
私は今年の文展出品作「耕到天」に、次のような解説をつけて置いた。 | |||
四日間 | フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン | 60分以内 | |
忘れもせぬ、其時味方は森の中を走るのであった。 | |||
小説総論 | 二葉亭四迷 | 10分以内 | |
人物の善悪を定めんには我に極美(アイデアル)なかるべからず。 | |||
東西ほくろ考 | 堀口九万一 | 30分以内 | |
東洋と西洋とは、その風俗習慣に就て、いろいろ異つた点が多い中で、特に黒子に関する観方ほど異つてゐるものはなからうと思はれる。 | |||
石狩川 | 本庄陸男 | 1時間〜 | |
第一章もはや日暮れであった。 | |||
女肉を料理する男 | 牧逸馬 | 1時間〜 | |
人気が荒いので世界的に有名なロンドンの東端区に、ハンベリイ街という町がある。 | |||
浴槽の花嫁 | 牧逸馬 | 1時間〜 | |
英国ブラックプウルの町を、新婚の夫婦らしい若い男女が、貸間を探して歩いていた。 | |||
戦雲を駆る女怪 | 牧逸馬 | 1時間〜 | |
露独連絡の国際列車は、ポーランドの原野を突っ切って、一路ベルリンを指して急ぎつつある。 | |||
上海された男 | 牧逸馬 | 30分以内 | |
※夜半に一度、隣に寝ている男の呻声を聞いて為吉は寝苦しい儘、裏庭に降立ったようだったが、昼間の疲労で間もなく床に帰ったらしかった。 | |||
舞馬 | 牧逸馬 | 30分以内 | |
植峰――植木屋の峰吉というよりも、消防の副小頭として知られた、浅黒いでっぷりした五十男だった。 | |||
最後の丘 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
なつかしい丘の上、棕呂の若葉のそよぎに、小鳥の唄。 | |||
鬼涙村 | 牧野信一 | 60分以内 | |
鵙(もず)の声が鋭くけたたましい。 | |||
痴日 | 牧野信一 | 60分以内 | |
頭の惡いときには、むしろ極めて難解な文字ばかりが羅列された古典的な哲學書の上に眼を曝すに如くはない――隱岐はいつも左う胸一杯に力んで、決して自分の部屋から外へ現れなかつた。 | |||
余話 | 牧野信一 | 10分以内 | |
厳格らしい母だつた。 | |||
寒山落木 巻一 | 正岡子規 | 1時間〜 | |
寒山落木卷正岡子規寒山落木明治十八年ヨリ同二十五年マデ第一期明治十八年夏郷里松山ニ歸ル○嚴嶋ニ遊ビ祭禮ヲ觀ル○九月上京仝十九年夏久松定靖公ニ扈從シテ日光伊香保ニ行ク○九月歸京仝廿年春腸胃ヲ病ム上野ヲ散歩ス○夏歸省○九月上京仝廿一年夏牛嶋月香樓ニ居ル○九月歸京常盤會寄宿舍ニ入ル仝廿二年四月水戸ニ遊ブ徃復一週間○五月咯血七月歸省九月上京不忍池畔ニ居ル後再ビ常盤會寄... | |||
ラ氏の笛 | 松永延造 | 30分以内 | |
横浜外人居留地の近くに生れ、又、其処で成育した事が何よりの理由となって、私は支那人、印度人、時には埃及人などとさえ、深い友誼を取り交した経験を持っている。 | |||
山想う心 | 松濤明 | 5分以内 | |
星の鈍くまたたく夜、麦田の上を身を切るような風が渡る。 | |||
暴風雨に終わった一日 | 松本泰 | 30分以内 | |
バルコニーの外は低い砂丘を一つ越して、青空にくっきりと限られた代赭色の岩鼻岬、その中腹の白い記念塔、岬の先端の兜岩、なだらかな弧を描いている波打ち際、いつも同じ絵であった。 | |||
宝石の序曲 | 松本泰 | 30分以内 | |
狭い、勾配の急な裏梯子を上り切ったところの細長い板の間は、突き当たりに厚いカーテンがかかっていて、古椅子や古テーブルなどを積み重ね、片側をわずかに人が通れるだけ開けてある。 | |||
謎の街 | 松本泰 | 30分以内 | |
坂の多いサンフランシスコの街々は自動車に乗っても電車に乗っても、目まぐるしいように眼界が転回する。 | |||
まよわし | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
わが思ふ女ありやなしや。 | |||
雪之丞変化 | 三上於菟吉 | 1時間〜 | |
女がた晩秋の晴れた一日が、いつか黄昏れて、ほんのりと空を染めていた夕映[#ルビの「ゆうばえ」は底本では「ゆえばえ」]も、だんだんに淡れて行く頃だ。 | |||
消息一通 | 三木清 | 30分以内 | |
新年お目出度う存じます。 | |||
ひのきとひなげし | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
ひなげしはみんなまっ赤に燃えあがり、めいめい風にぐらぐらゆれて、息もつけないようでした。 | |||
饑餓陣営 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
人物バナナン大将。 | |||
マリヴロンと少女 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
城あとのおおばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になって、畑の粟(あわ)は刈りとられ、畑のすみから一寸顔を出した野鼠はびっくりしたように又急いで穴の中へひっこむ。 | |||
氷河鼠の毛皮 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
このおはなしは、ずゐぶん北の方の寒いところからきれぎれに風に吹きとばされて来たのです。 | |||
紫紺染について | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
盛岡の産物のなかに、紫紺染というものがあります。 | |||
葡萄水 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
(一)[#「(一)」は縦中横]耕平は髪も角刈りで、おとなのくせに、今日は朝から口笛などを吹いてゐます。 | |||
税務署長の冒険 | 宮沢賢治 | 60分以内 | |
一、濁密防止講演会〔冒頭原稿数枚なし〕イギリスの大学の試験では牛でさへ酒を呑(の)ませると目方が増すと云(い)ひます。 | |||
北守将軍と三人兄弟の医者 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
一、三人兄弟の医者むかしラユーといふ首都に、兄弟三人の医者がゐた。 | |||
光のない朝 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
光のない朝宮本百合子おもんが、監督の黒い制服を着、脊柱が見えそうに痩せさらぼいた肩をかがめて入って来ると、どんな野蛮な悪戯(いたずら)好きの女工も、我知らずお喋りの声を止めてひっそりとなった。 | |||
顔 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
顔宮本百合子ルイザは、天気にも、教父にも、または夫のハンスに対しても、ちっとも苦情を云うべきことのないのは知っていた。 | |||
古き小画 | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
古き小画宮本百合子スーラーブは、身に迫るような四辺(あたり)の沈黙に堪えられなくなって来た。 | |||
伊太利亜の古陶 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
晩餐が終り、程よい時が経つと当夜の主人である高畠子爵は、「どれ――」と云いながら客夫妻、夫人を見廻し徐ろに椅子をずらした。 | |||
心の河 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
心の河宮本百合子庭には、檜葉だの、あすなろう、青木、槇、常緑樹ばかり繁茂しているので、初夏の烈しい日光がさすと、天井の低い八畳の部屋は、緑色の反射でどちらを向いても青藻の底に沈んだようになった。 | |||
小村淡彩 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
小村淡彩宮本百合子お柳はひどく酔払った。 | |||
格子縞の毛布 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
格子縞の毛布宮本百合子縮毛(ちぢれげ)のいほ[#「いほ」に傍点]は、女中をやめた。 | |||
七階の住人 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
七階の住人宮本百合子「お早う」ミセス・コムプスンが入って来た。 | |||
杏の若葉 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
杏の若葉宮本百合子「おや、時計がとまっているでないか」母親の声に、ぬいは頭をあげ、古い柱時計を見上げた。 |