30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
画道と女性 | 上村松園 | 30分以内 | |
高松宮家へ御輿入になる徳川喜久子姫の御調度の一にお加えになるのだからと申すので、旧臣の総代として京都大学の新村博士が私のところに見えられ、御屏風揮毫の御依頼がありました。 | |||
中支遊記 | 上村松園 | 30分以内 | |
上海にて仲秋まる一ヵ月の旅であった。 | |||
棲霞軒雑記 | 上村松園 | 30分以内 | |
松園という雅号は鈴木松年先生が、先生の松の一字をとって下さったのと、絵を学びはじめたころ、私の店で宇治の茶商と取引きがあり、そこに銘茶のとれる茶園があったのとで、それにチナんで園をとり、「松園」とつけたものである。 | |||
健康と仕事 | 上村松園 | 30分以内 | |
昨年の五月のこと所用のため上京して私は帝国ホテルにしばらく滞在した。 | |||
数学史の研究に就きて | 三上義夫 | 30分以内 | |
私が数学史の研究に着手したのは、明治三十八年のことであった。 | |||
養生の心得 | 福沢諭吉 | 30分以内 | |
總論一、人間生涯の内、體ほど大切なるものはなし。 | |||
遺書の一部より | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
もう二ヶ月待てばあなたは帰つて来る。 | |||
日記より | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
六日――――雨だらうと思つたのに案外な上天気。 | |||
白痴の母 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
裏の松原でサラツサラツと砂の上の落松葉を掻きよせる音が高く晴れ渡つた大空に、如何にも気持のよいリズムをもつて響き渡つてゐます。 | |||
惑ひ | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
その手紙を町子が男の本箱の抽斗に見出した時に、彼女は全身の血がみんな逆上することを感じながらドキ/\する胸をおさへた。 | |||
赤い手 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
まだ真夜中にはなっていなかった。 | |||
広東葱 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
夕飯の時刻になったので新井君と自分とは家を出た。 | |||
国事犯の行方 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
石川島監獄の内は陰森として暗らかった。 | |||
死の航海 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
昨日のように今日も矢っ張り太陽は西に沈んで行く。 | |||
死の復讐 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
季節は五月。 | |||
闘牛 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
明日は闘牛の初日というのでコルドバの町は賑わっていた。 | |||
人を呪わば | 国枝史郎 | 30分以内 | |
「あの、もしもし」と女の声。 | |||
木乃伊の耳飾 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
まだ若い英国の考古学者の、ドイルス博士は其(その)日の午後に、目的地のギゼーへ到着した。 | |||
物凄き人喰い花の怪 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
バルビューさんの亡霊が市中へ出るという噂が、誰からともなく云い出された。 | |||
喇嘛の行衛 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
拉薩の街は賑かであった。 | |||
旅役者の妻より | 矢田津世子 | 30分以内 | |
暑い暑い言うたのも束の間にてもはや秋風たちはじめ、この頃では朝夕膚さむいようになりましたが、まことに久しくおたよりも致さず、あね様はじめ小さい菊ちゃんにもお変りもあらせられませんか。 | |||
キャラコさん | 久生十蘭 | 30分以内 | |
市ヶ谷加賀町から砂土原町のほうへおりる左内坂の途中に、木造建ての小さな骨董店がある。 | |||
キャラコさん | 久生十蘭 | 30分以内 | |
秋が深くなって、朝晩、公園に白い霧がおりるようになった。 | |||
ノンシャラン道中記 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一、虎は人を恐れ人は虎を恐る。 | |||
ノンシャラン道中記 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一、因果は廻(めぐ)る小屋馬車の車輪。 | |||
明治哲学界の回顧 | 井上哲次郎 | 30分以内 | |
わが国には古来、神道だの儒教だの仏教の哲学が行なわれておったのであるけれども、西洋文明の輸入とともに別系統の哲学思想が新たに明治年間に起って来た。 | |||
教育心理に関する現下の問題二三 | 久保良英 | 30分以内 | |
教育心理に於て相變らず中心の問題をなすものは、學習の法則である。 | |||
「郭子儀」異変 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
柳里恭の「郭子儀」の對幅が、いつのころかわたくしの生家にあつた。 | |||
尼たちへの消息 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
日蓮聖人の消息文の中から、尼御前たちに對(あた)へられた書簡を拾つてゆくと、安産の護符をおくられたり、生れた子に命名したりしてゐて、哲人日蓮、大詩人日蓮の風貌躍如として、六百六十餘年の世をへだてた今日、親しく語りかけられる心地がする。 | |||
誘拐者 | 山下利三郎 | 30分以内 | |
上悪魔の手綿布問屋新田善兵衛の娘ゆき子は公会堂からの帰途何者かに誘拐されてしまった、当夜伴をして一緒に行った女中の話によると同夜××夫人の演奏会が済んで公会堂を出た主従は電車に乗って家近くの停留場で降りた、家の方へ曲ろうとするとゆき子は弟の善太郎に喰(たべ)させる菓子を女中に買いにやった、女中は菓子を買い求めて前の所に来て見ると、主人の姿がなかったので待たずに帰ったのかと思って、戸を開け離座敷のゆき子の室へ行ったが帰って居ない、善兵衛に聞くとまだ帰らないとい... | |||
真珠塔の秘密 | 甲賀三郎 | 30分以内 | |
長い陰気な梅雨が漸く明けた頃、そこにはもう酷しい暑さが待ち設けて居て、流石都大路も暫くは人通りの杜絶える真昼の静けさから、豆腐屋のラッパを合図に次第に都の騒がしさに帰る夕暮時、夕立の様な喧(やかま)しい蝉の声を浴びながら上野の森を越えて、私は久し振りに桜木町の住居に友人の橋本敏を訪ねた。 | |||
「いろは」の五色ガラスについて | 木村荘八 | 30分以内 | |
私事に傾くとすれば恐縮するが、今となつては強ち「私事」でもなく、これも「東京世相」の一つの波の色と化つてゐることだらう。 | |||
岸田劉生の日本画 | 木村荘八 | 30分以内 | |
これが森田恒友さんについての書きものならば、日本画とはいはずに水墨とするところであるが、岸田は「水墨」が似合ひでない。 | |||
両国今昔 | 木村荘八 | 30分以内 | |
櫓太鼓にフト目をさまし、あすは……といふけれども、昔ぼくが成人した家は、風の加減で東から大川を渡つてとうとうと回向院の櫓太鼓が聞えたものだつた。 | |||
春宵戯語 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
ふと、ある日、菜の花のお漬けものがございますかとAさんにお目にかかつたとき、關西の郊外の話から、お訊ねしたことがあつた。 | |||
夏の夜 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
暗い窓から地球が吸ひよせる雨――そんなふうな降りだ。 | |||
下谷練塀小路 | 正岡容 | 30分以内 | |
私は下谷練塀小路河内山宗俊屋敷に誕生した故であらう、かの市井無頼の遊侠徒たる河内山に対して平常並々ならぬ好意と親愛の情をおぼえないわけには行かない。 | |||
日本橋あたり | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
その時分、白米の價(あたひ)が、一等米圓に七升一合、三等米七升七合、五等米八升七合。 | |||
花火と大川端 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
花火といふ遊びは、金を飛散させてしまふところに多分の快味があるのだから、經濟の豐なほど豪宕壯觀なわけだ。 | |||
凡愚姐御考 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
義理人情の美風といふものも歌舞伎芝居の二番目ものなどで見る親分子分の關係などでは、歪んだ――撓(た)めた窮屈なもので、無條件では好いものだといひかねる。 | |||
むぐらの吐息 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
十二月廿五日夜、東京日日新聞主催の「大東京座談會」の席上で、復興の途上にある大東京は、最初の豫算三十億の時から十億に削られた時まで、一千萬圓の國立劇場建築費が保存されてあつたが、終に最後の七億になつて消滅してしまつたといふことを、復興局長官の堀切善次郎氏によつて語られた。 | |||
ハガキ運動 | 堺利彦 | 30分以内 | |
A大隈侯が前の正月に受取つた年始の葉書は無慮十八萬(まん)五千九十九枚で、毎日々々郵便局から大八車で運びこんだと云(い)ふが、隨分君エライもんぢやないか。 | |||
神楽(その一) | 折口信夫 | 30分以内 | |
こんなに立派な本が出来たのですから、私の序文など必要がない訣です。 | |||
神楽(その二) | 折口信夫 | 30分以内 | |
日本の神道に、最重大な意味をもつてゐる呪法の鎮魂法が芸能化した第一歩が神楽だと思ひますから、どうしても、日本の芸能史に於ては此を第一に挙げるべきでせう。 | |||
春日若宮御祭の研究 | 折口信夫 | 30分以内 | |
おん祭りの今と昔と春日のおん祭りに関しては、一番参考になるのは「嘉慶元年春日臨時祭記」のやうです。 | |||
感謝すべき新東京年中行事 | 折口信夫 | 30分以内 | |
大体の感想は、日本青年館での合評会で申し述べたから、其機関雑誌「青年」に載る事と思ふ。 | |||
芸能民習 | 折口信夫 | 30分以内 | |
あまり世の中が変り過ぎて、ため息一つついたことのなかつた我々も、時々ほうとすることがある。 | |||
地唄 | 折口信夫 | 30分以内 | |
地唄とは、ろおかるの唄と言ふこと。 | |||
東北民謡の旅から | 折口信夫 | 30分以内 | |
奥州から出羽へかけての旅、時もちやうど田植ゑに近くて、馬鍬や、※(エブリ)を使ふ人々が、毎日午前中に乗つてゐた汽車の窓の眺めでした。 | |||
洲崎の印象 | 木村荘八 | 30分以内 | |
東京の中は何処も大抵知つてゐるつもりでゐたけれども、燈台もと暗し、洲崎をろくに知らずにゐたことを最近になつて気が付いた。 |