60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
雲母集 | 北原白秋 | 60分以内 | |
[#ページの左右中央]きらら。 | |||
愛書癖 | 辰野隆 | 60分以内 | |
パリに遊んだ人々は誰でもセーヌ左岸に列んでいる古本屋を決して忘れないだろう。 | |||
桃太郎 | 石塚浩之 | 60分以内 | |
沖に出てから三日になる。 | |||
春の遠山入り | 松濤明 | 60分以内 | |
松濤明単独昭和十五年三月二十三日晴伊那八幡―越久保―汗馬沢(泊)二十四日晴汗馬沢―小川路峠越―下栗―小野(泊)二十五日晴小野―易老渡―白薙窪―面平(ビバーク)二十六日風雪面平―易老岳(ビバーク)二十七日晴易老岳―光岳とのコル―引返し易老岳―仁田岳(ビバーク)二十八日晴仁田岳―上河内岳―聖岳(ビバーク)二十九日晴聖岳―兎岳―大沢岳―赤石岳―荒川小屋(ビバーク)... | |||
諜報中継局 | 海野十三 | 60分以内 | |
問題の「諜報中継局Z85号」が、いかなる国家に属しているのか、それは今のところ詳かでない。 | |||
託児所をつくれ | 小熊秀雄 | 60分以内 | |
この長詩を書くための材料に本棚を熱心にかきまはしたが探す本は発見らない黒表紙で五十頁余りの吉田りん子といふ詩人の『酒場の窓』といふ詩集だ、捨て難いものがあつて時々本棚の整理で本を売り飛ばす時も傍に除けてをくのだから何処かにまぎれ込んでゐるに相違ない私は彼女を『奇蹟の女王』と名づけてゐる。 | |||
スフィンクス(覚書) | 横光利一 | 60分以内 | |
愛を言葉に出して表現するということは日本人には難しい。 | |||
三人法師 | 谷崎潤一郎 | 60分以内 | |
世に「三人法師」と云う物語がある。 | |||
男子の本懐 | 小泉八雲 | 60分以内 | |
汝、その肉体を離れ、自由なる天空に入りし時、不死なる永遠の神とならん――もはや死といえども、汝を支配すること忽らん――ギリシア古詩歌市街地の通りには白い軍服姿とラッパの響き、それに野戦砲の重々しい軋みがあふれていた。 | |||
人類の将来 | 丘浅次郎 | 60分以内 | |
何事に限らず未来を説くのは決して容易ではない。 | |||
南方郵信 | 中村地平 | 60分以内 | |
九州山脈に源を発したO川は、黄濁した体で日向の国の平原をうねり、くねり、末は太平洋に注いでいる。 | |||
朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅 | 木暮理太郎 | 60分以内 | |
西山温泉寝覚の耳元へいきなりザアと大雨の降るような谷川の音が聞えた。 | |||
山の今昔 | 木暮理太郎 | 60分以内 | |
山と山人我国に於て山登りが始められたのは何時頃からであるか、元より判然たることは知る由もないが、遡って遠く其(その)源を探って見ると、狩猟を以て生活の資を得ていた原始民族に依りて、恐らく最初の山登りが行われたであろうことは想像するに難くない。 | |||
別府温泉 | 高浜虚子 | 60分以内 | |
道路のアスファルトがやわらかくなって靴のあとがつくという灼熱の神戸市中から、埠頭に出て、舷梯をよじて、紅丸に乗ると、忽(たちま)ち風が涼しい。 | |||
赤い部屋 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々其為にしつらえた「赤い部屋」の、緋色の天鵞絨で張った深い肘掛椅子に凭(もた)れ込んで、今晩の話手が何事か怪異な物語を話し出すのを、今か今かと待構えていた。 | |||
一枚の切符 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
上「イヤ、僕も多少は知っているさ。 | |||
疑惑 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
一、その翌日「お父さんが、なくなられたと、いうじゃないか」「ウン」「矢張り本当なんだね。 | |||
黒手組 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
(上)顕れたる事実またしても明智小五郎の手柄話です。 | |||
双生児 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
先生、今日こそは御話することに決心しました。 | |||
盗難 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
面白い話しがあるのですよ。 | |||
夢遊病者の死 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
彦太郎が勤め先の木綿問屋をしくじって、父親の所へ帰って来てからもう三ヶ月にもなった。 | |||
幽霊 | 江戸川乱歩 | 60分以内 | |
「辻堂の奴、とうとう死にましたよ」腹心のものが、多少手柄顔にこう報告した時、平田氏は少からず驚いたのである。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「あれを聴いたでしょうね、親分」ガラッ八の八五郎は、この薄寒い日に、鼻の頭に汗を掻いて飛込んで来たのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「あッ、大変、嫁御が死んでいる」駕籠の戸を押しあけた仲人の伊賀屋源六は、まさに完全に尻餅をつきました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、たまらねえ事があるんで、これから日本橋まで出かけますよ、いっしょに行って見ちゃ何うです」巳(み)の刻近い、真昼の日を浴びて、八五郎はお座敷を覗いて顎を撫でるのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、世の中に怪談というものはあるでしょうか」八五郎はまた、途方もないことを持込んでくるのです。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
八五郎の顔の広さ、足まめに江戸中を駆け廻って、いたるところから、珍奇なニュースを仕入れて来るのでした。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「あ、八五郎親分じゃありませんか」江の島へ行った帰り、遅くもないのに、土蔵相模で一と晩遊んだ町内の若い者が五六人、スッカラカンになって、高輪の大木戸を越すと、いきなり声を掛けたものがあります。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
深川熊井町の廻船問屋板倉屋万兵衛、土蔵の修復が出来上がったお祝い心に、出入りの棟梁佐太郎を呼んで、薄寒い後の月を眺めながら、大川を見晴らした、二階座敷で呑んでおりました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、東両国にたいそうな小屋が建ちましたね。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
本篇もまた、平次の独身もの。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「永い間こんな稼業をしているが、変死人を見るのはつくづく厭(いや)だな」捕物の名人銭形の平次は、口癖のようにこう言っておりました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、梅はお嫌いかな」「へえ?」銭形平次も驚きました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
本篇は、銭形平次がまだ独身で活躍している頃の話です。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「妙なことを頼まれましたよ、親分」ガラッ八の八五郎、明神下の平次の家へ、手で格子戸を開けて――これは滅多にないことで、大概は足で開けるのですが――ニヤリニヤリと入って来ました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「ヘッヘッ、ヘッ、ヘッ、近頃は暇で暇で困りゃしませんか、親分」「馬鹿だなア、人の面を見て、いきなりタガが外れたように笑い出しやがって」「でも、銭形の親分ともあろう者が、日向にとぐろを巻いて、煙草の煙を輪に吹く芸当に浮身をやつすなんざ天下泰平じゃありませんか。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、向島は見頃だそうですね」ガラッ八の八五郎は、縁側からニジリ上がりました。 | |||
銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「親分、良い陽気ですね」フラリとやって来た八五郎は、襟の汗を拭いて、お先煙草を五六服、お茶をガブ呑みの、継穂もないお世辞を言うのでした。 | |||
宇宙旅行の科学 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
宇宙旅行の夢宇宙旅行の夢くらい、素晴らしくて、又罪のない夢はない。 | |||
科学と国境 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
はしがき科学と国境という問題は、以前から論議されてきた課題であるが、原子力の解放にまで到達した今日の新しい時代になってみると、急激にその切実さを増してきた感がある。 | |||
北海道開発に消えた八百億円 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
札幌の発展北海道の首都札幌は、この二、三年来異常な建築ブームでたいへんな賑わいである。 | |||
六三制を活かす道 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
六三制の十年そろそろ新学期を迎える頃になると、毎年思い出したように、教育問題が、日々の新聞紙面に、華々しく登場してくる。 | |||
古代東洋への郷愁 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
露伴と神仙道『東と西』の問題は、人類にとって、最大の課題といわれる。 | |||
亡び行く国土 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
洪水か電力危機か昭和二十六年の秋は、電力の危機が全国的に叫ばれ、その中でも関西地方の電力危機は、文字通りの危機であったらしい。 | |||
湯川秀樹さんのこと | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
十一月四日は、たまたま函館にある北大の水産学部で、文化講義をする日になっていた。 | |||
『団栗』のことなど | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
今度岩波文庫に『寺田寅彦随筆集』の第一巻が出た。 | |||
救われた稀本 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
この書は未完であり、かついわば草稿であって、まだ十分な推敲を経たものではない。 | |||
農業物理学夜話 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
終戦と同時に、ニセコの観測所は、当然閉鎖の運命にあった。 | |||
アメリカの沙漠 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
今世紀の初頭から着手されたアメリカの綜合開発は、今日かがやかしい成果をあげている。 | |||
大岡越前の独立 | 直木三十五 | 60分以内 | |
便室(老中が、城内で、親しい者と話をする小部屋)の襖(ふすま)を開けると「急用で御座りますかな」と、口早にいって、越前守は、松平伊豆守信祝(信綱の曾孫)の前へ坐った。 |