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旅役者の妻より

矢田津世子

『旅役者の妻より』は青空文庫で公開されている矢田津世子の短編作品。7,814文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
7,814文字
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書出

暑い暑い言うたのも束の間にてもはや秋風たちはじめ、この頃では朝夕膚さむいようになりましたが、まことに久しくおたよりも致さず、あね様はじめ小さい菊ちゃんにもお変りもあらせられませんか。

初出「文学界」1934(昭和9)年8月号
底本神楽坂・茶粥の記 矢田津世子作品集
表記
新字新仮名
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